書を書き写し、仮綴の本として作り、それを回し読むということをしていた。
『源氏物語』に書かれていることは、実話をもとにしたスキャンダル作品でもある。
これを当時の女官たちは、描かれた人物を特定しながら読んだとも言われる。
第八帖である「花宴(はなのえん)」には、そんな物語が展開する。
舞台は、紫宸殿(ししんでん) で開かれた花の宴。
時は、如月の望月の頃。
これが書かれた紀元千年頃には、もうすでに華やかな花宴が開かれており、
光源氏は頭中将らとその花の宴に出て舞や詩を披露する。
源氏はその夜、おぼろ月夜に誘われ、そぞろ歩いて弘徽殿あたりに行くと
歌を詠むひとりの姫君に出逢う。
その姫君と源氏、お互いの気持ちが高ぶり、一夜を過ごすというストーリー。
お互い誰と名乗ることもなく、別れ際にそれぞれの扇を取り交わす。
その相手の姫(朧(=おぼろ)月夜)こそ、東宮への入内が決まっている右大臣の六の君だった。
寂聴訳『源氏物語』もう、これだけで、ワクワクするようなスキャンダルを内包するストーリー。
この後どうなっていくのだろうか?そんな気持ちを抱かせる。
のちに、光源氏は交わした扇で、あの姫がこの六の君であったことを知ることになる。
桜の花が開花している期間は長くて2週間。
開花するまで待ち侘びて過ごすことになるが、中でも花の盛りは、わずか数日でもある。
そんな儚い花のもとでの出会いを印象付けて描いた紫式部は、
その機微を心得ているとも言える。
桜の開花時期と重なるのが、いわゆる「なたね梅雨」。
別名「催花雨(さいかう)」とも呼ばれ、
冬と春の空気がぶつかることで前線が停滞し、しとしとと降る雨が続く。
桜とばしの雨でもある。これで一気に桜が散ってしまう。
短い開花期の桜と、その背後にある儚い恋の物語。
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