炭焼きのアングラー(短編小説)④ | あかみちのブログ

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 そのままの体制で手首から先だけを動かして仕掛けが付けられた竿先を伸ばす、竿先の影が水面に落ちないように慎重に仕掛けだけを振り子の原理で大淵の落ち込みの白泡の中に流す、

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なるべく一度で投入するのがベストだが成功した、さあ、餌の付いた針、オモリ、目印の付いた仕掛けが、川の流れに乗って移動する、

 

落ち込みの白泡が消えて更に1メートル程仕掛けが下流に向かったとき  目印の動きがピタリと止まった、!?

 

更に仕掛けが針の付いた下の方から流れに逆らって逆走しだした

 

大物の当たりだ   しっかりと餌をくわえているビックリマーク

 

再び白泡が消えかかっている所まで仕掛けが逆走すると、グンと竿先が曲がって引っ張られた

 

同時に少年は竿の手元を握りしめ大物らしい魚が咥えた針を深く食い込ませるため、竿先を引き上げた

 

ガツン  ギュウーン  竿が大きく撓んで魚が渕の中を右へ左に逃げ惑う、少年は竿と仕掛けが一直線になるのを、つまりのさえるのを避けるため竿先をなるべく仕掛けの真上に持ってくるように操作した

竿の弾力を生かし切って着実に魚の鼻ずらを水面まで持ってきた

 

そこでしばらくバシャバシャともがいていた大物は観念したかのように

美しい魚体を側面を水面からにのぞかせながら少年がもう片手のほうに持つていたタモの中へ滑り込んで入った

 

見事な マソウだったうお座

 

つづく

今回も最後までお読みいただきありがとうございました

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