本日は病棟も落ち着いている。こんな日もある。
というわけでコラムを更新。
休日の投資コラム。
今回は長期投資のキーワード「分散」についてのまとめ。
その他の長期投資のキーワード「インフレ」「健康」についても、どうぞご覧ください。
大まかに前2つのコラムをおさらいすると...。
世界は「インフレ」に傾き、ある時暴落して「恐慌」となる。またインフレとなり、ある時恐慌となる。
「インフレ」と「恐慌」はコインの表裏の関係であり、両者はある意味「自然の摂理」であり「宿命」である。
だから、モノ・サービスの値段はインフレの波に乗って上昇し続ける。おにぎりも、遊園地の入場料も。
当然、株価・金融資産の値段も経時的に上昇する。
すなわち、5年後に生き残っている会社の株を買えば、値上がりしている可能性が高い。
だから、生き残り続けるバイタリティのある「健康」な会社の株を買おう。
というところである。
簡単なお話。お金儲けなんて実に簡単....とはならないのは良く知るところである。
世の中は「インフレ」に傾き、ある時暴落して「恐慌」になる。
では、いつ「恐慌」になるの?
5年後に生き残っている「健康」な企業の株は、将来的に値上がりする可能性が高い。
では、「健康」な企業をどう見分けるの?
この2つの命題に答えられなければ、上の論理は成立しない。
そして、残念ながら今の私にその答えは持ち合わせていない。
おそらく言葉・表現は違えど、世界中の投資家たちがこの方法を探すべく日々しのぎを削っているのだと思う。
じゃあ、初心者はどうすればよいの?一体何から始めればいいの?
そんな答えになりそうなのが、今回のトピックである。
「分散」すること。空間的・時間的に資産を展開していくことである。
分かりやすく言えば...
空間的分散:様々な金融資産に分散して投資する。金・株・債券・不動産など。いわゆる「分散投資」。
時間的分散:少額ずつ経時的に資産を購入していく。いわゆる「積み立て投資」。
「健康」な企業がわからない。
それなら、全部買ってしまえ。特に経済指標を構成しているような優良企業たちを。
価格の上げ下げのタイミングがわからない。
それなら、ずっと買い続けろ。暴落したときはいわばバーゲンセールみたいなものだ。
乱暴にして簡単な理論。しかし、「実はこれが答えなのでないか」と思ってしまう。
真理というのは案外単純だったりする。数学や物理の公式なんてその最たるものである。
そんなある種の「真理」をもって何をするのか。
それが、主要株価指数に連動したインデックスファンドを積み立てることである。
日経平均・S&P500など、債券・リートなんかが入ってくる8資産分散型なんてのもあるらしい。
そして今は新NISAが始まり、日経平均もフィーバーしている。初心者にも絶好な機会であると思う。
新NISAが始まる前、2018年から5年の間、前身となる「積み立てNISA」なるものが存在していた。
私も日本株・米国株に年間40万円積み立て投資を続けた。
途中コロナショック・大幅な円安など様々な局面をくぐりぬけ、結果は...
+100万円。大幅な黒字である。
上は過去5年間の日経平均・S&P500である。上下はあるものの、トータルでは右肩上がりである。
過去の投稿でも書いたが、ほったらかしでよいとは思えない。
金融商品を持っている以上、常に市場を注視する方がよい。
でも、ずっとパソコンにはりついて、チャートを見続ける必要もない。
そんな方法せずとも、妥当なラインでプラスを狙える。それが「分散投資」「積み立て投資」である。
まだ投資をやっていない方も、まずはここから始めてみてはいかがだろうか。
そして、そこから少しずつ個別株・債券へと広げていくとよいと思う。