BOOTS STRAP 外国語と ゆかいな哲学の館 -11ページ目

BOOTS STRAP 外国語と ゆかいな哲学の館

ありふれた日常を考察する
<芦屋・三宮>

バチカン宮殿を彩る壁画に『アテナイの学堂』と呼ばれるものがある。
ここに描かれているのは、古代ギリシャ時代の哲学者たち。
中央を彩っている向かって左側はプラトンであり、右はアリストテレス。
赤いコスチュームのプラトンのモデルは、明らかにレオナルド・ダ・ヴィンチ。
ラファエロ『アテナイの学堂』

その前面に思索に耽る哲学者はヘラクレイトス。
このモデルはミケランジェロと言われている。


この壁画全体の構図からすれば、ヘラクレイトスは意外に存在感がある。
思えば、本当の意味で「哲学」していた哲学者というのは、
ヘラクレイトスかもしれない。
彼は、世間の人々や政治の不条理を嘆き「泣く哲学者」と呼ばれた。
また、彼の哲学が難解であったところから「闇の住人」とも評された。
それは、この絵からも想像がつくとも言える。
ただ、ミケランジェロをモデルとして使ったのは、何かワケでも?

このヘラクレイトスの考え方の一つに、
「対立しあうものや相反するものから調和が生じる」というのがある。
いわば「弁証法」。
20世紀初頭のノーベル賞作家トーマス・マンも著書『魔の山』の中で、
「対立し合うものは調和し合う」と書いている。
その後の言葉として、「調和し合えないのはそれが中途半端だからだ」とある。
対立するものが、対立を続けているようならば安定はあり得ないと表現している。

思えば、今現在の世界情勢を見ると、イラン問題でそのような対立の中にある。
アメリカのバンス副大統領がパキスタンに出向き、イランと協議したが、
会見したところによれば、合意に至らずということになった。

どうするつもりなんだ?
我々が置かれた立場は、
まるで『アテナイの学堂』のヘラクレイトス。

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<了>

ノーベル物理学賞受賞者・小柴昌俊氏はニュートリノの研究で知られた人物。
その門下で一番弟子とされたのは、戸塚洋二氏。
彼は、ノーベル賞に近いとされていたが、2008年に66歳で亡くなっている。
死の直前まで書いていたブログに『もし、宇宙人と出会ったなら』というのがあった。
そこに書かれていたちょっと面白い話に、
「宇宙人と言葉を交わすのは難しいが、数学と宇宙の法則はこの宇宙のどこに行っても共通するので、数学で話せば分かり合える」という旨のことを書いていた。
たしかに、宇宙空間に共通するものは物理学の共通法則と数学。
これは間違いなさそうだ。
この地球上で人類に共通するものを探れば、美的感覚かもしれない。
例えば、黄金比。
これは、いわゆる、近似値1:1.618なるもの。
例えば用紙で、縦と横の比などが約5:8の比率が安定的で美しく感じる。
用紙のAタイプBタイプなど、用紙タイプは違っていても縦と横の比率はこれになっている。
自然界の共通する「美」が、この比率があると言われる。
オウムガイの殻の内部の円は、この比率で螺旋状になっている。

これを見ると美しく感じる。
これは、誰が決めたというより地球の自然界の共通土台。
探れば、心地よいサウンドなども人類で共通するものがあり、
人が美しいと感じる容貌、風景なども共通するものを持っているようである。

美しいと言えば、デンマークには、デニッシュ・モダンと呼ばれる家具がある。


一説には1000年以上の歴史があると言われている。
ナチュラルな素材と曲線に「美」を感じる。
そのデンマークでアンデルセンに相当するほどの国民的英雄とされるのは、
ピート・ハイン(Piet Hein)氏。彼は数学者であり詩人。
科学者の側面も持ち、何よりも”スーパー楕円”の発明者として知られる。
この”スーパー楕円”は黄金比のように、人の心に心地よさをもたらす楕円形らしい。
現代では、このスーパー楕円の形をしたテーブルやシーリングライトを作り、
新たなデニッシュ・モダンの家具が作られている。
少なくとも人類には、共通する美的感覚と言える黄金比がありそうだ。

さて、地球外生物は、このオウムガイや
デニッシュ・モダンの家具に「美」を感じるだろうか?

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<了>

フランスのボードレールは『悪の華 (Les Fleurs du mal)』や『パリの憂鬱(Le Spleen de Paris)』などの作品で知られる作家。
世の動きを斜に構えて見たり、孤高のダンディズムを貫いた人物ということもできる。
彼が1860年代に書いた日記に、
「時期を問わず新聞をひらけば、必ずどの面にも人間の最も恐るべき悪が記録されている。
(中略)こうした忌まわしいアペリティフで ”文明人”は毎日の食事を流し込んでいる」
などという表現が出てくる。
ちょっとわかりにくいので解説すると、
その当時、フランスは現代の形式のような新聞が発行されていた。
日本は、まだ瓦版といった時代。
そんな新聞を朝に読むというのが、いわゆる"文明人" のしきたりのようなところがあった。

フランスは宅配新聞ではなく、近くのキヨスクでそれを買ってきて読むもの。
習慣としては、朝、焼き立てのパンを買いに行き、その足で新聞を買って帰る。
おもむろに新聞を読みながら、朝食をとり、そんな食事がすむと仕事に出ていく。
これが、いわゆる現代を生きる "文明人" というもの。
ところが、新聞に掲載されているものは、たいてい、忌まわしい事件。
「人間の最も恐るべき悪」をアペリティフ (前菜・食前酒) とし、それを流し込んで出かける。
これが"文明人" ?という皮肉が込められている。

画像出典元(https://www.strings-group.jp/omotesando/restaurant/zelkova/info/zelkova-aperitif.html)

新聞に代わって現代人が手にするスマホ。
そこから見る昨今の記事も、戦争や事件。いいものはほとんどない。
それに加えてSNS を通じて発信されているのが、AIを駆使した強烈なフェイク記事や画像。
これらは、ボードレールが書いたようなどころではない。
現代人は、さらに奇妙な味のするアペリティフをあおって出かけることになる。

"文明人"はツラいよ。。。

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<了>