「恐ろしい女」を産んだオンナも恐ろしい。 | BOOTS STRAP 外国語と ゆかいな哲学の館

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ありふれた日常を考察する
<芦屋・三宮>

オスカー・ワイルドの戯曲『サロメ』は1891年に書かれ、
過激な描写から書籍は発禁となり、上演も1931年まで禁止されていた。
ワイルドの『サロメ』は新約聖書に取材し、独自のサロメ像を作り上げ、一つの物語として完成させたもの。
新約聖書から浮かび上がるサロメは、10歳ぐらいの娘というイメージ。
ヘロデ王が、兄である先王を殺害し玉座につき、先王の妻をも奪った。
まるでシェイクスピアの『ハムレット』さながらである。
王は、妻となったヘロデアの連れ子であるサロメに踊りを願い、
見事な踊りに「褒美を遣わす。何なりとお言い」と言ったところ、
母親のヘロデアが娘に耳打ちをして、
この結婚に反対していた「洗礼ヨハネの首」を所望する。
ヘロデ王は驚きの表情を見せるが、
洗礼ヨハネは殺害され、お盆にその首がのせられてくるというストーリー。

一方、オスカー・ワイルドの『サロメ』は、若き女性として描かれ、
思いを寄せる洗礼ヨハネの首に口づけをするというセンセーショナルなエンディングとなる。
また、1876年に描かれたギュスターヴ・モロー(Gustave Moreau)の絵も、
妖艶な成熟した女性像として描かれている。

モローの絵も、新約聖書の「サロメ」に取材しているが、構図は、彼独自の世界として描かれている。
金属的な装飾とシースルーのコスチュームから露出する白い肌。
いかにもモローの作風を感じさせる絵である。

もはや、お迎えも近いジジイなのに、
モローの描いた蠱惑的なサロメに胸がドキドキ...。

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<了>