副知事ではダメなんです。 | BOOTS STRAP 外国語と ゆかいな哲学の館

BOOTS STRAP 外国語と ゆかいな哲学の館

ありふれた日常を考察する
<芦屋・三宮>

都知事選挙が近づいてきた。
ニュースには都知事への立候補者は50人を越える見込みと出ていた。
選挙ポスターを貼る看板だけでも大変なものとなる。
50人を越えると言ってもやっぱり中心となるのは、5人ぐらいに絞られる。
中でも現職の小池百合子氏と蓮舫氏が有力と見られている。
どちらも、学歴に意義ありとも言われ、それが問題にもなっている。

この二人が、昨日「選挙公約」を発表した。
かつて「マニュフェスト」などという言葉を使い、
そのブームの中で行われたのを「マニュフェスト選挙」と呼ばれもした。
いずれにせよ、この「選挙公約」こそ、有権者にとって重要課題。
これにて誰が都知事としてふさわしいかを選ぶべき縁(よすが)とすべきものだが、
「選挙公約」が守られ、また実行できるかどうかは、疑問のところがある。

そこでふと思い出すのは、インドの政治指導者となったガンジーと詩人のタゴール氏。
タゴール氏は、アジア人で初めてノーベル文学賞を受賞している。
この両者は友人同士。
気軽になんでも話し合える関係だった。
この二人が居るところで女子学生にサインを求められたというエピソードがある。
そのとき、ガンジーが書いた言葉は、
「軽率な約束をせぬように。だけども、一度した約束は何としても守るべし」
というもの。
これを見るだけでも、いかにも、ガンジーらしい。
次にタゴールにも求められ、茶目っ気のある彼は、ガンジーが書いた言葉の横に、
自分のサインと「誤りと思えば、約束は投げ捨てよ!」という言葉を書いた。
あくまで死守のガンジーと状況次第で約束は投げ捨てよというタゴール。
「選挙公約」は、いわば都民との「約束」。
この小池氏と蓮舫氏、この両者ともに感じるのは、「約束は投げ捨てよ」
これでは、判断材料とはならない。

ナポレオンの『言行録』にも「約束」の言葉が綴られている。
そこには、「約束を守る最上の手段は、決して約束をしないことである」とある。

ナポレオンのこの言葉こそ、「約束」に対する正しいあり方かもしれない。

*無断転載を禁止します。
*严禁复制粘贴**本"Boots strap"博文禁止复制粘贴。如有发现,本人将采取法律措施。

*2カ所のブログランキングに参加しています。
↓↓下のアイコンにポチッとお願いします。押すとランキングのページに行きます。お手間ですが戻ってきて、もう一つ下のアイコン(にほんブログ村)にもポチッとして頂ければ、、。

エッセイ・随筆ランキング
↓↓ にほんブログ村は、こちら。  
にほんブログ村 小説ブログ エッセイ・随筆へ
にほんブログ村

フレンドリーでリーズナブルな外国語スクール
*外国語リニア
芦屋市大原町12-1 プティビル 201

<了>