2024年12月31日(火)③ | Never stop exploring

Never stop exploring

きょうも どこかで よい旅を

通りすがりにファーストフード店ぽいコシャリ屋を発見したので、もう少しお腹を空かせてから行くことにした。


混んでてカオスだが、わざわざ店員がテーブルまで来てくれるやつで、気さくでラクだった。コシャリは小、中、大 と大きさ選べて 25-45ポンドの値段


値段が書いてあるところは初めてだ。わかりやすい。


ミニにしたけど、他にもいろいろディナーセットにするね と勝手にアレンジされて、それは助かったんだが、こんな豪華に


トルティーヤチップスみたいなのにトマトソースを店員が手にとって付けてくれて私にすすめた。トマトのドレッシングもオリーブオイルと酢ででシンプルでとても美味しく、ローズマリーの賄いと同じ味だった。疲れた体にリコピンが効く。


ライスプディング、ペットボトルの水までついてきて、全部で160ポンド

昨日のラファエルを知ってれば安くはないけど、水もデザートもサラダもスープもと考えれば良いだろう。


ライスプディングもやはり食べやすい素朴な味だった。エジプトは何をお任せで頼んでも失敗無し。


今日も街を歩きながら、子供とハイタッチしたり、女子高生ぽい女の子たちが私に手を振ってくれたりと癒された。相変わらずアイドル気分で歩き、ニーハオと言われてますけど。カイロやルクソールよりは日本語率も高くなった。


3時間前に駅に行き、待合場所も何も無いところで顔を拭いたり、山のようにペットボトルの水で歯を磨いたり。


コーヒーを買おうと思ってスタンド行ったら、ここでも観光客価格で言われてるようで50と言われ、あんなただの粉に50も出すものか!と断り、そのすぐ隣の店でもう一度聞いたら30だと言うからそこで買った。美味しかったし鉄道のカップがかわいい。





本やフランス語の宿題等、いろいろやることはあるのに、いざ時間があってもなかなかそれをやる気にならない。


駅はあまり落ちつかず

途中、笑いながら写真撮らせて?って言った来たガキとかいたり


乗り込んだ後も、その中高生ぽいクソガキ達が大量に車内にいて、これこそ本気で、エジプトがウザいと思った。男子にむかつくなんて、小学校以来だ。他のエジプトの人はみんないい人で、全然しつこくないし、皆優しい人ばかりなのに、なんだこのクソガキは。そいつらはアラビア語で何かを話しかけてきて、明らかにタチが悪く、無視したら今度は無理矢理写真を取ってくる。むかついてピースしてやったわ。間違えた、中指立ててやれば良かったのに両手でピースしちゃったぜ。超むかついてこっちも写真撮り返した。まじクソが。


最悪だ。夜行でこんな奴らと同じなんて。今までどこで何に乗っても安心感しかなかったエジプトで、最後にこんな目に合って、しかもこれから12時間もだと? でもなぜかガラガラなのに私の席とちゃんとしてそうな優しそうなおじさんと同じボックスの席で、おじさんのおかげでクソガキ達もその後去っていき、更に車掌が来て動いてる車内から外に追い出されていてまじざまーみろだった。あいつらはどうやら暇だから電車を溜まり場にしているっぽい。


おじさんは私の荷物をあげてくれたり、めちゃジェントルマン。それでいて英語を全然話せないので、全くそれ以上は干渉せず、あれこれ聞いてくることも無いので隣の席でめちゃラク。喉も調子悪いし助かった。




そしておじさんは私が咳をしているので、途中自分のカバンを上からおろして、薬をくれた。おそらく栄養ドリンクのような素みたいなやつと、カプセルの飲み薬。栄養ドリンクサイダーは粉を混ぜるとシュワシュワとなってピンク色だったが 美味しかった。


ほぼ治りかけていた風邪なのに、今朝のツアーの車内で悪化したらしい。街中でも乾燥してる中砂を浴びすぎた。身体はいたって元気だが、ツアー終わってからカラカラした咳が出るようになって辛かった。おじさんの優しさでできているこの薬のおかげで気が紛れた。もうクソガキどものことはどうでもいい。


荷物棚に毛布をしき始めたと思ったら、その上に寝そべっている人がいた。寝返り打ったら死ぬね。


0時になぜか電車止まったけどあれはたまたまなのかな。誰も何も、おじさんも騒ぐことなく気づけば年越し。


2025年の年越しはエジプトの大地を夜行電車に揺られながら、おじさんと過ごしました。


そして私はおじさんと仲良くカイロまで安心の旅。偶然、スライムの靴下と、スライムのアイマスクセットになっちゃった。車内明るいからアイマスク大活躍。喉防御でマスクも大活躍。

顔覆うとよく寝れる。


電車は全然寒くなく快適。みんなは布をかけて寝ていたが、私は寝袋も布もないけど、このダウンパンツがまた大活躍で、なんとなく寝る時の寒さもバッチリカバー。おじさんと仲良くよく寝れた。


エジプトの夜行電車。特にこの、寝台車では無いシート型の列車は、次から次にいろんな人が来て寝れない。寝かせてくれない。

出発時にいた柄の悪いガキどもはいないから安心なのだが

いろんな人 というのは以下である。


①停車駅ごとに車掌にたたき起こされて切符をチェックされる(よく言えばそれくらいちゃんとしてる)


②大きな声を出しながら車内販売(モノ売り)がひっきり無しに来て、それだけではなく、買わない人の座席にも商品をとりあえず置いていく(買わないので後で回収している)


③物売りのデモンストレーションバージョン。これも客室乗務員が離陸前に救命胴衣を持って通路の真ん中で説明するように、大きな声を出しながら宣伝。組み立て式窓拭きワイパー、スマホ起き等...


③物乞いが席を回ってくる


④なぜか大声で話したり、盛り上がって口喧嘩し合う人が出てくる


⑤どこからともなくコーランが常に流れている(たぶん誰かの携帯か)


という賑やか車内にも関わらず、うるさいと逆によく寝れるのか?私は起きては寝て、起きてはすぐ寝てを繰り返し、結局ほぼ寝てて、起きたら6時であっという間でびっくりした。


超ウケたのは、物売りが絶対いらないベルトをバシン!っと私や他の客の膝にのせてきて、そのせいでやはり起こされること。


ちょうど起きてトイレも済ませた。無言で立ったにも関わらず、おじさんは私の代わりに私の席に座って、座席と荷物を守ってくれていた。ちょうどその頃、若い女子2人が私たちの席にきて4人になった。女性がいるとまた安心感があって良い。おじさんはここでもジェントルマンで女子達の荷物を全部あげてくれた。


そしてそのあとずーっとおじさんと女子たちは話していた。昭和の距離感。


朝になってシチュエーションが変わり、気持ちあらたに、飽きずに長旅は続く。


おじさんとなぜかワッツアップの連絡先を交換。隣同士でハッピーニューイヤーの画像を送り合う儀式。


朝になってからは食べ物の物売りが増えて、思わずパック詰めのボソボソとしたサンドイッチと酸っぱくて辛いピクルス、ポテチのセットを75ポンドで購入。サンドイッチ3つ食べて1つ余り、ちょうどそしたら物乞いがまた巡回してきてくれたからサンドイッチを喜んで持っていってくれた。ポテチも欲しそうで取られそうになったから、ポテチはあげない!と手で押さえた。


ピクルスが慣れない味で今回はダメだったが、慣れれば美味しいのかな。


その後にファラエル屋が来たから、こっちの方が美味しそうだった。


おじさんと女子2人途中のBani Mazarという、カイロよりもだいぶ前の駅で降りて行った。

おじさんは去り際に『シホ!ウェルカム トゥ エジプト!バーイ』と言って去っていった。最後まで良い人だった。


1人になって広々したが、また他の客がきたので譲った。全席指定なのだが、私は間違えて一つ違う車両に乗ってたのだ。途中私のせいで他のおじさんが来たのに、そのまま座ってていいよと、彼は他の席に移動したいった。悪いことした。


食べ物系の販売員が客室乗務員ばりに強制的に巡回してくる。いらないお菓子屋さんの女性が、私が目を合わせないようにしてたのに、組んでる腕の上にお菓子を投げて置いたのが絶妙で笑ってしまった。それを見ていたとなりのエジプト人のお兄さんもめっちゃウケてるし。てか、売ってる本人が笑ってるし。


お菓子が上から投げられて降ってきたのは、アメリカ系の航空会社利用して以来だわ。


ついつい暇だから買いそうになるが、さきほど朝食買ったし買わないぞ! そのお菓子わそっと席に置いておいたら、回収しにきた女性は『買ってくれないのー?』という目で私を見つめ、子供に思われたのか髪の毛をなでられた。笑って去っていった。




あたたかいミントティは嬉しい。5ポンドで小さなカップ一杯。






止まったり動いたりで、案の定12時に着くわけはなく、乗車13時間過ぎました。飛行機なら日本着いてます。朝のおトイレから6時間たってしまったので、行きたくないけどトイレへ。


だって、1人だから荷物を置き去りにしたく無い。この電車ではそれはしたくない。そしてやはりトイレ汚いだろうから、怖い。

でも整理現象だ。このまま我慢してまた駅でわざわざ10ポンド払って綺麗とも言い難いトイレに行くなら 出すもんは出しとくべきだ。


リュックを背負ってトイレをした。絶対にモノやリュックのベルトが便器に落ちないように注意して。はぁ、友達との旅なら、こんな時も助かるなぁ。おじさんも降りてしまったし。


車掌たちは相変わらずマメに巡回してくれるので安心感あるし、私のことも毎回確認するが、毎回優しい笑顔で見つめてくれる。それが救い。