21日、浅草公会堂へ新春浅草歌舞伎を観劇に行った。実は歌舞伎座以外で歌舞伎を観るのはこれが初めて。第一部を一等で観た。
 演目は次の2つ。
 1.義経千本桜 すし屋
 2.身替座禅
一番のお目当ては2つ目の身替座禅。去年の11月に、日本舞踊の会の地方に参加させていただいたときの身替座禅がとても面白かったので、ぜひこれを一度観客席から観てみたかった。

 「義経千本桜 すし屋」はまあ普通に面白かった。関東版と関西版があるうちの関西版が演じられたとのことで、愛之助演じる権太がバリバリの関西弁だった。歌舞伎で関西弁を聞くのは新鮮な感じがしたけれど、松竹座や南座では普通なのかな。

 「身替座禅」は、奥方玉の井役は獅童、浮気する旦那山陰右京役は勘太郎。「浮気問題渦中の獅童がダンナの浮気にキレる奥さんの役」などと去年どこかで書かれていたのを思い出した。やはりとても面白くて観ていて笑えた。勘太郎の右京はとても良かった。台詞の感じが勘三郎にそっくりだなぁって思うところがあったが、そりゃ当たり前か。獅童の玉の井も良かったのだけれど、去年地方をやったときの花柳流の方のほうがやや良かったと思ってしまった。所々でブチ切れる玉の井を表情や演技で面白可笑しく見せるのは良かったのだけれど、台詞の抑揚で玉の井の心情を表現することに関して、うーんと思う箇所がちょっとあった。何て偉そうなこと書いてるんだろう。すんません。

 表題でおみくじに「リベンジ」と打ったのも、去年の2月にここに書いたように、私は浅草寺のおみくじで前回「凶」を引いている。その呪縛から解き放たれるべく今年もこの浅草寺でおみくじを引き、リベンジを果たそうという考えだ。結果・・・「凶」 orz
 こんなことがあっていいんだろうか。二年連続凶である。浅草寺には大凶は無く凶が最低のツモらしい。不幸にも凶を引かれたことがある方ならお分かりでしょうが、凶には本当に何一ついい事が書いてない。本当に凹みます。帰りに浅草寺の護摩札を買って帰りました。
 とは言え、去年凶に暗示されるようなマズいことが起こったかと言うとそんなことは無かった。長唄では歌舞伎座で唄わせてもらえたし、ちゃんとお給料も上がったし。きっと今年も大丈夫だろうと思いたい。などと考えていた矢先、先日愛用のiPodが突然お逝きになった・・・。やはり油断はいかん。謙虚に謙虚に。
 俄か更新。皆様明けましておめでとうございます(遅)

 今年最初のイベントは、歌舞伎座の壽初春大歌舞伎観劇。1月4日に夜の部、5日に昼の部をどちらも一等席で観るという無上のブルジョワ観劇でした。席も前から9列目と4列目のとてもナイスな席でした。

昼の部
一、松竹梅(しょうちくばい)
二、平家女護島 俊寛(しゅんかん)
三、歌舞伎十八番の内 勧進帳(かんじんちょう)
四、六歌仙容彩 喜撰(きせん)

夜の部
一、廓三番叟(くるわさんばそう)
二、祇園祭礼信仰記 金閣寺(きんかくじ)
三、新歌舞伎十八番の内 春興鏡獅子(しゅんきょうかがみじし)
四、処女翫浮名横櫛 切られお富(きられおとみ)

 この月は長唄が5つ(松竹梅、勧進帳、喜撰、廓三番叟、鏡獅子)もあって、いろいろな社中を聴き比べる絶好の機会でもありました。細かい感想はさて置きまして、先入観無しで聴いても喜撰の社中が私は一番イイと感じました。

 勧進帳を観るのは3回目だけれど、今回初めてイヤホン解説付きで観ました。このときの解説は小山観翁という方で、歌舞伎のイヤホンガイドの元祖らしいのですが、分かりやすくて面白かったです。

 鏡獅子は、これまで舞踊の会などで何度か見たことがあったけれど、今回見た勘三郎のはそれらとはまるで違う演目のようでした。4列目で観ていたせいもあるかもしれないけれど、表現されてこっちに伝わってくるものの量がぜんぜん違う感じがしました。

 今年もどうぞよろしく。
 「武士の一分」を観た。猛烈に感動した。いい話ですこれ。


原作の 「隠し剣秋風抄」
/ 藤沢 周平(著)
 キムタクちょっと軽すぎるかな~と思ったのはほんの最初だけで、あとは役にぴったりハマっていた。ほかのみんなも役に合ういいキャストだったと思った。

 この映画の原作は藤沢周平。今読んでいる「蝉しぐれ」もその前に読んだ「たそがれ清兵衛」もこの人で、どれもとても面白い。先に映画を見た「たそがれ」は、後で読んだ原作の本の方が面白かった。この「武士の一分」はどうだろう。蝉しぐれが終わったら読んでみることにする。近頃ぜんぜん読書が進まないけれど。
  • http://ja.wikipedia.org/wiki/藤沢周平
 こんな貴重な機会に恵まれて本当に幸せでした。お師匠に感謝。皆様に感謝。

 27日、歌舞伎座であった舞踊の会で「京鹿子娘道成寺」と「身替座禅」の二曲に参加させていただいた。いろいろ楽しい一日だった。舞台で唄うのも紋付を着るのも舞台裏を見学するのも、全てが新鮮なことで楽しかった。

 唄に関しては、とにかく一人だけ間違えたりして舞台を台無しにしないことを最低目標にしていた。かと言って小声で唄うだけじゃ面白くないので、大きな声で唄えるようにこの二曲の節回しを一月半ほどちびちびと練習した。少し間違えたりもしたけれど、ひとまず無難にこなせた(と思う)し、けっこう思いっきり唄えて爽快だった。気持ちよかった。ただプロの方々が唄うのを間近で見ていて、自分もあのように上手く唄えたらばもっと気持ちいいだろうな~と思った。

 またこんな舞台で唄えるチャンスが来ることを祈って、精進しよう。
dojoji 京鹿子娘道成寺

migawari_zazen 身替座禅

omote 歌舞伎座前(左は先輩のキサスケさん)
 今月27日、歌舞伎座で行われる日本舞踊の会の地方として唄わせていただけるというとてつもなく名誉なチャンスを授かった。スゴっ!

 その日の「京鹿子娘道成寺」と「身替坐禅」の八枚目(=端っこ)に座らせていただくことになった。長唄を初めてまだ一年と二ヶ月の私にとって、歴史ある舞台に座らせてもらえるだけでも大変な名誉だ。これにはいろんな人に感謝せにゃならん。まずチャンスを下さったお師匠に大感謝。いろいろと教えてくださった兄弟子にも感謝。そしてまだ着方も分からなかった私に最高の着物を下さったあの方に大感謝。 皆様本当にありがとうございます。

 それにしても今回唄うのは、自分のお浚い会などで唄うのとは全然次元の違う舞台で、まったくヘマは許されない。かなりのプレッシャーだけれど、それをやり甲斐に変えて毎日練習に励んでいるところ。最近練習していて、これまでの自分がやってきた唄の出来上がりってのはとんでもなく低レベルだったんだな~ってのがよく分かってきた。もう本番はすぐそこだけれど、何とかもう少しましに唄えるようになっておきたい。