梅の花はその香りを放っているが、桜は、それほどではない。
夜に咲く梅の花を詠んだ歌「春の夜の闇はあやなし梅の花 色こそ見えね香やは隠るる」
これは、『古今集』に収められている凡河内躬恒(おほしかふちのみつね)の歌で、
この意味は「春の夜の闇は何とも不思議だ。梅の花は闇に隠れているけれど、
その香りは隠れることなく漂っている」となる。
近代を迎えるまで「闇」は恐怖の対象だった。
『源氏物語』には、闇がどれほど深いものかが物語に投影されている。
たとえば、「夕顔」「葵」「明石」などには、深い闇が描かれ
闇の中に「物の怪(もののけ)」が登場する。
つかみどころのない「物の怪」によって死にまで至らしめる恐ろしさをもっている。
この「闇」という言葉は、病に罹るなどの意味を持つ「病(や)み」からきているという。
「病み」は「物の怪」が支配する暗黒の世界だが、
「病み」に打ち勝った存在は、それ以上の力を持った存在となる。
「闇」を通過すると強い生命力を持つと考えている。
たとえば、植物のタネなどが土に落ち、土中という「闇」を通過することによって、
生命力を漲らせて、大輪の花を咲かせる。
「闇」は恐怖であると共に生命を産み出すもの。
イギリスの小説家・コンラッドの小説に『闇の奥』というのがある。
『闇の奥』この話は、貿易会社につとめていたクルツ(Kurtz)が、アフリカの奥地で、
クルツを神として崇拝するという帝国を築き上げようとしている
というウワサを聞くところからストーリーが展開する。
誰も知らない闇の奥で何かが行なわれているが、こち側の人間は何もわからない。
いわば「闇」世界。
そこで調査に行ったのが主人公・マーロウ。
誰も知らない「闇の奥」で出会い、クルツの心の「病み」を見いだしていくというもの。
闇の中には病みがあり、そこを抜けて出てきた者は、恐ろしいほどの生命力を宿すものらしい。
思えば、当方は昨年、生死を彷徨うような肺炎にかかった。
まさに深い闇(病み)だったが 、それを乗り越えて今がある。
そうすると、ど〜うも、長生きしてしまいそうだ。
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