彼の最高の持ち味とするのは乳白色の裸婦像がまず挙げられる。
わが気になる画題でいえば、ちょっと奇妙な少女像。
彼はポスト印象派として挙げられるエコール・ド・パリ(パリ派)の一員に挙げられる。
このメンバーのほとんどは外国から来たボヘミアン。
その彼らが住んだのは、アトリエ付き住居であるラ・リューシュ(La Ruche=蜂の巣)。
フジタもそこに住んでいた。
メンバーで言えば、モディリアーニ、ローランサン、シャガール、キスリングなど。
モンパルナスの近くにあり、そのあたりのカフェが拠点となった。
まず、フジタの成功は、乳白色の下地を作ったこと。
それは、彼が独自に編み出したものだが、その下地には和光堂のシッカロールが使われていたという。他のシッカロールでは、良くなかったようだ。
そして、彼の名前は本名として藤田嗣治(フジタ ツグハル)だが、
フランスでTsuguharu Fujita と書けば「ツギュアリュ フュジタ」となるところから、別名として呼ばれた「ツグジ」とし、Tsuguji Foujita と綴った。
そして、Foujita の頭にある"Fou"(フー)は、バカの意味。
それを二つ重ねて"Foufou"(フーフー)と名乗ったが、これは「お調子者」の意味になる。
このお調子者の性格と、黒縁の丸メガネ、オカッパ頭で一気に人気者となった。
一時期、成功のおかげで上流階級が多く住んでいたモンソー公園近くに居宅を構え、数十匹の猫を飼い、高級な車を乗り回すという生活も送っていたという。
そんなこんなも、さすが "Foufou"
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<了>
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