チャートを読み解く「日本株」⑨ 健全な財政に向けて 2024年1月30日夕回診 | 外科系集中治療医による新NISAの記録

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本日はちょっと早めに夕回診。
 
 
日本株は横ばいからやや低下。といっても特にコメントすることもない程度。
やはり注目は明日未明のFOMC。ここでどう動くかが米国株、そして明日以降の日本株に大きく影響するだろう。
長期的に見れば、利下げトレンドのアメリカ経済。
基本的には米国株の上昇トレンドはあまり変わらないのではと思う。
 
そう、アメリカはインフレの程度に併せて、中央銀行が金利を調整できている。
もちろん、クレジットカード破産、奨学金延滞など様々な問題をはらみつつも、「中央銀行の働き」という一点に関しては、まあまあ機能しているのではないだろうか。
 
対する日本である。
利上げは日本政府の財政破綻を引き起こす可能性がある
それ故、金利爆下げ国債爆買いの現行の金融政策をやめることはできない。
このままではインフレは進行し続ける。そしてインフレを抑制する策も封じられている
八方塞がりとなっている現状について、前回まで書いてきた。
 
 
「失われた20年、30年」とよく言われるが、その表現はあまり正しくないように思う。
たくさんの日本企業がこの20年、30年の間に様々な分野で革新的なことをしてきた。AppleやTeslaのように派手ではなかったかもしれないが。
「お金」という分かりやすい価値尺度の上でパッとしなかっただけで、日本企業自体は20年、30年もずっと静かに・着実に成長を続けてきたのである。
 
コンスタントなインフレを目標に、金融政策・量的緩和は続けられてきたが、実際はデフレトレンドが続いていた。
そんな状態の中で、ひたすら低金利の日本国債が買われ続けるというループが完成していた。
この状態が、日本政府・日本銀行・機関投資家、皆にとってwin-winの状態であったのである。

 

 

 

ここ最近になって、インフレ傾向となっているのは、政府の政策が奏功したというよりは、むしろコロナショック・ウクライナ戦争あたりから始まった円安の影響が大きい

日本は資源のほとんどを輸入に依存している。原料の値段が上がれば、モノやサービスの値段も上がる。

物価高で国民は苦しんでいる。それでもインフレ策をとることはできない

それが政府の財政破綻につながるからである。

 

インフレトレンドは我が国でもしばらくは続くであろう。故に日本株もまだ上昇すると思われる

否、今まで、20年30年上がらなかった分がこれから一気に上がるのではないか。とさえ考えてしまう。

 

この日本の財政状態というのは決してよいものではない。

そのためには、まず国債に依存した財政を抜本的に見直す必要がある

増税も必要だろうし、社会保障の削減も必要だろう。(一人の医師としてこの辺も今後書いていきたいと思う。)

 

 

先の見えない日本社会...。でもしばらくはインフレは続きそうか?きわめて不健全ではあるが。

そんな社会を生き抜くためのヒントとして、是非下記の記事も参考にしてもらえればと思う。