BOOTS STRAP 外国語と ゆかいな哲学の館 -27ページ目

BOOTS STRAP 外国語と ゆかいな哲学の館

ありふれた日常を考察する
<芦屋・三宮>

"サディズム" でその名を残しているマルキ・ド・サドは、この呼称が一般的だが、
ちょっと変でもある。
通常、姓と名で著者を表しているもの。
このマルキ・ド (Marquis de) というのは侯爵の意味で、
マルキ・ド・サド (Marquis de Sade) は「サド侯爵」の意味になる。

彼は、数奇な運命を辿りバスティーユ牢獄に11年、サン・ラザール監獄にも入れられている。
サン・ラザール監獄には、彼がいた部屋まで残っている。
その後、シャラントン精神病院に13年。
ほとんどが幽閉された状態だったと言ってもいいほどだが、
生涯は意外に長く74歳の天寿を全うしている。

彼の代表的著書は『悪徳の栄え』。
その一節には、「虚偽は女の本質的な性格の一種。虚偽は弱者の武器である。
男は欺かれることを好む」と出てくる。
男心をくすぐるのは、小悪魔的な香りのする女性。
そういった女性には、決まってヒミツがあり、男はそんな女性に魅かれてしまうものらしい。
清楚な香りのする女性のウソは、さらに刺激的に映るものらしい。
そのウソに溺れてしまうところがある。

室町時代に書かれた「葛の葉」伝説なるものがある。
葛の葉姫

これは、男と、かつて助けた白狐の化身との恋物語。
女性に化けた白狐は、それを隠し男と恋仲になる。
その正体を知られる前に、白狐は、そっと身を隠し去ってしまう。
遺された手紙には「恋しくば たずね来て見よ 和泉なる 信太の森の うらみ葛の葉」
と書かれていた。
この白狐から生まれた子が陰陽師・安倍晴明という。

また、よく知られる物語『夕鶴』も秘密のある女性が主人公。
これも鶴の化身という秘密を持つ「つう」と男の物語であった。

秘密を持つ女性に魅かれるというのは、欺かれることを好むということでもある。
だけども、これらの顛末は男の罪で終わっている。

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<了>

この時期、郵便受けをあけると「喪中はがき」ないし「年賀欠礼状」が入っていたりする。
たまに、あれ〜っ?この人には年賀状を送ったことなどなかったハズだが、、、と、
郵便受けには「喪中はがき」だけが来ていたというのもある。
どなたが亡くなったのだろうと眼を通す。
わが年代からすると亡くなったというのは、送って来た人たちの両親である場合が多い。
その如く、父君。
年齢も書かれており100歳を越えての天寿。
だけども、今の時代、その天寿を素直に喜べないとこともある。
介護問題もあっただろうと思いを馳せる。
そうなると、いわゆる老老介護。
父親の介護が終わると、時を移すことなく「明日はわが身」というところでもある。
両親を見送ると、次なる問題が遺産相続。

そんな遺産相続をめぐっての江戸の川柳に、
「泣きながら 良い方を取る 形見分け」などというものがある。
江戸当時は「惣領(そうりょう)」すなわち、長男が家土地すべてを相続することになっていた。
それ以外の形見は、分け合うという習慣だった。
そんな形見を、泣きながらもしっかりと「貰うものは貰う」、
とばかり品定めをして、持っていったものらしい。


今は、逆の面も多い。
田舎の家屋や土地があっても仕方がないとして、自分はさっさと財産放棄をして、
面倒見の良い兄弟に託したりするという話も聞く。
みんなが財産を欲しがらなく、処分する手間をイヤがって、
朽ち果てた老朽あばら屋として残る場合も多いという。

また別の江戸川柳に、「泣きながら まなこを配る 形見分け」
などというのがある。
「まなこを配る」すなわち「目配り」だが、誰に遺産の処理を頼むか?

今の時代、こんな「逆」目配りがなされているようだ。

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<了>

「遊びをせんとや生まれけん(遊びをしようとして生まれてきたのだろうか)」
このように和歌に詠ったのは平安末期の後白河法皇。
彼に限らず人間と遊びとは切っても切れない関係にありそうだ。
人類史は遊びの歴史という観点で書かれたフランスのロジェ・カイヨワ(Roger Caillois)の著書に『遊びと人間』というのがある。
この著書によると、そんな人気の遊びの一つが「仮面舞踏会」だという。
16世紀ヴェネチアのいわゆる高級娼婦の集まりが、その発祥だとされる。
そのヴェネチアでは、仮面をつけて白昼に街を闊歩するほどになり、
「18世紀のヴェネチアはほとんど一つの仮面文化である」そんな風にも表現されている。
何度かの禁止令のあと、すっかり影を潜めていた。
これが20世紀に復活するや、再び仮面舞踏会のメッカになっている。
仮面舞踏会への禁止が発令されるのは、仮面が持つ秘匿性への恐怖感がある。
そんな特性を持つ「仮面舞踏会」を題材にした小説も多く、
エドガー・ポーの『赤死病の仮面』などは、仮面が持つホラーを描いている。


仮面の恐怖を描いたもので言えば三島由紀夫の小説『仮面の告白』。
この小説は、その名の如く一人称で告白形式で書かれている。
この「仮面の告白」の意味について三島本人が語ったところによると、
「告白の本質は『告白は不可能だ』ということだ」と。
この小説の中に、「人は決して告白をなしうるものではない。
ただ稀に、肉に深く喰ひ入つた仮面だけがそれを成就する」と表現している。
ちょっと分かりにくいが、
仮面でなくなった素面が「その告白」ができるということだろう。
ネット社会の何とも言えぬ恐怖はコレか...。

アメリカ人の日本文化評論家・ドナルド・キーン氏は、三島由紀夫と長い間の親交があり、
三島由紀夫は、彼に対して「怒鳴門鬼韻(どなるどきいん)」という当て字で手紙を書き、
キーン氏は三島に宛てて「魅死魔幽鬼夫」という当て字で返事を書いている。
どちらにも「鬼」の文字が当てられている。

その字の如く、どちらも今や鬼籍に入って久しくなった。
三島由紀夫は1970年の11月25日。あの事件から55年。

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