ダリが絶賛、ダリがデッサン。 | BOOTS STRAP 外国語と ゆかいな哲学の館

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ありふれた日常を考察する
<芦屋・三宮>

このブログもエッセイらしいものを書いて15年余りが過ぎ、
毎日書いているので5,200余の数になった。
これらは、我が死後にも、ずっと残ることになるのだろうか?
そんなことをおぼろげに思うことがある。

今日、思い起こしたのは、1870年ごろに書かれた散文詩『マルドロールの歌』。
作者のロートレアモン伯爵(Le Comte de Lautréamont)というのは単に筆名。
本名はイジドール・デュカス(Isidore Ducasse)
一介の青年であり、この書を出してから間もない1870年に24歳で夭折している。
彼はもう一つ『ポエジー』と呼ばれる作品を残している。
『マルドロールの歌』に対して、かのサルバドール・ダリが絶賛し、
20世紀になってから、彼は、この詩の挿絵の如き版画集を出している。
当時、作者イジドール・デュカスの写真が発見されていなかったので、
ダリ自身が想像で彼の肖像画をデッサンしている。

いかにもダリらしいタッチで描かれている。
『マルドロールの歌』は何もかもから解放され、奇行であり悪夢的でもある散文。
その一節は有名な章句「解剖台の上での、ミシンと雨傘との偶発的な出会い(のように美しい)」
があり、シュルレアリストに受け入れられ、彼らの美意識を代弁したとも言える。

この作品は、自費出版するつもりで出版社を探したが、
フランスは検閲が厳しい頃でベルギーに持ち込まれたが、彼の死とともにその後の行方が分からなくなっていた。
それが20世紀になりベルギーの若手集団によって発掘され、
パリのシュルレアリスト、そして、まだスペインにいたダリに絶賛されることとなった。
思えば、作者であるイジドール・デュカスは、その40年も前に、貧しさの中で、人に知られることなく、ひっそりと亡くなった。
泉下にいる身では、後の世で、絶賛されることなど知る事もない。

我がブログも、後の世で発掘されるか?などと思うことがある。
もしも、発掘されるようなことがあったら、、、

誰も興味ないか(^^;)

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<了>