2024年12月24日(火)① | Never stop exploring

Never stop exploring

きょうも どこかで よい旅を

ついに10年ぶり4度目のアフリカ大陸上陸


アテネ離陸後結構揺れて楽しかった。

30分ほどしてようやく安定飛行。


カイロは快晴なので、穏やかな着陸でした。

夜景綺麗でしたが、夜だし窓側じゃないからよく見れないのが残念でした。でもあの夜の着陸の雰囲気も好き。夜景は羽田が1番だけどね。


ところで、さきほどのアテネ着に続き、耳の状態がひどい。着陸直後に痛くなってそのままつまり、着いてからも閉塞感で聞こえづらい。鼻を噛んだらバチバチと鼓膜が鳴って最悪だわ。


風邪が治らずぶり返したせいで鼻が詰まってたからなったものと思われる。航空性中耳炎?的な?でも、なにもできないので放置。


そして来週の出発時もまた夜なのでカイロもアテネも空から見れないのが残念。


残念といえば、久々のウザい国を期待したといえのに、出口出ても誰1人タクシー?と声をかけてくれなくてがっかり。なんか静かでとても心地よいんですけど。


アライバルビザはなぜか空港内の到着後すぐ現れる銀行カウンターで取れる。


みんなが並んでいるためそこに並ぶ。

あらかじめネットでみてたからわかったけど、言われなきゃ両替だと思うね。


ドルだけかと思いきや、前の人がユーロで払ってたおかげで私もユーロで払えた。たぶん25€くらい。50€出して、ついでにお釣りをエジプトポンドで返してもらったので両替できた。


25€で1300エジプトポンドぐらいかな。このお釣りついで両替が後になってすごく役立ったことに気付いた。


たかだか20€ほどが札束になって帰ってきた。この金持ちになった気分は久しぶりだわ。アジア旅してるみたい。


お札のデザインおしゃれだしね


ビザのシールを銀行で書い、そのまま入国へ。

夜中だから?まことにあっさりとすんでしまい、楽しみにしていたスタンプは薄くてよくわからず。


出口ロビーはがらんとしていてなんとなく寂しいので、出発ロビー階に行き人がいるソファで朝を待つことに。迷った結果、わざわざ高いお金出してタクシー乗ってホテルに行くのはもったいないので、得意の空港野宿。


朝になったらローカルバスか電車で市内を歩いて、のんびりギザのホテルまで行こう。


ベンチは広く横になれたが、寝袋持ってないからそこまで寝れず。早朝になぜかベンチ移動の儀式で係に起こされて、時間潰しは余裕でできたから7時頃に動き出した。


一旦外に出ると、初めて タクシー?と声かけられた。今はセキュリティも厳しいから空港内は入れないのだろう。でも全然しつこくなかった。


その横にターミナル間移動のシャトルバス乗り場があり、完全にネットからもらった情報さまさまなのだが、それで空港から市内行きのバスターミナルに行けるらしい。


さっそくそこに着くと超ローカル感万歳のターミナル到着で、外国人は私しかいないどころか、バスの表記がアラビア数字で全く読めない。


私はすぐに察した。このレベルは旅慣れててもハードルが高い。私の行った大抵の国では言葉通じなくても数字だけはわかるのに。


こんな時もすぐ他人に聞かずにまず下を向いてスマホ検索してしまう自分がダサいが、まずはなんとなく行き先を決めないと、とどこでもいいから旧市街の方へ と見ていると 『メトロ?』と話しかけてくれた人がいて、あーとりあえず地下鉄駅ってことかと思い『イエス!』と言って指されたバスに乗り込んだ。



インドばりの超ローカルオンボロバスはやはり快適。ちゃんと車掌さんらしき人もいて(この写真のおじさん)その人が回ったタイミングでさきほど両替したお札の1番安い10エジプトポンド(約30円)を出すと、なんと1ツタンカーメン帰ってきた。1ポンドらしい。


27円で空港から市内へ行けるなんて、読み通り素晴らしきローカルバス。このおじさんの目にも同じ乗客の雰囲気にも旅行客を全くカモとは思わず一般人と共に扱ってくれる安心感が宿っている。


どこ行くのか全くわからなかったが、マップで見るとちゃんと市街地方面向かってるから大丈夫そう。

そのまま1時間ほど走り中心部らしきてきとーなところで降りたが、これもGoogleマップがあったからできたことだわ。




なんとなく降りて歩き始めたが、どうやらカイロは散歩には適さなそうだ。なんかテンション上がらない。ポイントは以下と思われる。


・車社会な誇りと騒音

・車社会な歩行者に優しく無い、信号も無い、命懸けで渡らなきゃいけないやつ(ちなみに同じ条件でもヴェトナムやインドなんかはバイクが避けてくれるから目を瞑ってもゆっくり歩けば渡れるのです)

・楽しそうなお店が無い(カフェや食堂もあまり見当たらず、あるのは水たばこのオヤジカフェのみ)


この車が少ないところはいいのだが、車通りの多い場所がやばし。



チェックインまで時間あるので、朝食を食べるためにローカル食堂を探すが、そういうのも見つからない。どうやらそこまで食にこだわりのない文化のようだ。日本、アジア、はたまたフランス に慣れてしまった私とって、カイロは、喧騒とはうらはら、なんだか殺風景な街に見える。


まだジャッジするのが早いのか?どうなんだろ。フィーリングで、第一印象で、街歩きが楽しく無い、そう感じる。


普通のスタッフバックと迷った挙句、バックパックにして正解だ。同じ重さと大きさでも、バックパックだと無敵で肩が痛くならず疲れない。


去年インドネシアのジャワ島のジョグジャカルタを歩き出した時を思い出した。あの時も自分以外の観光客を全く見つけられなくて、なんだか最初は寂しかった。その後すぐ美味しい屋台や、優しい現地人との触れ合いがあって払拭されたけど。


さて、とぼとぼ歩き、ようやく入りやすそうなカフェ発見。特に面白みのない、旅行者、というか、少しお金ある人向けなのか 中に入るとまぁ、どこの先進国にもありそうな綺麗なふつうのお店。メニュー見ると、サービス料+15%といっちょまえに書いてある。どうせ大したサービスも無いのだろうが。


トースト付きトマトスープを頼んだら、普通に美味しかった。中に入っている何か なんだろう チーズの塊みたいなの おいしかった。




133エジプトポンド (2.5€/400円)くらい。





その真ん前にある考古学博物館に寄ってみた。セキュリティチェックのおばさんが、私のバックパックを見て、なぜか質問だけして終了。他の人はちゃんとX線通してるのに、おばさんは私にジェスチャーで『中に爆弾入ってないよね?あなた、人殺さないよね?』的なことを言い、『ノー!』と答えると それだけで中を見ずに通してくれた。


ただし博物館内は持っていけないので、セーフティロッカーと言う名のほったて小屋の男にリュックを預けた。その男はタグを私に渡す前に何か言いたそうだ。その目は妙に優しく、そして絶妙にいやらしい。わかった。これはチップをせがむ目だ。 やらない いきなりチップなんて絶対やらない。せめて安全に引き取ってからだ。


というわけで中に入った。

観光バスがじゃんじゃん到着して混んでいる。建物は立派だが、少し埃っぽいような素朴な雰囲気がいかにもエジプトの博物館なイメージで雰囲気ある。なんというか やはり全然違う場所だけど、いろんなところがインドに似ている。髭を生やしてターバンを巻いた人がたくさんいるし、歴史の重みと砂埃が入り混じってる感じ。






ヨーロッパにたくさん略奪されても、黄金のツタンカーメンや財宝やたくさん棺桶も残ってた。ツタンカーメンのコーナーでは、写真禁止なのに関わらず撮る愚か者と、それを怒る係員が笑えた。


拝観料は外国人なので日本の美術館ばりに取られるが、それでもせっかく来たのだから入って良かった。






帰りに預けた荷物を取りに行くと、さっきの男。天然で、悪い人じゃないんだろうな と思うのは、部屋の中は少ない荷物なのに関わらず、私の荷物がどれか覚えてないっぽくて、下のスーツケースと番号を見ている。 『あれだけど』と指をさしたら、渡すついでにまた怪しい笑顔になった。ものすごく顔に書いてある。チップくれと。でもそういうせがむ人は好きではありませんので、こちらも負けない笑顔をお返しに出てきた。


なんか、どこまでがマナーでどこまでが不必要なんだろうか。いまいちわからない。私は失礼なのだろうか。日本でも荷物を預ける時はコインロッカーのお金がかかるから、後から思えば、無事に荷物見ててくれたなら、ほんの数十円程度のお札を1枚渡してあげても良かったかもしれない。でもヨーロッパのクロークなら無料だしなぁ。


エジプトのチップ、バクシーシ?の文化がわからないが、自分もやっぱりレストランでチップもらうとすごく嬉しいし きちんとそれも学んで旅をしなければ。