동백꽃 필 무렵
椿の花咲く頃
KBS/2019・9-11 全40話(1日2話)
平均視聴率13.9% 最高視聴率23.8%(最終回)
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各話のあらすじ
1-8 / 9.10 / 11.12 / 13.14 / 15.16 / 17.18
19.20 / 21.22 / 23.24 / 25.26 / 27.28
29.30 / 31.32 / 33.34 / 35.36 / うちあげ
昨今の平日ドラマ枠では
不可能だといわれていた20%の壁を超え
今年の地上波ミニシリーズドラマの中で
最高視聴率(23.4%)を記録した【椿咲く頃】
脚本、演出、キャスト
そして、それを際立たせる美術・音楽
どれをとっても、完璧な出来で
どーでもいい情報ですが・・・
私の9本目の殿堂入りドラマとなりました→ブログ
オンサンという田舎街を舞台に描かれる
ラブロマンスドラマ
と思いきや・・・
中盤からは母性愛を前面に押し出した
ヒューマンドラマへと変わり
ラストは、奇跡の物語として締めくくった
素晴らしい作品でしたね
孤児、未婚の母、連続殺人事件の生存者
という外面的な要因だけで
街の人々に、偏見の目で見られていた
ヒロイン・トンベク
そんな偏見の殻に閉じ込められた
彼女を救ったのは
愚直で、正義感に燃える
警察官・ヨンシクでした
トンベクに一目ぼれした彼は
彼女が居酒屋をやっていようが
彼女にピルグという子どもがいようが
彼女の境遇を見るのではなく
トンベクという女性を見つめ
ひたすら愛を注ぎます
貧乏なシングルマザーを救うのは
若くて、お金持ちの御曹司!!!
っていう、これまでの韓ドラあるあるを覆し
ヒーローを平凡な青年にしたところが
とっても新鮮でした
そう、このドラマは平凡な人たちの集まり
でも、そんな人たちでも、ある人にとっては
ヒーローに、奇跡に、なれる
という事を教えてくれたドラマでした
そして、並行して描かれた連続殺人事件の謎
犯人は誰なのか？
なぜ執拗にトンベクを狙うのか？
緻密に練り込まれた伏線の回収方法と
見せ方も素晴らしく
ラブロマンスにスリラーが加わった
複合ジャンルドラマとしても大成功をおさめました
最近は、このドラマのように
恋愛に殺人や事件を絡めるという
ファンタジーではない、複合ジャンルドラマが
多くなってきていますが
うまく描かないと、どちらも中途半端
なストーリーになってしまう
という難点があるんですよね
今回のトンベクは
私の見た複合ジャンル1番の傑作
【君の声が聞こえる】に並ぶ作品になりました
脚本は【サムマイウェイ】のイム・サンチュン作家
あ、そーいえば、【サム、マイウェイ】も
ヒロインは、母親に捨てられた子、っていう設定でしたね
圧倒的な筆圧で、素晴らしい物語を
描いてくれたこの方・・・
2014年にデビューして以来
本名はおろか、年齢、性別も明かされておらず
劇中の犯人・カブリよりミステリーだ
と話題になっているようです
ドラマを邪魔しない、抑えた音楽も
とってもよかった
素敵なOSTジャケットを並べておきますね
そして、捨てキャラが一人もいなかった登場人物
絶妙なキャスティングを配したPDさんと
それに完璧に応えた俳優の方々
みんさん、ほんと素晴らしかったです!!!
キャストの感想は、ネタバレせずには語れないので
これから見られる方はここまでで～
*★*――――*★* *★*――――*★*
トンベクーコン・ヒョジン
母親、娘、そして女性
という、3つの顔を持つトンベクは
決して強くはないけど、弱くもないという
ふわふわしたヒロイン
そんな、難しいキャラを
愛らしい演技で魅せてくれたヒョジンちゃん
彼女がトンベクだったからこそ
100%共感できるヒロインになったと思います
ますます好きになりました
ファン・ヨンシクーカン・ハヌル
方言を駆使し、ピュアな田舎の青年に
完璧に成りきってたハヌルくん
難しいといわれる除隊後の復帰作が
大ヒットとなりましたね
くるくる変わる表情にも楽しませてもらいました
眼球演技にもwww
ただ・・・ドラマ見る前は
ふたりのキスシーンが想像できず
萌えはないかな、って思ってたんですが
いい意味で裏切られました
この2回のキスシーンは
私の今年見たドラマの中で、BEST
になりました
ピルグーキム・ガンフン
お母さんを好きな人は自分しかいない
だから守らないといけない
と、8歳にして頼もしい息子ピルグ
でも、終盤のピルグEpには
なんで8歳の子がこんなに我慢するのよーって
泣かされっぱなしでした
そんなピルグに、大きなご褒美が
まさかのメジャーリーガーになったとは(ﾟ◇ﾟ;)！！！
視聴者の想像を、はるかに超える
脚本に脱帽です
さらに～ラストちらっと映るこの制服で
トンベクとヨンシクに娘が生まれたことを
表していましたが
名札が、ファンゴウンになっていて(´；ω；`)ｳｯ…
あなたを忘れない、という思いで
ヒャンミの本名＝コウンという名前を娘につけたのね
もう、この憎い演出にも拍手でした
ソン・ダムビちゃんも、とってもよかった
トンベク母ーイ・ジョンウン
涙なしでは語れない母親のEｐも
ジョンウンさんの演技力あってのこと
素晴らしかったわ～～
ジョンウンさん、ヒョジンちゃんとは
10歳しか違わないんですよね
それで、ちゃーーーんと母娘に見える
役者さんってすごいです
ヨンシク母ーコ・ドゥシム
トンベクを偏見の目で見ることなく
優しく接してきたヨンシク母
でも、自分の息子の嫁となると
シングルマザーという偏見から反対する
そんな人間のずるい部分も
彼女を通して、上手く描いていたと思います
最後は、手を差し出してくれてよかったぁ
カン・ジョンリョルーキム・ジソク
途中のダメだめぶりには、腹が立ったけど
彼も、本当の父親へと成長していく途中だったのよね
ラストは、これまた大人になりきれてなかった
ジェシカーチ・イスを守り、応援し
ここもハッピーエンドに
ジソクさんは、初めての父親役だったそうですが
オファー増えそうですね
最後は、パク・フンシクーイ・ギュソン
彼は、19話まで、自分が犯人だと
知らされてなかったそうで
カブリの正体は自分・父・その他の者
という3パターンを用意し
楽しみながら、演技したと語っていました
上手かったですね、彼も
字数制限で、他の人たちの事が書けなかった
みんな、大好きだったー!!!
*★*――――*★* *★*――――*★*
最初から最後までドラマの緊張感を
持続させていたカブリの存在
私は早い段階で、フンシクを犯人だと思い
父親が逮捕された時も、反転はある
と思ってたので、この結末には大満足でした
劣等感が生んだモンスター・フンシク
でも、同じ劣等感の塊のトンベクは
モンスターになることなく、春という奇跡を得る
人を愛することで、劣等感という苦痛から
逃げることができたトンベクと
人を恨むことで、劣等感を増幅させて
いったフンシクとの対比を
ドラマは、うまく描いていたと思います
人間関係が希薄になってきている今
ご近所もみんな家族ーっていう
ちょっとめんどくさい、濃厚な人間愛を
描いたこのドラマ
誰かの娘、息子だった者は
いつかは、誰かの母親、父親になる
その過程で、成長していく人間
完璧な人にはなれないけど
人は人の奇跡になれる・・・
このドラマを見て
いくつかの小さな奇跡が起きて
今の自分はいるんだ、って思いました
そして、私も誰かの奇跡になれていたら
幸せですね
素敵なドラマに出会えて幸せでした
고마워～❤
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