13日目に栃東に負けたことが、彼をさらに強くしたように思えた。やや力任せに勝ち続けていると感じていたが、あの黒星で何か思い直したように金色の締め込みをかつてに黒に戻し、翌日に大関魁皇を破りあっさりと優勝を決めた。

今年六場所のうちはや二場所を優勝してまったが、果たして残る場所でこの朝青龍を差し置いて優勝できる力士がいるだろうか。今場所二桁勝った魁皇、栃東の両大関に期待したい。

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  • 横綱相手に意地を見せた栃東。
     ↓
  • そのお陰で優勝の可能性が残された魁皇。
     ↓
  • 魁皇に負けて崖っぷちに立たされた千代大海。

栃東にはまずよくやったと言いたい。同体取り直しからの勝ち星ということは、27連勝中だった今の朝青龍を相手に二番連続で負けなかった、ということであり、これはなかなかできることではない。これで8勝目となり今場所の勝ち越しを決めた。残り二番とも勝って10勝にしたいところだ。が、明日当たるであろう魁皇との一戦は、どちらにも負けてほしくないというのが本音。

魁皇は、左肩の調子が見るからに悪そうだが今日千代大海に勝って10勝目。まずまずだ。しかもわずかながら優勝の可能性が残されている。明日、千代大海が横綱を負かし、さらに千秋楽で魁皇が横綱に勝てば3敗で並ぶのである。しかし27連勝した男を4連敗させなければならない訳だ。これは厳しい。仮に今場所優勝を逃しても、少しでも綱取りにいい影響を与えておくためにそれに準ずる成績としてぜひとも12勝をあげて欲しいものだ。

さて、千代大海はと言うと、今日魁皇に敗れて7敗目となった。負け越しへ後が無くなった訳だが、残る2戦は明日横綱朝青龍、千秋楽は大関栃東であろう。このまま今場所負け越せば、来場所またもやカド番となり、史上最多のカド番7回目という不名誉な記録となってしまうそうだ。長年のライバル魁皇を援護する意味でも、栃東に続いて明日の朝青龍戦は張り切って望んでもらいたい。恐らく彼の進退を決める一番になるに違いない。立会いから押し負けて、すぐさま引きの姿勢を見せて、あっと言う間に土俵下、という情け無い相撲は見たくない。昨年十一月場所の十四日目、同じ7敗で後がない中、昔を思い出させるような前に出る相撲で横綱に土を付けたあの千代大海らしい相撲を我々ファンはもう一度見せて欲しいのだ。

残り二日、大相撲から目が離せませんな。
大相撲3月場所は11日目が終わっている。
ただ一人の全勝はやはりこの男、横綱朝青龍である。一敗の力士はおらず、二敗で平幕露鵬が続いているという状況で、またもや横綱の圧倒的な独走を許している。千代大海、栃東、魁皇の古参日本人大関は一体何をやっているのか。3人そろっても横綱の優勝を脅かすことができないとは何とも情け無い話である。残りの取組みで横綱との直接対決があるかと思うが、せめて一人でも横綱に土をつけられぬものか。このままでは朝青龍にしても張り合いが無いというものだろう。

今場所、三役に昇進した新関脇白鵬、新小結黒海の両外国人力士も苦戦しているようだ。特に、上手いヤングモンゴル人として難なく大関になっていくと私が予想していた白鵬の4勝7敗という成績は意外である。力量というより、関脇という重みからくる精神的な理由が原因なのだろう。今場所の成績をバネにさえできれば、来場所以降はやはり優勝争いに加わってくるに違いない。

それにしてもこれでは大相撲ファンは減っていく一方ではないか。新時代を予感させる力士の面々に日本人の顔は全く浮かばないこの現状。土俵際で勝負審判をしているかつての大横綱、九重親方や貴乃花親方もきっと同じ気持ちでいることだろう。
東京には美術館や博物館が本当にたくさんあり、この「東京都内博物館・美術館リンク集」に乗っているだけでも200を超えている。行っても行っても行ききれないほどの数だ。私にとって東京に来て楽しみになったことの一つが、この博物館・美術館巡りである。

まずは先月、両国国技館の隣にそびえ立つ「江戸東京博物館」という博物館に行った。「そびえ立つ」と言うからにはさぞかし大きな建物なのだろうご想像いただいたかと思うが、この博物館はマジ本気に大きい。写真の建物の向かって左側の足のふもとに立っているヒト2人と比べていただければ、この建造物が如何に巨大かがよく分かる。きっとホワイトベースよりも大きいに違いない。
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江戸東京博物館の外観

この博物館がどういうところかは、ウェブサイトの記述を引用させていただくとする。

失われつつある江戸東京の歴史遺産を守るとともに、東京の歴史と文化を振り返ることによって未来の東京を考えるために設立された博物館です。
当館の常設展示室は、「江戸ゾーン」「東京ゾーン」「通史ゾーン」で構成され、浮世絵や絵巻、着物、古地図など約2,500点、大型模型など約50点あまりが展示されています。

ここでは「展示室」と言っているが、ちっぽけな部屋などでは決してなく、中は外観に違わずとても広く天井も高い。入るとなんとそこには実物大の日本橋があり、まずはそれを渡って展示物を観に行くというのである。
やはりもっとも興味深かったのは「江戸ゾーン」であった。その中でも一際面白かったのは、江戸時代の日本橋近辺の町を再現した精巧なミニチュアだ。そのミニチュアの町には侍や町人がたくさん行き来しており、人物一人一人の表情までもが精巧に作られている。全体で8畳間ほどの大きさがあるこのミニチュアの町を、双眼鏡を使って覗くことができるようになっているのである。志村けんのバカ殿様は天守閣から望遠鏡で町を覗いていたと思うがあの感覚に近い。何千点もの展示物があるというのに、この1つは本当にじっくり見入ってしまった。観察しながら、まるで自分がその江戸の町にいるかのような気がしてきたことを覚えている。
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日本橋近辺の様子:この町を双眼鏡で覗ける

他にもいろいろな建物、町などがミニチュアで再現してあり面白かった。
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確か元祖三越の前の様子:これもミニチュア

この日は朝9:30の開館から閉館時間になる夕方まで、丸一日かかってここを見て回った。見ごたえ十分の楽しい博物館である。
会社で同僚にこの話をしてみたが反応はいまいちだった。東京都民の中には、身近にある博物館の素晴らしさに気づかない連中も多いようだ。勿体無い限りである。私は自信を持ってオススメする、この江戸東京博物館は間違いないと。
世界中のビリヤード好きの中で「エフレン・レイズ」の名を知らぬものはいないだろう。魔法のような球を突くことから“マジシャン”の異名も持つ世界屈指のトップ・プレイヤーである。
なんと先日、かつてはそのエフレン・レイズの一番弟子で、世界ツアーのトーナメントで優勝経験もあるトップ・プロ「ロニー・アルカノ」選手が、私の行きつけのビリヤード場ニコスに招かれてやって来たのである。彼は我々とチャレンジマッチを行い、その後店の月例会に参加するということだった。はっきり言ってアツいイベントである。
チャレンジマッチとは、プロ相手にアマが挑戦させてもらい、プロのプレイから学んだり刺激を受けたりするという試合である。こんな男と球を突ける機会はそうそうあるものではない。私はその日のトップバッターとして彼に挑戦した。4セット先取である。結果は、言うまでも無いが、負けである。4-1だったが、1セット取れたことはもはや奇跡に近い。

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この人は本当にすごい。まず驚いたのはブレイクショットのパワーだ。突いた!と思った瞬間にバカーンと音がし、ラックされたボールがテーブル上を乱舞している。これは雷が近くに落ちたときの感覚に似ている。光った!と思った瞬間にドーンと鳴るあれだ。強烈なパワーである。従って、彼のブレイクで球が1つも落ちなかったことはほとんどない。それでいながら、手球はきちんとコントロールされており、跳ねた手球がテーブル外へ飛び出すことは一度もなく、スクラッチする(手球がポケットしてしまう)ことも稀であった。そしてその後は半分以上の確率で9ボールまでを取り切るのである。通常のショットもこれまた非常に正確だ。ポケットの入り口はおよそ球2個分の広さがあるのだが、彼が沈める的球はきちんとその入り口の真ん中を通って落ちる。ダシ(続いて狙う的球のために手球をポジショニングすること)の正確さは、もはや論じるまでもない。時には見ている我々の想像もつかないような方法で手球を出して見せたりした。筆ではそれをお伝えできないのが残念である。

チャレンジマッチでは私を含めて5人がロニーに挑戦したが、文字通り「あっ」という間の全員敗退である。合計20セット彼が取るまでに、我々が取れたのはわずか2セットだった。

その後、ニコスの月例会が行われた。参加者20数人のうちA級が7人おり、ハウストーナメントとしてのレベルは決して低くはないのだが、如何せん相手は世界レベルの男である。優勝はやはりロニー・アルカノであった。チャレンジマッチでウォーミングアップを終え、台のクセを完全に掴みきったロニーを止めることなど我々には不可能だったのである。

帰り際、記念にと彼にキューケースにサインをお願いしたところ快く応えてくれた。「RONNIE "CALAMBA" ALCANO」。CALAMBAの意味を尋ねたところ、フィリピンにある生まれ故郷の名前だとのことだった。握手をして別れた。感じのいい男だった。万が一、いつかどこかでまた彼と球を突けることができたときにせめてもう少しまともな試合ができるよう、さらなる修行をせねばなるまい。
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