橋下氏が維新の党の分裂を宣言した。これは明らかに松野頼三子息らが明確にしつつある民主党寄りの姿勢に対する反撃である。

ウエークで橋下五郎氏が国政に対する影響が大きいのに、何故、このような混乱を起こすのかというような言動をしている。しかし、この意見はピンぼけである。つまり、今回の橋下氏の行動の裏には、国政の停滞を起こす松野頼三子息への反感があるのだと思う。

松野氏や江田憲司氏らの生まれながらの政治屋的態度は、日本の為にならないし、それに自分が後援している現状に、橋下氏は我慢ならないのだろう。

つまり橋下氏らは、安倍総理へが最重要課題としている安保法制に対して、民主主義の原点を守りせめて議論と採決にはしっかり対応しようという考えだと考える。
昨日橋下氏と松井氏が維新を離党し、平成維新の火は消えた。国会にのこるのは、燃えカスだけである。
 
明治維新が薩長の下級武士によってなされたことに、橋下氏はもう少し学ぶべきだった。途中から”将来の攘夷”を言いだした慶喜により政権を乗っ取られ、一桑会が政権中央を抑えた様に、江田氏や松野氏という本質的に保守の勢力(何もしない勢力)に乗っ取られてしまった。
 
これをひっくり返すのは、もはや平成の時代には無理である。市民運動として展開しなければ平成維新は成功しないと、7/7のブログに書いたが、幕末と異なって十分食っていける社会の中には、そのような市民のエネルギーはなかった。
 
これで橋下氏は一般市民に戻るだろう。あの軽い番組に再び出演して、“しんどかった維新活動”を語るようなことになれば、彼の功績は完全に消え、国政をかき混ぜただけということになるだろう。
 
補足:これまでに書いた維新関係のブログ記事を以下にリストする。

(8)既存政治屋に乗っ取られた維新の党(2015/7/7
(7)政治屋に支配されるだけなら、日本維新の会(国政)は解散すべき(2015/5/22)
(6)”平成維新”の失敗: 中央と地方の相互依存体質は革命がなければ変わらないだろう (2015/5/18)
(5)大阪都構想よりも橋下を選べ (2015/5/16)
(4)維新の党の人材不足 (2015/4/4)
 
(3)日本維新の会が、堺市長選に敗北したことが意味するもの (2013/10/13)
 

(2)平成維新を諦めた橋下市長(2013/10/13)

 
(1)ブレインを欠く橋下市長(2012/4/14)
今朝の中日新聞一面トップに、愛知県の元副知事ら元県職員幹部3名を対象にした県外郭3団体トップのタライ回し人事が報じられている。下の図にその概略を示した。
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これらの人事は、全て“愛知県人事課に推薦”を依頼して、各機関が採用を決定したことになっている。しかし、一部公募をしているものの、完全に人事課と元副知事らの間で作ったシナリオ通りであることは、県信用保証協会を退職して愛知環状鉄道社長に就任した西村真元副知事が任期を残して退職を申出ていることで解る。

西村氏は、6に愛知環状鉄道社長に採用されない可能性があれば、2年の任期を残して理事長を退職する筈がない。勿論、「別にやりたいことがあって退職したが、是非お願いしますということだったので、引き受けることにした」などの言い訳は山ほど可能である。更に、「下衆の勘ぐりだ」という腹立たしい反論も可能だろう。
 
この種の天下りは国家公務員でも同様だろう。外郭団体への天下り人事は、長年の慣例として行なわれ、現職公務員も簿外勤務規定として十分承知している。それは日本の公務員という種族の本質であり、その点は中国の公務員と全く同じである。(補足1)
 
つまり、県行政は全て官僚主導で行なわれていることを意味しており、知事も同様に何も”しんどいこと”はしない存在である。そして、大村知事もその政治風土に馴染んでいることを示している。(補足2)その責任を大村知事に取らせる為に次回の県知事選挙では、共産党推薦の候補者しか選択肢がなくても、大村氏以外に投票すべきである。
 
この様な人事がまかり通るもう一つの原因は、日本の組織のトップは何もしない制服のワッペンのような存在だからである。私企業ではトップに存在感が無い場合、巨大企業でもグローバル競争に勝ち残れず、その将来は危ういだろう。アップルの前CEOのジョブズ氏や日産を建て直したゴーン氏のようなトップなら、高給を支払う値打ちがあるだろうが、上図のトップに要求されるのは何かの会での挨拶の能力くらいだろう。
 
中央であれ地方であれ、小さな政府が望ましいのは、行政府は共産主義社会のように能率が低いからである。その理由の一つが、その中にこのような何もしない高給取りが大勢巣食うことである。

補足:
1)”ワイルド・スワンズ”に、中国で公務員が一人でると、そのコネで一族が潤うという記述がある。
2)大阪市長になった橋下徹氏は、それまで高かった市バスの運転手の給与を阪急バスなどの民間バスの運転手並に下げた。このような”しんどい仕事”をして始めて、意味のあるトップなのだ。