2024年12月24日(火)② | Never stop exploring

Never stop exploring

きょうも どこかで よい旅を

宿があるギザに向かおうと検索すると、ここでもGoogle大活躍なんだが、その候補によると直通は無くて、メトロとバスを乗り継ぐ感じ。


切符は窓口でゾーン1てのを買った。9ポンド。例によって27円。いちおちゃんとした地下鉄なのに、やす。


目的地で降りると、バスってのが、思ってたバスと違い、バスと言う名の、乗合バンで、決まった乗り場があるわけでもなく、ぎゅうぎゅうに地元の人が乗っている、昔のハイゼットみたいなミニワゴン車のことで、あんな流れている中行き先聞いても絶対わからないし、例によって表記数字アラビア語だし、運転手は英語話さないだろうし こりゃかなり厳しい。


ぼったくりとよく聞くタクシーしか選択肢が無いのかとタクシー覗くが、やる気ないのか目を合わせてくれない。声をかけられたトゥクトゥクに値段交渉すると100ポンド(2€)と言うから、選択肢が無くて乗るが、こいつが私の見せたGoogleマップを全然読めないようで、一生見続けている。怪しい。


何回も何回もスクロールして住所見せてもわかってない。おそらく、住所なんて概念もなさそうだし、ギザには同じ様な名前の小さなホテル無限にあるし、これ絶対無理だわ と思った私と同じく、なぜかそいつも、これ無理、ポリスが 的な意味不明なこと言い出した。とにかく手をバッテンにしてノー と言ってるから、わたしもこいつにギザまで行けというのは無理だと判断し しばらく走って下ろしてもらった。


するとそいつは案の定『マネー』と言う。腹立つわ。そっちから声かけといて、行けないくせに途中で挫折してマネーとは むしろこの無駄な逆方面への移動と騙された慰謝料マネー欲しいのはこっちですけど。


怒りで『ノー!!意味がわからない!お前が間違えたんだろ。ぜーーーったい払わない』と断って歩いていると、しつこく追いかけてきて今度は50ポンドと言い出す。てか、値下げしてんじゃねーよ!笑 無視して歩き続けると、それを見ていた学校前の中学生男子が私をからかい道をとおせんぼした。めんどくせーヤツにさらに現れるめんどくせーやつ。それに比べて女子生徒たちは素朴な笑顔でニーハオと声をかけてくる。でもニーハオ。


脇道にそれてもトゥクトゥク野郎はしつこく金を払えとおいかけてきたので、そうだ!逆走すればついてこれないじゃんか と思い。来た一方通行の大通りを戻ったら来なくなった。でもまたさっきの中坊がいやがって、今度は踊りながら私の帽子を掴んできたりしてまたからかった。そこまで悪意は感じない、女子が男子にやられそうな態度だったが、帽子を触ってきたのはむかつく。クソが。


これか。これ。

旅人の中で噂の世界3大ウザい国 というレッテルはすぐわかった。残念ながら、良い人がほとんどでも、外国人に対してはめんどくさいヤツも多いってところか。


にしてもここからどうしたものか、少々途方にくれた。再びマイクロバスにチャレンジしようにもバスターミナルならまだしも、走ってくるバスを止めて行き先を聞くのはあまりにハードルが高いし、どの車も狭い車内にぎゅうぎゅうに人が乗ってて、このバックパックごと乗れる気がしない。


あ、ウーバーだ。

このために念の為アプリを入れといたんだった。

それにこういう時のためにフランスのfreeで契約してるwifiもちゃんと圏内だ。


検索するとここからホテルまで110ポンド(2€)と高く無い。しかし!この地区ではアップルペイで支払いができないと出てきた。まじかよ!あ、でも現金払いが選択できるじゃんね!よしGo!と確定クリックすると すぐドライバー情報が出た。『あと3分後に到着。評価4.7のドライバー』と写真が表示されてるの見たら、救いの神に見えた。


到着した彼は私に合図のパッシングをしたのですぐわかっな。そのまますんなりGo.

余計なことを全く聞いて来ず、ひたすら走ってくれた。ギザが思った以上に遠くてびっくり、15程度の距離だがナイル川を渡り、高速道路のような道をぶっちぎっていく。これじゃどのみちトゥクトゥクじゃ無理だったわ。


レンガの茶色い住宅が並び、その間に初めてピラミッドが見えてきた。すごい。


タクシーはホテルにばっちりぴったり真ん前に到着し、私は嬉しさでつい110ポンドのタクシー代を150ポンド、釣りはいらねーぜで渡したつもりなのに、彼はすぐさまお釣りを渡すそぶりを見せ、きっちり40ポンド返してくれた。


当たり前のことかもだが、非常に嬉しい。彼は私がこれほど彼に救われたことを知らないと思うが、今回はウーバー様々だった。

何もない自分のいる場所にすぐ迎えに来て、値段も事前にわかって、目的地に行けるって どこでもドアじゃんね。便利な世の中だ。

 

宿は女性的なアットホームさを期待したが、フロントは若めの男ばっかだ。感じはいい。


でもこの中で誰がずる賢くて観光客を観光客と見ていて、誰が素朴で優しいタイプかは一瞬でだいたいわかった。


まだ部屋が用意できてないから、屋上でウェルカムをと言うので、行くとすげー景色 最高じゃん。



サイダーもってきてくれて、受付にいた男性もやってきて、予想通り ツアーの冊子持ってる。さっそく明日以降のツアーの提案始まるんだから、プライベート貸切タクシーて言うじゃんね。私は1人で来てるからむしろグループが好きなんだよ。安心感あるし、出会いもあるし。


初めて、あなたは職業ドクター?と聞かれた。どこがだ 笑


この宿では今個人だけっぽくて、下調べ不足と疲れにより、足元みられたというか、なんか向こうのペースで決めてしまった。ま、希望はあくまで私の聞いてもらったから、ラクダ乗るやつはいらない と連呼。ラクダはモロッコで乗って砂漠を旅できたから、今更インスタ用のラクダ乗りは興味無し。


明日と明後日 タクシー貸切、ランチ付けてもらって初日はピラミッドとスフィンクス回って40€、2日目はもう一つ遠いサッカラピラミッドとカイロ市内で50€   あのローカルバスやウーバータクシーの相場から思えばめちゃ高いが、ピラミッドの距離や相場もわからず、さきほどのぼったくりタクシーとの喧嘩や交通機関の難しさもあり、更にはヨーロッパ価格が基準になってたせいでOKしてしまった。


これがよくない。エジプトポンドがどれくらいか、わかってるようでピンときてない到着直後の状態。ま、安いかなと思えてしまうやつ。でも本当はエジプトポンドの相場を経験して早く知るべきなのだ。


なぜ後悔してるのかというと、ツアーアプリのゲットユアガイド等で後から見たらグループのもあったし、二日間頼まなくても良さそうだったな、と思ったから。これも経験か。なんかこれまでのぼったくり国でたくさん旅してきたのに、完全にその感覚をわすれているのが悔しい。


自分で納得して払ったからぼったくられた訳ではないかもしれないが、値段評価が無い時点で足元は見られたに違いないし、お得感が無いままとなった。


1人だから余計かもしれない。2人、3人なら人数で割れるし、相談相手もいないから、こういう時の一人旅は損と思う。


でもホテルの部屋はすごく良かった。まず綺麗、広い、エアコンちゃんと効いてあったかい(朝晩は冷えるのです)シャワーたっぷりでお湯もばっちり、ポットとお茶つき。これで1泊15€で、宿はたくさん選べるし良い。






砂漠地区なのでシャワーの量とお湯の温度は期待しておらず、水を覚悟していたが、ほんとにきちんとしていた。


よく眠れた。むしろ昨日はほぼ寝てないので、宿に着いてから何度も何度も記憶喪失(寝落ち)しそうになり、こんなにも眠気が我慢できないほどの、まばたきした瞬間に寝れそうなのっていつぶりだろう。私は普段ばっちり深く寝てるから、こういう感覚って新鮮だった。


がんばっておきて、今のうちにと街を散策した。やはりここでも残念ながら街歩きは楽しく無い。相変わらず埃と車だけ 歩きにくい怪しい狭い未舗装ローカル道は、馬とラクダの糞だらけ。乾燥してるからもはや気にならないが、それよりやっぱり面白そうなお店とか、そういう雰囲気は何も無い。




ゼルダの伝説の、ゲルドの街を期待したが、なーんか違う。モロッコだって、めっちゃそういう街だったのになぁ、、あ!そうか スークに行けばいいのかな バザールみたいな。必ずあるに違いない。そっち探してみよう。




で、ケンタッキーに向かった。

噂通り、ケンタッキーフライドチキンは、ピラミッド前にあった。


ちょうどクリスマスイヴだし、日本にいた時クリスマスにケンタッキーなんて一度もやったことないけど、良さげなローカル食堂も無いから(後から知ったけど宿のあの素敵なテラスでも食事が頼めたらしい)ケンタッキーを食べることにした!


2024年はピラミッド前のケンタッキーでクリスマスイヴだ。


大変雑な 愛想のかけらもない女性店員にコンボを頼んで2階に上がったら、二階席はもう終わり、一階席のみと上の人に言われ、下におりたが、席空いてない。仕方なく立って食べてたら、無愛想で全く笑わないその女性定員が怖い顔のまま、席を指差した。そこへ座れ と。他の人が座ってたテーブルが空いてるから相席で座りなってことでした。


あくまで街を歩いた一瞬の感想だが、笑っている女性を見かけないのは、他人にやたら笑顔を見せることはよく無いのか、そもそも女性は髪も覆っているし、社会的には男性主流のようだし いろんな背景や文化があるから人様の国をとやかく言える立場では無いが、もののけ姫のアシタカの言葉を借りるならば『いい村は女が元気』と私は思う。


私はまだエジプト人の女性をよく知らないけど、どうなんだろう。


夕方宿のテラスに上がると、素晴らしいピラミッドの夜景が見れた。もうこれだけでこの宿サイコーじゃんね。大満足。


泊まってる人は他にもいるようだが、ガラガラ。テラスも貸切状態でした。