勝っても、勝っても、マケドニア。 | BOOTS STRAP 外国語と ゆかいな哲学の館

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ありふれた日常を考察する
<芦屋・三宮>

アレクサンダー大王と言えば、紀元前4世紀ごろに世界最初の大帝国を築いた人物。
英語圏では"Alexander the Great" と呼び、Alexanderは男子名によく使われている。
フランス語圏ではアレクサンドル。
イスラム圏ではイスカンダル。
ロシア語圏でもアレクサンドルだが、別名サーシャとも呼ばれたりする。
全ては、アレクサンダー大王、すなわちアレクサンドロス3世にちなんだ名前。
彼は、ギリシャ地方の一国家だったマケドニアを世界大帝国へと導いた。
世界に冠たる動向だが、それは僅か10年あまりの出来事だった。

20歳で初陣を戦い、32歳で生涯を閉じるまで、戦に継ぐ戦を経た大王。
どの戦いにしても戦闘の先陣に立って戦ったとされる。
彼が率いたマケドニア兵の強さは?と言えば、
質素に耐えるという事以外にとりたてて他の国と差異があるわけではなかったようだ。
大きな違いがあるとすれば、このアレクサンドロス大王が先陣に立ち
神懸かり的な勝利を収めた事にあった。
まるで、「何でもやりまっせー」という自営業者が天下に名高い大会社を敵に回し、
それを破るような出来事が重なったことによるものだった。

ただ、アレクサンドロスもそれほどの戦将であったにも拘らず、
戦の後継者を作る事が出来なかった。
パスカルの言葉に
「アレクサンドロスは、優秀な戦帥を育てたというより、
酔っぱらいをたくさん作った」と表現している。
よくあることだが、本来継続して育てるべき国家が生まれたのではなく、
空虚な酔っ払いの武者ばかりを作っただけ、ということらしい。

他の国に口を出すつもりはないが、中国がその「二の舞」?という話もある。
「改革開放」以来、その経済成長がめざましく、一大帝国を築き上げたように思える。
今や、世界に中国製品が溢れている。
ただ、ここに来て、その綻びが見えるようになってきた。
最近の中国語に「潤学」なるものがある。
「潤」はその名の如く「うるおう」ことを意味する。
別の表現をすれば「富んだ人」だが、「潤」の文字を英語表記すれば、"Run"。
これは、「走る」だが、隠語的には「逃げる」。
すなわち、「富んだ人」が逃げ出しているということらしい。

ここしばらくの動向を見れば、パスカルの言葉が思い浮かんできそうだ。

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<了>