政府の経済への過大な直接干渉は、良い効果をもたらさない。安倍総理に代わる人材が政界に誰もいないように見える現在、まるで独裁に見える。(擬似的)独裁下では、しばらくは何事もより効率的に進展する(補足1)のだが、混乱を招き結果として大損をする可能性大だと思う。このような干渉(大きな規制)をするとしたら、政権を競う相手があるときにすべきである。
 
安倍総理は、何が何でもGDP 600兆円にするのだと考えておられるのだろう。最低賃金を1000/時間と大幅に増加させることは、サービス業や国内用物品の製造業などならそれほど問題は大きくないかもしれないが、輸出関連の事業では競争力をなくす可能性があると思う。全体的には人手不足であるから、賃金が人材の再配分の役割を持っていることを忘れてはならないと思う。
 
携帯電話に対する家計支出が多すぎると考えても、それはカルテルなど法律違反がなければ直接的干渉はすべきでない。それだけのお金を携帯電話に支払うのは、消費者がそれに見合う価値を認めていることになるということを、謙虚に受け止めるべきである。
 
内閣がするとしたら、文科省に対して「中学生や高校生がほとんど全員持っていることは健全なのかどうか」などについて検討させ、その角度から対策があるのなら、学校等を指導するように指示すべきである。
 
年金資金を過度に株に投資して、株価を上げようとするのも問題だと思う。さらに、その投資基準を自己資本利益率に置くことで、企業の剰余金を設備投資や賃金上昇に向けさせる工作も姑息だと思う。剰余金に課税するとの話もチラっと出たらしいが、とんでもない話だと思う。するのなら、銀行金利をマイナスにする方がより公平だが、そのような手段を採るのは非常事態の時だろう。
 
専門ではないので、あまり言いたくはないが、経済学は科学ではない。実験もほとんどできないし、理論モデルも物理や化学のような分野のような精緻なものではない。単純な思考に基づいて市場経済に干渉するのは、大きな無駄を生むと思う。最近の安倍政権の経済干渉は、毛沢東の大躍進運動を連想させる。

補足:
1)擬似的であれ独裁に至るのは、その内閣に実力があるからだと思う。しかし、昨今の市場介入のような政策は実力に溺れる可能性大に見える。
神奈川県藤沢市の市立小学校で、女性教諭が4年生の算数の授業で「嫌なやつ(18782)+嫌なやつ(18782)=皆殺し(37564)」などと不適切な語呂合わせを使っていたことがわかり、市の教育委員会は保護者説明会を開いて陳謝する方針です。(TBS系(JNN)
 
1)上記語呂合わせを授業で喋ったことを問題視して騒ぎ、教育委員会が保護者説明会を開いて陳謝するという。平和ボケの国の何という愚かな行動だ。

世界の至る所で、テロという皆殺しが存在する。その論理はまさに、「手を組んでいる嫌な奴は皆殺し」である。何故相手が嫌な奴なのか? それは皆殺しで解決するのか? こちらも相手にとって嫌な奴ではないのか? そんな思考など、この国の大衆には難しすぎるのだろうか。
 
社会を作って狭い空間に生きる人間にとって、運命的なキーワードがこの語呂合わせである。それを教室で言ったことの是非は、状況がわからないのでなんとも言えないが、仮に無配慮なことであっても、後の授業でそれを利用して、生徒に社会と個人、更に政治の意味に至るまで教育できる材料になり得る。教育委員会はその教師にそのように指導すべきだろう。
 
算数といっても数字の処理だけを教えていては、数字の意味がわからない。授業は脱線してこそ、生徒の記憶に残る知識を与える。37564=>皆殺しの語呂合わせのどこがわるいのか。皆殺しということばの存在が悪いのか? 言霊に支配され、議論と論理を知らない国民性とまで言えば、言い過ぎか(文献:井沢元彦著、言霊(なぜ日本人に、本当の自由がないのか)祥伝社)。
 
2)市の教育委員会は何故保護者に謝るのか? 謝るという行為は、世界の常識ではもっと深刻な意味を持つことを平和ボケの日本人大衆は知らなすぎる。何か非難されると直ぐに直接責任が無いと思いながら、否、直接責任が無いと思っているからこそ、組織の上層部が揃ってカメラの前で頭を下げる。何という奇怪な光景だろうか。
 
「頭を下げで自分たちの責任を認めた以上、その件について何らかの賠償などの措置をとらなければならない」――それが世界の常識である。一方、謝ったのだから、それで全て許され、事件の全てが霧消するというのが、日本の奇怪なる文化である。

従軍慰安婦にかんする河野談話を思い出す。誤ったのだから、それで許してもらえると思ったのだろう。それが、その後の日韓関係に刺さったトゲになってのこるとは夢にも思わなかっただろう。


伊藤貫氏の話を動画サイト(さくらTV)でみた。https://www.youtube.com/watch?v=Kla8vz0fx-U
伊藤氏は、米国コーネル大で国際関係論を修め、ワシントンDCで国際政治、金融アナリストを勤めた方で、米国の詳細を知っておられるように感じた。以下に幾つかの印象に残ったことば「」内に要約して書く。
 
「米国にとって中国は、東アジアにおける唯一の対等に関係を築くべき相手であり、且つ、戦争できない相手である。その昔、キッシンジャーと周恩来の間で交わされた”日本には核武装をさせない”という約束は、息子ブッシュと江沢民の間でも確認され、それは現在も生きている」とのことである。
 
更に、伊藤氏が断言できると前置きした後、「南シナ海岩礁上の人工島とその上の軍事基地建設は着々と進み、5-7年後には巡航ミサイルを配備し、米国のイージス艦も近づけなくなるだろう」と言ったことは、是非政府要人にも聞いて欲しいと思う。
 
「中国が領海内と主張する上記建設現場近くを、星条旗をたてて軍艦を通過させるのは、米国が日本など東アジア諸国に見せるためのもので、実効性はなく、米国自身もそして中国もそれを承知している。」
 
「その根拠は、米国の政治構造にある。米国の政治資金の50%以上を人口比0.1%の富裕層が出しており、それらはゴールドマンサックスなどの金融資本であり、彼らは中国との取引で大きな収益を得ており、彼らにとって重要なパートナーは日本ではなく中国である。その意向を無視して米国の政治は動かない。(例:ヒラリーの背後には元財務長官でゴールドマンサックス元会長のルービンがいる)」
 
「中国が太平洋に展開する軍備費支出は既に米国のそれ(太平洋地域への軍事費)を超えており、いずれ太平洋での中国の軍事能力は米国のそれを上回るだろう。」つまり、日本が中国と対等に自国の権利を主張するには、日本が独立路線をとり核武装する以外にないのである。
 
「安倍総理に最初冷遇したのは、鳩山一郎や石橋湛山のように独立志向をもつ政治家だと思っていたからである。しかし、徐々に政策が吉田茂のような対米従属の方に落ち着いてきたので、米国は“評価”する姿勢を取り出したのである。」
 
==以上、伊藤貫氏の話を私が理解した形にまとめて見ました。==