バトル・ロワイアル | ヲタクの生きる道

バトル・ロワイアル

NETFLIX公式サイト

 

【オススメ対象】

・とにかくバトルロワイアルが好き

・中学生たちが生き残りをかけて殺し合う、これが始まり

・深作欣二監督作品が見たい

・柴咲コウの凄さはここから始まった

・栗山千明の凄さはここから始まった

 

この評価を読む前に
映画の嗜好について
を一読してください。

レンタルは劇場での上映時期とはズレてます。

 

ジャンル・・・アクション

 1)オススメ・・・8
 2)ツボ・・・10
 3)脚本・・・9
 4)映像美・・・8
 5)特殊効果・・・8
 6)俳優・・・10
 7)監督・・・10
 8)音楽・・・8

 9)独自性・・・10
10)キャラ・・・10
合計・・・91点

 

【概要】

上映時間:113分

NETFLIX公式サイト

NETFLIXにて鑑賞。

2000年日本映画

Rー15

原作:高見広春

 『バトル・ロワイアル』

監督:深作欣二

出演:藤原竜也、前田亜季、山本太郎、栗山千明、柴咲コウ、塚本高史、安藤政信、ビートたけし 他

 

【ストーリー紹介】NETFLIX公式サイトより引用

制限時間は3日間。脱出不可能な無人島。42人の学生たちが生き残りをかけ殺し合う、壮絶なバトルが今始まる!

 

【総評】ネタバレなし

必ず年に一度は見る映画の一つ。『バトル・ロワイアルⅡ 鎮魂歌』はレビューしてるのに、肝心の今作はしてなかったのでレビューして見る。

 

公開当初、作品の持つ過激な要素が問題になり、公開を規制する動きとなり、国会に取り上げられる事態にまで発展したが、逆にそれが皮肉にも大きな宣伝効果になり、社会現象を巻き起こすほどの大ヒットになった。

 

規制強化の結果、「Rー15」となり、中学生たちが主人公だったが、中学生以下は劇場で見ることができなくなった。

 

様々な話題性が溢れていた今作だが、その背景は置いといても、映画自体のパワーが凄すぎて、やはり深作欣二監督は偉大だと言うことを世に知らしめることになった。

 

この映画にキャスティングされたオーディションを勝ち抜いた若い俳優たちは、この作品以降でスターとなった。

 

その中でも相馬光子(柴咲コウ)と千草貴子(栗山千明)が強烈で、大抵の人はこの二人が強く印象に残るのではないかと思う。また栗山千明についてはこの映画のシーンがタランティーノ監督の目に留まり、キルビルに出演することになった。世界が栗山千明の存在を知ることになった。

 

主役の七原秋也(藤原竜也)はすでにこの当時の若さで安定感抜群の演技をしているが、振り返ればこの作品から、彼が主役の映画は、強烈な脇役が話題性を持っていてしまう、という伝説が始まったかも。

 

無作為に選ばれた中学3年生の一クラス・プラスアルファで総勢42名が無人島に送還され、最後の一人になるまで殺し合いを強制される、というぶっ飛びな設定なんだが、その設定だけが先行する映画にならないところが深作欣二監督の優れたところ。主力たち以外もちゃんとその他大勢にならない、一人一人の生徒たちの生きた証みたいなものが全編に散りばめられていて素晴らしかった。

 

この映画の持つ独特の空気が絶妙で、それぞれが正気と狂気のギリギリのライン上にいて、ほんのちょっとしたことで狂気へと変貌する様のストーリー展開や演出が見事。

 

これだけたくさんの登場人物がいると、それぞれが薄い印象になりがちなんだが、各キャラの魅力も存分に描かれていて、この映画を見れば、誰かしらに共感するのではないかと思う。ちなみに自分は栗山千明が大好きになった。今でも大好きだ。

 

キャラの魅力とそれを見事に演じる俳優陣、劇的なストーリー展開、映像演出、印象的かつ効果的な音楽、どれをとっても素晴らしい。

 

邦画に革新をもたらした傑作。

過激なスプラッターなシーンも満載なので、耐性がないとキツいと思う。

 

あと忘れてならないのは、映画版だけでなく、漫画版のバトル・ロワイアルもかなり面白いので、この作品が好きならぜひとも読んでほしい。映画という限られた時間枠で描けなかった、各キャラの深堀りなど、とてもよく描けているので、絵柄にややクセはあるもののオススメ。

 

ジャンルは、『バトル・ロワイアルⅡ 鎮魂歌』でアクションにしたので、同じにした。