12月6日(水) | Never stop exploring

Never stop exploring

きょうも どこかで よい旅を



起きた時間から快晴だなんて珍しい。

学校に着くと、ラミアが 明日は雨予報で今日は天気いいから、後で校外授業に行くから といきなり宣言。

私は先週聞いてたけど、明日だと思ってた。知らない子達はびっくり。なんか ラミアもさすが、ノリが軽い、行動が早い。

今日も3人欠けてて、5人だけの生徒。


前半は前回の続きで、教室で社会問題について主題をグループで選んで、それについて意見を述べる。その後、これから行くチュイルリー公園のクリスマスマーケットでお店の人に質問をする課題。午前中の初級クラスの時は子供みたいにピュアなたくさんの質問が出たらしいが、私ら中上級クラスの落ち着いちゃってること。パリに慣れてるのもあるだろうし。


せっかく天気が良いからこの日にしたけど、なんだが曇ってきた そしてやはり寒い。この時期の課外授業は難しい。

ぐるりとマーケットを回って質問するミッションだけ残し、ラミアはベンチで待機。保護者状態。

チュイルリーのマーケットはだいぶ観光用といった感じだけど、まだ行ってない私には良かったかな。夜の方が雰囲気は良さそう。

高いけど8ユーロでチュロス買ったら、大量に入ってきた。しかも普通に美味しかった。皆にも分け与えた。するとクールだったメキシコ人メリッサが笑顔になっててなんかウケた。


16:30にラミアのとこへ戻り、ベンチで振り返り。15分ぐらいで寒さもあって あっという間に終了。そしてあっけなく解散。

ほんとなら17:30まで授業だから なんかもったいないけど、これまた日本とは違うからテキトー。


クラスの生徒はいまいちまとまりが無い。雰囲気は悪くは無いが、特別に良くも無い。なんというか、基本、おとなしい。テレーザという修道女のいた時はすごく雰囲気が良かったらしいから、1人の力ってすごい。ならば自分がその役を買って出るか。

モロッコのサハラツアーの時はアメリカ人のキャシーとジムが素晴らしいリーダーだったし、前回のワーホリ時代の語学のクラスはルミコさんが最強だったし。存在してるだけで空気が良くなる、ああいうかっこいい年配者に憧れてきたけど、まだまだ私にはその器が無いわ。

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今日の仕事は、21:00から21人の団体予約が入ってたため、20:00から助っ人のルナが登場。

その団体が20:00過ぎの段階で登場し、もうカオス。

団体パワーが強すぎて、他のお客さんの声がかき消されそうな雰囲気に。

そんな中まず私が担当したのは、パリ在住のスペイン人親子2人。メインのみと、グラスで赤ワインよろしくって言われたのでテキトーにチョイス。お母さん、発音ヘタな私にめっちゃ優しくて 食べ終わったら、息子も急に笑顔でトレボン!を連発。良かった。


その直後、2人予約無しで外国人カップル入店。今日は団体予約のため、カウンター席のみなのよーん と伝えると、迷った末に、それでもいいとのこと。

英語のメニューを渡したら、いろいろ相談されて、このくらいの量で十分か とか 私のおすすめは何か とか

おすすめは、正直全部美味しいから聞かれると困るんだけど そこまでめっちゃお腹空いてるわけでもないから ってことで 量も考えて提案。そしたらその通りに頼んでくれた。


以前、激混みな中、私は立て続けにアントルコート1人分のオーダーを取ってしまった上に、シェフに直接頼まずに書いた紙を助手キュイジニエに渡して、シェフに怒られた 笑。今日も激混みだったからオーダーをシェフに持ってく時にシェフの反応を気にしてしまったが『ウィ!シホサン!』と威勢良く返事してくれ あ!シホ!と呼び止められて なんかやらかしたかなと思ったら『いつも’アントル コート’って間を開けて書くでない! ‘アントルコート’でしょ!笑 間開けたら アントル と コートを料理しなきゃいけないでしょ!笑』って

忙しい中のこういうくだらないやり取りが大好きなんだけど シェフは私のスペルを全部チェックして教えてくれる。これを指摘されないようにゲーム感覚でやってるんだけど いまだによく間違える。


そして、常連さんのご老人男女4人組がキッチンの真ん前の席にいたのだけど、まるでスポーツ観戦のごとく、シェフに対して『ブラボー!シェフ!』料理を運ぶニナが通る度『いけいけー!』と 今夜は忙しいけど応援付きである。

先祖ラテンのおじさまおばさま達の明るいことったら。ほんと笑える。


メキシコ人の2人も、すごい速さで食べてくれ(あまりお腹空いてないと言う割には食べれるやん)

美味しかった!と笑顔。

良かった 

そのまま メインも ほぼ完食してくれご満悦の様子。

メキシコから来て、3週間でヨーロッパ。ほんの数日しかないパリを堪能する一つのイベントが、レストランの食事だったらしい。ニナもルナも団体客に付きっきりだったし、そんな重要な役割を最初から最後まで、パリなのに日本人の私が担当することになったが、

しっかり堪能してくれ 笑顔で本当に美味しかった と言ってくれた瞬間。嘘では無い心からの反応に心が救われる。シェフがすごいから、自信持ってお届けできるけど、やはり反応は気になる。


メキシコ、今行きたい国上位だと言うと、メキシコシティに来る時は言って!と インスタ教えてくれた。社交辞令でも嬉しいが まじで案内してくれそうな雰囲気。


デザートも おすすめしたプロフィットロールを頼んでくれ

お皿を回収しにいったら、『笑いながら ごめんなさい、、これは好きじゃなかったわ、、』と言いながらお皿はまっさら。かわいらしい冗談に皆で爆笑。


ブエノス・ノーチェス!バイバイ とお互いに手を振って見送りました。

残されたテーブルにはチップが15ユーロも。


日本人だけじゃなくても自分にもできることがあることを実感。


ルナも目が合う度に『ça va?』と気にかけてくれ、このただの挨拶のサヴァ?が嬉しい。

『grâce à toi 』ルナがいるお陰で大丈夫 と言ったら『On est ensemble 』 私たちはチーム(アンサンブル)だよ と。


帰り、夜遅くマンションに着くと、玄関ホールの二重の扉を挟んだ遥か先にエレベーターを待つ男性の姿。もしやとは思ったけど 私がエレベーターに行くまで、中で待っててくれていた。日本だったら人見知り発揮で、誰か来る前に閉ボタンを連打してるところなのに。

こういうの、フランス人ほんと優しいなぁ。

黒人のおしゃれな髪型のお兄さん。

笑顔でボンソワ と挨拶。

しかしなぜかエレベーターが動かず 2人で??。

なんでたろね?と私が間違えて鍵をかざしたら、地下に行ってしまった 笑

それで2人で笑ってもう一度上に戻り ボンソワレ とさよならしました。


お客さんの心からのメルシーとか、ルナのアンサンブルって一言とか、エレベーターでの住人の優しさとか ちょっとした瞬間がまじで嬉しい。