まずは、ルーカス・クラナッハのユディト。
その外典によると、アッシリアの王ネブカドネツァルが諸民族を従わせるため司令官ホロフェルネスをベトリアに派遣した。
そこで、寡婦ユディトはベトリアの民族を守るためこの司令官に近づき、親密な関係を持ち、その夜、ホロフェルネスの首をかき切るという物騒な話。
いわば民族のヒロインとして描かれている。
クラナッハの描いたこの女性には信念に裏打ちされ鬼気迫る風がある。
一方、カラヴァッジオが描いたユディト。
絵画的には素晴らしい出来だが、物語的には迫るものの物足りなさがある。
そして、グスタフ・クリムトが描いたユディト。
クリムトが描いたユディトは、司令官ホロフェルネスからの視点を感じる二人称的なもの。
本当に人を殺害する意志を感じるのは、クラナッハのユディトだろう。
だけども、クラナッハの描いた女性が現れた場合、いくら酔った上のこととしても、
警戒心が歯止めとなり、おいそれとは受け容れないだろう。
一方、司令官ホロフェルネスが酔った勢いをぶつけるのは、
クリムトが描く、こんな女性像かもしれない。
私的にはクラナッハのユディトに魅かれる。
危険な香りがプンプン...!
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<了>