他の存在の命を頂戴しそれを供養する意味で使っている言葉だと説く人がいる。
いくらベジタリアンだと言っても、我々は他者の命を「いただき」つつ生きている。
昨今は何かとジビエが話題となっている。
ちょっと小粋なレストランに入ると、エゾシカやイノシシなどの
ジビエ料理の黒板メニューが出ていたりする。
さて、どんなに野生味を感じる動物の肉でも、盛りつけられて出てきた時には、
特製ソースで彩られ、野性味がすっ飛んでしまって、
品の良い料理として供されることになる。
画像:日本ジビエ振興協会元ソニーの社長であった出井伸之氏のエッセイに「ジビエ」について書いたエッセイがあった。
それによると、彼の現役時代、厳しい冬のフランスの片田舎に飛んで、
そこで、地元の猟師が獲ってきたジビエを食するのが好きだったと表現していた。
ちょっと焦がしただけの血の滴るような肉を、口に血を付いたことも気にせず貪るように食べる。
そうすると身体の中に何とも言えぬ力が漲ってきたとある。
ジビエの効用は野生を頂くことかも知れない。
「私たちジビエです」と言って収まりよく皿に盛られているようでは、
家畜から取られた食肉と何ら変わらず、本来持っている野性の効用というものが出ない。
大脳生理学者のセルジュ・ドゥブロフスキーは
「食するとは殺戮の一種。味覚が成り立つには破壊が伴う」などという物騒な表現がある。
だけども、現実はその如くとも言える。
すなわち、他の命を頂戴しつつ生きている。
やはり、「いただきます」なのである。
食は一種の原罪のようなところがある。
高級レストランなどに行くと、そのレストランの長たる料理人の手によって、
肉が切り分けられ、一人一人のお皿に盛りつけられる。
このような様子は、まるで司祭が捧げものの獣の肉を切り分けている姿のようでもある。
高級レストラン所作は「司祭によって聖化されたもの」を食する体(てい)をとっているとも言える。
そんな考えからすると、ジビエは、野性的に食すのが良い。
出井氏が語った如く、口の周りに血をつけながら血の滴るような肉にむしゃぶりつく。
これこそ強い力や活力になるとも言える。
大切なのは、「いただきます」の気持ち。
これは、忘れないでおきたい。
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