Argylle/アーガイル
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【オススメ対象】
・マシュー・ヴォーン監督作品が見たい
・スパイコメディ映画が見たい
・コメディに寛容
・キングスマンのようなアクションが見たい
この評価を読む前に
映画の嗜好について
を一読してください。
レンタルは劇場での上映時期とはズレてます。
ジャンル・・・コメディ・アクション
1)オススメ・・・7
2)ツボ・・・5
3)脚本・・・6
4)映像美・・・8
5)特殊効果・・・8
6)俳優・・・8
7)監督・・・7
8)音楽・・・8
9)独自性・・・9
10)キャラ・・・6
合計・・・72点
【概要】
上映時間:138分
AppleTV+ にて鑑賞。
2024年配信。
イギリス映画。
監督:マシュー・ヴォーン
脚本:ジェイソン・フックス
主演:ブライス・ダラス・ハワード、サム・ロックウェル
ヘンリー・カヴィル
【トレーラー】
【作品紹介】AppleTV+公式サイトより引用
内気なスパイ小説家エリー・コンウェイ。彼女の小説の筋書きは、ある悪の秘密組織の活動内容に酷似していた。彼女は愛猫と共に、誰も何も信用できない本物のスパイの世界に飛び込むことになる。
【総評】ネタバレなし
下記の項目でまとめてみた。
1)概要
2)尖ってる
3)結局どうなの?
1)概要
AppleTV+導入者なら無課金で鑑賞可能な大作映画。スパイコメディアクション映画で「キングスマン」のマシュー・ヴォーン監督作品らしく、全体の作品の雰囲気や映像などでキングスマンのテイストが色濃く反映されている。しかし万人受けするキングスマンに比べてかなり好みの分かれるのが今作で、若干コメディ要素が強く出ており(少し空回りしてる気がする)、自分は好みではなかった。
2)尖ってる
いろんな意味で「尖った」作品と言えると思う。言い換えるとプラスマイナスが激しいと感じた。
まず、映像的には非常に色鮮やかな見せ場のシーンが素晴らしく、「このシーンでこういう色使いをすれば映える!」っていうこだわりを感じられて、カメラワークもあいかわらず凝っていて、マシュー・ヴォーン監督らしい映像力の強さ。見た目には強力なストロングポイントになり得ていて、プラスに突き出ていたように思う。
しかし自分がマイナス面に尖っていると思ったのがストーリー展開。二転三転する展開はいろいろと考えられてるように思ったが、コメディ色をやや強めに出したことにより、「コメディだからなんでもあり」的に働いて、その二転三転がかなり空回りしていて、ぜんぜん驚く要素に結びついていない。それに強く思ったんだけど、どんでん返し的な展開をやりすぎて、それがかなり強引というか無理矢理のどんでん返しにしてしまっているので、どんでん返す前のフリがぜんぜん機能しておらず、日本のお笑いの「押すなよ!押すなよ!」で結局押される的な、もうバレバレすぎる前フリなんで、どんでん返しになっていない。フリでオチがばれてる。その構図が作品全般に及んでいる。
はっきりいってしまうと、ストーリー面の視聴者の予想を裏切る展開が強引すぎて面白くない。よって先の展開に期待が一向に膨らまないので、なかなかずっと見続けることができず、劇場で見てたら間違いなく寝てたと思った。配信系だから休み休み見れて、なんとか最後まで見ることができたけど、見続けるのがかなり苦痛で時間がかかった。
あと、これらの無茶ぶりな展開を背負わせたキャラクターたちがかわいそうに見えたのは気のせいか。それぞれのキャラクターたちはいいかんじで好きなんだけど、このストーリー展開はきつい。
3)結局どうなの?
自分みたいにキングスマンのような映画を期待すると、痛い目に合う。
フラットな気持ちで見れば映像力はすごいので、ストーリー展開に期待せず、コメディ要素に抵抗がなければ、面白く見れるのではないかと。あと何回も見たいと思える映画ではない。
しかしせっかく角刈りになったヘンリー・カヴィルをこんな扱いにするなよな。Wikipediaで主演のような扱いだが、今作では決して主演ではない。それどころか。。。いやいやネタバレになるからやめておこう。
