これは、江戸時代の俳人・山口素堂が詠んだ句。
ホトトギスは、渡り鳥として、5月半ばに飛来して、夏の間、山林で繁殖して、
また、東南アジアに渡っていく。
ホトトギスに宛てられる漢字は、杜鵑、時鳥、子規、不如帰、杜宇、蜀魂、田鵑など、
何でこんなにと思うほど多い。
他の渡り鳥が、早い時期に来ているのに、ホトトギスは悠々と最後に渡ってくる。
それなりの理由がある。
一つは、毛虫などを食べるため毛虫が出そろってから徐(おもむろ)に渡ってくる。
もう一つは、”托卵”をするため。
これは、厚かましくも、ウグイスなど他の鳥の巣に、素知らぬ顔で卵を産み落とす。
その卵の子も、なかなか、したたか。
どの卵より先に孵化して他の卵を蹴落として、独占的に親鳥からエサをもらい育ててもらう。
すなわち、他の鳥が卵を産む頃に渡ってきて産みつけるから早く来る必要がない。
イイとこ取りを決め込んでいる鳥ということも出来る。
ただ、鳴き声は魅力的なものらしく、
『枕草子』四十八段にも、初めて鳴き声をたてる”忍び音”なるものを聞こうと、
夜通し起きているくだりがある。この美声に、魅かれるものらしい。
思えば、先日、G7がイタリアで開催されたが、
そのころに集った国の代表者はそれぞれに国内的に苦戦が続いている。
マクロン大統領、バイデン大統領、岸田首相など、国内的な人気を感じることはできない。
ところが、主催者となったイタリアの首相ジョルジャ・メローニ(Giorgia Meloni)氏は一際目立っていた。
この女史、何よりも48歳という若さ。
そして、なんとも言えぬ愛嬌もある。
出身母体は、いわゆる右派政党である「イタリアの同胞(FdI)」。
同性婚などが進むヨーロッパで、中絶、安楽死、同性カップルのパートナーシップといったものに対して反対している。
極右と言われつつも、自らの立場を貫いて、国内的には支持を集めている。
来月の4日には、初来日の予定だとか。
江戸の俳人・宝井其角が詠んだホトトギスの句に
「あの声で蜥蜴(とかげ) 食らうか 時鳥(ほととぎす)」というのがある。
メローニ氏にもそんなことが言える世界がある。
イタリアも女性比率が低いとされるが、日本にも女性の指導者がもっと現れて然るべき。
例えば、首相...とか。
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