米国の利下げ、日本の利上げ 2024年3月7日夕回診 | 外科系集中治療医による新NISAの記録

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もうすぐお休み。
何となく心が高まる日中に事件は起こった。
 

 
始値40300円台で順調に上がっていた日経平均は、突如として大幅に下落。
終値39500円と前日比700円程度のマイナスとなった。
上昇トレンドからの急低下。何があったんだ。
ちなみにドル円は下の通りである。
 
 
こちらも急速にドル安・円高が進んだ。

午前中に突如すすんだ円高・株安である。どうも原因がありそうだ。

 

 

そう。利上げ期待である。

物価上昇が安定してきたことから、日銀のこれまでの金融緩和が見直されるかもしれない、という市場の動向だ。

 

日本国債の利回りが上がる→日本円が欲しい、という流れからの円高

そしてリスク資産の株式から、安全資産の国債に乗り換えよう、という株安である。

 

非常に興味深いのが、これはFRBを始めとする諸外国とは全く反対の政策であるということだ。

つまり、諸外国は「今まで利上げを続けていたから、そろそろ利下げをしよう」という流れである。

そんな最中、日本はそろそろ利上げしようという話が出てきているのである。

 

どうなってしまうのか。まずは円高トレンドとなる。

今後、米国債利回りは低下が予想され、それに伴うドル安が想定される。

だから相乗効果で円高・ドル安が急速にすすむかもしれない

 

株に関しては難しい。

米国株は値上げトレンドとなるが、経済状況は縮小しているので、案外伸びないかもしれない。

日本株はどうだろうか?

株に流れていたマネーがいくらかは国債に流れるだろう。

ただ日本株のポテンシャルはまだまだあるだろうから、上昇トレンドは続くのではないかと思う。

 

といってもあくまでも予測である。

日々の観察が重要であるのは言うまでもない。

 

そして、今晩はECB(欧州中央銀行)が政策金利を発表する

一足早く利下げに動くのだろうか。今晩も大きく為替が動くかもしれないので注意が必要である。

 

 

ただ、本当に日銀が利上げするかは疑問である。

今まで「利上げ詐欺」は何度もあった。政策金利の発表で、結局「現状維持」となってきた。

 

 

 

「利上げ」は日本の財政破綻の引き金となりうる。今まで何度も書いてきたことだ。

本当に踏み切れるのか? 是非上のコラムを読んで考えてみてほしい。

 

さあ、今晩も荒れそうだ。

明日の朝回診で会いましょう。