西部戦線異状なし
【オススメ対象】
・戦争映画が見たい
・史実をちゃんと知りたい
この評価を読む前に
映画の嗜好について
を一読してください。
レンタルは劇場での上映時期とはズレてます。
ジャンル・・・ヒューマン・ドキュメント
1)オススメ・・・7
2)ツボ・・・1
3)脚本・・・7
4)映像美・・・8
5)特殊効果・・・8
6)俳優・・・8
7)監督・・・7
8)音楽・・・7
9)独自性・・・8
10)キャラ・・・8
合計・・・69点
【概要】
上映時間:148分
NETFLIXにて鑑賞。
NETFLIXオリジナル映画
2022年10月配信のアメリカ&ドイツ製作映画。
原作:エーリヒ・マリア・レマルク
『西部戦線異状なし』
監督:エドワード・ベルガー
出演:フェリックス・カマラー 他
【ストーリー紹介】NNETFLIXサイトより引用
第一次世界大戦中の欧州。祖国のために戦おうと意気揚々と西部戦線へ赴いた17歳のパウル。だがその高揚感と志は、最前線の凄惨な現実を前に打ち砕かれることに。
【トレーラー】
【総評】ネタバレなし
下記の項目でまとめてみた。
1)戦争映画
2)映画に求めるもの
1)戦争映画
第1次世界大戦での1914~1918年の間で約300万人以上の戦死者を出した西部戦線でのドイツvs連合軍の戦争をドイツの若き志願兵パウル・ボイメルを中心に描いた戦争映画。
わずか数百メートルの陣地をかけた攻防戦で、互いに譲らず均衡した状態が続き、軍上層部のプライドもあり、いたずらに戦死者を増やし続け、ようやく戦争が終わったと思ったらこの戦死者300万人という数字。第一次世界大戦の総戦死者が1700万人なので、いかにこの陣地での攻防戦が激戦で凄惨であったがわかる数字。
ドイツ兵の若い志願兵たちはなぜ戦っているのかをぼやっとしか把握しておらず、相手国の兵たちが憎いわけでもなんでもないのに、軍上層部の指令があれば、武器を手に取り、戦地に赴き、敵兵を容赦なく殺していく。
敵兵も容赦ない。戦車で敵陣営を破壊し兵士をひき殺し、それでも生き残った兵を火炎放射器で焼き殺していく。さらにそれでも隠れて生き残った残存兵を射殺していく。一切の情けはない。
2)映画に求めるもの
今作はドキュメンタリータッチの戦争映画。
エンターテインメント性はかけらもない。
ストーリーに面白さをねじ込める隙が無く、ただむごたらしい戦争を一人の兵士の視点で描いている。
戦争は残酷だ。
それを史実に基づいて精密に描く戦争映画を見ていると辛くなる。
ストーリーはあってないようなもんだし、
別に敵兵を倒したからスカッとする流れでもないし
だれがいつ死んでもおかしくないし
戦争に慈悲や容赦なんてない。
だからこういう映画をどう受け取ればいいのかわからない。
戦争が絶対ダメであることは当然わかってる。
その残酷さと無慈悲さを突き付けられて、
エンターテインメントとは真逆の現実を見せられて
いつも後悔する。
ドキュメンタリータッチの戦争映画は
自分にはまったく合わないわ。
ただただ心が沈むだけ。
もちろん戦争映画でも面白い映画は多々ある。
『プライベート・ライアン』『1917 命をかけた伝令』など
これらの映画は、残酷な戦争を背景にしているがストーリーの面白さがあった。
だけど今作にはない。
自分が映画に求めるものは娯楽。
面白い映画が見たい。
面白いストーリを堪能したいし、かっこいいアクションシーンを見たいし、SFの迫力に酔いしれたい。
この映画にはそんな要素は一つもない。
もう二度と見たくない。
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