呼ばれた!と思ったら、シッ、シッ!だった。 | BOOTS STRAP 外国語と ゆかいな哲学の館

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ありふれた日常を考察する
<芦屋・三宮>

「あべこべ」という意味をあらわす英単語に"topsy-turvydom" というのがある。
明治時代になって日本を訪れたアメリカ人は、
よくまあ、これだけ逆なものがあるもんだと思うぐらいだったようだ。
まず、アメリカと日本の生活の中で「あべこべ」で有名なもの挙げれば、
「手招きのジェスチャー」。日本風の手招きをすると「あっち行け」になる。
続いて、「指折りでの数え方」アメリカと同じ数え方もするが、
片手で数えようとするとまず手を開いてから指を折り始める。

閉じていた手のひらを開いてから数える始めるのが奇異に見えたという。
また、生活習慣で人に向かって「がんばれ!」などと言うが、アメリカでは、
「Take it easy!(気楽にやろうぜ)」と声をかける。

法律面での「あべこべ」は、話がややこしい。
まず、課税に関して言えば、日本では「属地主義」。
すなわち、日本人であっても国外に住めば日本の税金の対象とはならない。
アメリカの場合「属人主義」だから、アメリカ人をやめない限り、
国外に出てもアメリカの課税対象者となる。
日本の場合、いくら日本で生まれようが日本人でなければ日本国籍とはならないが、
アメリカで生まれると、その地に属して生まれたのだからアメリカ国籍となる。
これが、国籍の考え方は、逆。
日本が「属人主義」の考え方。アメリカが「属地主義」となる。
たとえば、日本国内では「実家に帰らせていただきます」
と子供を連れて妻が出て行ってしまうことは、よくある話。
アメリカでは、そこで生まれた以上、アメリカの子供。
自身の子であっても連れ帰ると「拉致」と同じ扱いとなり、犯罪者となってしまう。

ただし、これはハーグ条約での取り決め。
今の所、日本は批准していないので、連れ帰っている例が多い。
「属人主義」と「属地主義」まで、根本から逆。

明治時代に見出された「"topsy-turvydom" 」
「あべこべ」
明治時代の話ではなく、現在も脈々と続いている。

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<了>