1922
【オススメ対象】
・スティーヴン・キング原作映画が見たい
・じんわりホラーが見たい
・びっくり箱ホラーはいやだ
この評価を読む前に
映画の嗜好について
を一読してください。
レンタルは劇場での上映時期とはズレてます。
ジャンル・・・ホラー
1)オススメ・・・7
2)ツボ・・・7
3)脚本・・・8
4)映像美・・・7
5)特殊効果・・・7
6)俳優・・・8
7)監督・・・8
8)音楽・・・7
9)独自性・・・7
10)キャラ・・・7
合計・・・73点
【概要】
上映時間:102分
NETFLIXオリジナル映画
2017年アメリカ映画。
原作:スティーヴン・キング『1922』
監督・脚本:ザック・ヒルディッチ
出演:トーマス・ジェーン
【ストーリー紹介】NETFLIX公式サイトより引用
ペンを取り、自ら犯した妻殺しの事実を書き残していく農夫。だがその殺人は、不気味な恐怖の物語への序章に過ぎなかった。
【総評】ネタバレなし
壮年の一人の男が過去に犯した自らの過ちを書き出していきながら、この男の一人語りの、残酷で救いのない物語を見ていく。
スティーヴン・キングらしさに溢れた、ねっとりじわじわと足元からざわざわと這い上がってくる怖さを表現したホラー。よってびっくり箱ホラーではない。どちらかというと日本的な怖さに近いホラーだと思う。
壮年の男の一人語りの現在に迫る危機が進行しながら、過去の過ちを振り返っていく。このホラーの象徴である「ネズミ」が、この男に付き纏い、いやただネズミの幻影を見てるだけかもしれないが、とにかく彼の行く先々にネズミがいて、彼がこの恐怖から逃れられない運命に絶望していく様を見ていくという演出。
ネズミと共に現れる「この男の罪」には画角的な力はあるけど、全体的にはかなり地味。地味にコツコツといたぶっていく感じなので、「IT/イット “それ”が見えたら、終わり。」のような派手さはないけど、結構好きなホラー。
彼の罪は法律的には裁かれない。彼を裁くのは、彼の罪そのもの。法で裁かれた方がよほど楽ではなかったのか。そう思わせるほど、痛ぶられる。それだけのことをしたのだ。自業自得。
なかなか人に薦めにくい作品だが、スティーヴン・キングが好きなら間違いない。