無闇矢鱈と奉ってはいけない寺山修司 | BOOTS STRAP 外国語と ゆかいな哲学の館

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ありふれた日常を考察する
<芦屋・三宮>

寺山修司の著書をたまに取り出してペラペラと拾い読みをすることがある。
歌人と言ったり、劇団『天井桟敷』の代表であったところから
劇作家と言ったりもする。
彼の著書や特集された本や雑誌などを挙げると膨大な数になるだろう。
ただ、著書には、あまり調べもしないで感性だけで書かれたものも多く、
そのまま引用すると本当のような嘘が一人歩きしているようなものも結構ある。
今日読んだものの一つもその寺山修司を特集した本。
彼の独白めいた文章が続いている。
彼がフレッド・ローデルが著した『禍いなるかな,法律家よ! 』から引用した文、
「法は諸科学の中のキルリー鳥だ」というもの。
そこから、寺山修司独特の解釈が出てくる。すなわち、
「キルリー鳥はいつでも後ろ向きに飛ぶことをやめなかった鳥であり、
法律もまた古来の原則や洗礼を墨守して『革新を悪として旧套を徳』としてきた」
という言葉を残している。
意味上の解釈としてはそれでいいと思うが、気になるのは「キルリー鳥」。
こんな鳥の名など聞いたことがない。
まして「後ろ向きに飛ぶ」などという奇妙な鳥がいるとすれば、
少しは話題になっただろうと思って鳥類図鑑となるサイトを探って見た。
残念ながら、全くそれらしいものが出てこない。
ただ、ニュージーランドの鳥には奇妙な鳥が結構いる。その一つ、
Kiwi鳥は飛べない翼を持ち、世界で唯一クチバシの先についた鼻を持つ奇妙な鳥。
羽というより毛皮のような細かい羽毛にこんもりと覆われている。
キルリーではなくKiwi。
後ろ向きに飛ぶというより「鈍重な姿をさらしている」という感じのもの。
これが本来、著者のF・ローデルの言いたいところだろう。
法律は、「鈍重にして動かないもの」と言いたかったと推測できる。
「後ろ向きは寺山の勝手な憶測からきた言葉?」ではないだろうか。
だからと言って、寺山修司の値打ちが下がるとは思っていない。
読者が彼の勝手な論理の中に頭を預けて、
その中に漂うことも心地よさの一つと考えている。
今の季節、春の木の芽が芽吹くような時は、身体や精神不安になったりするとも言われる。
いわゆる「木の芽時」。そんな時に「逆療法も真なり」ということもある。

訳の分からぬ寺山修司の著書を読み、
異空間に漂って見るのもいいかもしれない...


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<了>