ウイスキ〜がお好きでしょ、もう少〜ししゃべりましょ ♪ | BOOTS STRAP 外国語と ゆかいな哲学の館

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ありふれた日常を考察する
<芦屋・三宮>

絵画などの美術品オークションでは高額な落札が続いている。
これまでの最高額は、ダ・ヴィンチの『救世主(サルヴァトール・ムンディ)』が2017年に落札された額が、4億5030万ドル(当時のレートで約508億円)。
美術品の高騰は、ますます進んでいる。
美術品に限らず、希少品に関してもその傾向にある。
たとえば、ウィスキーのロールス・ロイスなどと呼ばれる「マッカラン」の中でも、
「マッカラン60」、すなわち60年ものが2018年に当時のレートで1億2,500万円で落札。
これはウイスキー史上最高記録となる落札価額だったという。

上記のマッカラン12は、まだ店頭で見ることができるが、
日本のウィスキー「山崎」なども、その傾向にあり、「イチローズモルト」は、埼玉県の小さな蒸留所である秩父蒸留所で生まれたウイスキーで店頭で見ることができないほどになっている。
そこまでのウィスキーは望まないにしても、酒にこだわりを持つ人は、
自分のお気に入りというものがあるようだ。

酒吞みのオヤジにとって最高の喜びは、息子と酒を酌み交わす事だという。
そして、その息子に語って聞かせたいと思うのは、美味い酒について。
シェイクスピアの戯曲『ヘンリー4世』の一節に、
「オレに息子が千人居たとしても真っ先に教えてやりたいことは、うまい酒のことだ」とある。
上等でないが、気に入った酒の蘊蓄を語りたいもののようである。

古代ギリシャのエピクロス(Επίκουρος) は快楽主義の元祖として知られる人物。
彼は、贅沢品に囲まれたり快楽的なものに包まれていることが素晴らしいと語ったのではなく、
「水とパンとで暮らしていれば身体の快楽に満ち満ちていられるもの。
贅沢はヒトの身にそぐわない。それを求めると、付随して望まぬ事が起こるものだ」
という小市民的な言葉を残している。
すなわち「ささやかな幸せ」こそ最高の幸せ。

素直に蘊蓄を聞いてくれる息子と酒を酌み交わす、
こんな些細な出来事が、
贅沢品や美術品を手に入れるよりも、オヤジにとって最高の快楽らしい。

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<了>