10月3日(火) | Never stop exploring

Never stop exploring

きょうも どこかで よい旅を

この日の朝はなかなか目の覚めるネタがあった。

まず、今のオーナーさんから、1月にシェアハウス戻れるから、その先はどうするかと聞かれて、2月が1月になったなら、7月までの半年間はまた全込み590ユーロでここで過ごせるならいいな、と思い、戻りたいです!と返事をしたのだ。

 

というわけで、前日に見学を申し込んでいたアパートはキャンセルしようと、そちらの大家さんと、現在の居住者の方にもメッセージを送った。

すると、直後に、現在の居住者の方から、突然こんなメッセージが届いた。

「ここの物件は、このサイトに載っている通りなので、キャンセルは賢明な選択だと思います。」と

そのサイトの記事というのは、数年前のもので、実際に住んだ人が投稿したものだった。

タイトル、「暴力癖のあるヤバイ日本人大家に注意」に続き、部屋も汚く、洗濯機はカビだらけ、退去時も言いがかりをつけてとにかく保証金を返さない。などなど

驚いた。

続いてその現在の居住者の方から、「私は1年住んでいますが、とにかく語りきれないトラブルがあります。ここの大家さんも、他の住んでる日本人もやばい人ばかりなので、絶対に関わらない方がいいです。私が小池さんの引っ越ししたい意思を変えることはできませんが、見学の時に事実だけはお話ししようと思ってました。小池さんが次の餌食にならなくて良かったです。」と。

もうここまできたらどんなトラブルなのか聞きたいぐらいだったが、その人も晴れて良い条件のところを見つけたらしく、良かった。一度もあったことない人だけど、こんな風に私が「餌食」にならないよう事実を話そうとしてくれてただなんて、ありがたい。ご自身も大変なのに。

フランスでは不動産屋よりも大家さんとの関わりが大事というが、こんな風に今現在住んでる人から直接正直な住んだ感想も聞けるのは、ある意味いいことだ。

 

ゾッとしたけど、これが外国、パリの闇。

残念ながら、困っている日本人の足元を見て、同じ日本人なのに助け合うどころか、それをカモにする人もいるのだ。

まさに私がそうだった、とにかく切羽詰まって、冷静さを無くし、入れるならどこでもいいという勢いに陥っていたかも。

 

自分で考えて、自分で選択していく。

それが怖くもあるが、楽しいことでもある。それが海外に住むということか。

久しぶりに身が引き締まった。

自分の安全は、自分で守る。

 

まだお会いしたことのない、その彼女には、心から新しい引っ越し先での幸せを願うし、お互いに頑張ってパリの生活を楽しみましょうね、と言い合った。

 

そしてこんなことがあってもまたすぐに共有できる人がいる、シェアハウスのありがたさ。