2022 6月 尾瀬① | Never stop exploring

Never stop exploring

きょうも どこかで よい旅を

昨年9月の尾瀬旅があまりにも良くて、今年のハイキング初めも尾瀬に決定。6月20.21の一泊二日。2回目なので至仏山を目指す。


宿は前回取れなかった弥四郎小屋を予約。体調や天候で当日キャンセルも無料ですので、何かあったら連絡くださいね、と、電話の声だけですでに温かみを感じる対応。


バスは前回より一本早い6:35新宿発にした。

梅雨時期の平日ということでバスは私たちと男性1人の計3人だけであった。自由に座ってくださいね とか、もう揃ってるから出発しましょうか などと アットホームで贅沢な貸切。昨年は連休でほぼ満席だったからえらい違い。


恒例の登山前ソワソワモードのあまり寝れない疲れた体で行く羽目に、、。普段から早朝シフトなくせに、合流した友人と共にだるそうな私たち。戸倉まで3時間半、そこから乗り換えて山道30分の計4時間。まいどまいど旅の初日は移動がハードだ。


鳩待峠に着く頃には雲行きが怪しくなり、バスの窓が濡れ始めた。まさか、と少し不安になったが、なんのその、着いた頃には良い天気。道が濡れていたので、さっきまで上では結構雨が降ってたらしい。

梅雨時期だけど青空が見えてきた。私は尾瀬と相性が良いらしい。ここでも旅の神様健在。


水芭蕉はすでに見頃を過ぎていて木道の人はまばら。次に賑わうのはきっと7月以降なのだろう。


歩き始めてすぐ、たかだか1500メートル程度なのに手のむくみと頻尿症状スタート。恒例のアドレナリン?放出で食欲制限モードもスタート 苦笑




山でトイレが近いのはやっかいで、毎回100円払わなきゃだし 飲んでも飲んでも脱水チックだし。


風も気温も心地よく あろうことか木道歩きが眠くなってきた。目が覚める9月の時のようなため息ものの湿原景色といった感じではなく、水芭蕉という1公演を終え、次の本番への準備期間といった雰囲気の湿原である。


そんな中でも小さな花を見つけてはゆっくりと写真を撮る人がいて いつ来てもその時だけの良さがある。


弥四郎小屋のチェックインは、優しさに溢れたお兄さんが対応してくれた。部屋への行き方や最低限のやりとりだけなのに、笑顔と一言に込めたホスピタリティにズキュンと胸を打たれた。これこれ この押し付けがましくない、やらされてない、嘘のない、心からの優しさ!

真の五つ星だわ。疲れた身体が一気にリラックス! そのまま湿原ビューの畳の部屋にゴロン! 噂通りの居心地の良さである。





15:30

お風呂がわきましたよ〜 の館内放送と共に別館の湯へ。4名まで入れるとのことで行ったら、ちょうど二人分の脱衣カゴが空いている。と、私はタオルを忘れてしまったので部屋まで取りに行き、5分程度でまた戻ると、先の二人が丁度お風呂から上がるところで入れ替わりの良いタイミングとなった。


部屋同様、湿原を眺めながらのお風呂は大変気持ちよかった。シャンプーとボディソープも備え付けてあったので、自家浄化水槽があるみたい。


お昼寝とお風呂で一気に体力回復し、それでもまだ部屋でゴロゴロする時間があり、大して登ってもいないのに 登り終えたかのようなリラックスぶり。


17:30

夕飯ですよ〜 の放送で食堂へ。

全部で10人ほどしかおらず、各組1テーブルずつのゆったり仕様。

女性のソロも2人くらいいた。素敵だなぁ。


夕飯の中身も量もすこぶる私好みで シンプルでとても好感度大。ガラスのティーポットにほうじ茶付きで 研ぎ澄まされた、無駄なものがなく、必要なものだけが全てある といった弥四郎小屋。

付いていたミニデザートも杏仁豆腐という、今まさに食べたかったものが。


疲れた体でも無理なく完食でき そこから先はHP一気に復活で むくみや頻尿も解消 笑


気分上がってそのまま食堂の本棚を物色。部屋に持ち帰って良いですか?とあの受付してくれたお兄さんに聞くと もちろん そのまま部屋に置きっぱなしでもよいですよ と更に優しい一言。


部屋に戻ると、廊下に翌朝のお弁当が置かれていた。ポットとお茶と手紙と共に。





もう一つ一つがニクイ。

内容も ごまと梅干しのおにぎりにと、おいなり、そして大葉で包んだ味噌、魚肉ソーセージ。と、ハイカーを気遣ったセット。


畳の部屋で 私は尾瀬の植物図鑑を、友人は小学校の時の愛読書だという迷路の本を眺めて再びゴロゴロ。


この、食後の本棚物色まったりタイムが大好き。談話室で山の本見たり、全然関係ない漫画読んだり。1日の景色の移ろいを感じながら 辿り着けたことを振り返りながら。


その後、明日のコースの確認をすると、なんと、至仏山は6月下旬まで入山禁止と書いてある。調べると、自然保護の観点から、GW以降の山開きは7月1日であった。


せっかく早朝出発に備えてお弁当にしてもらったのに、、。でも、おにぎりセットはまた私好みで素敵だし、お部屋で食べてから早く出発できるからよしとした。付いていた緑茶 早くも半分飲んでしまったけど。


至仏山に登るのを楽しみにしていただけにショックだったが、山は逃げないってことで、切り替え切り替え。前回同様 沼を回ることに決めた。


21時 フカフカのお布団で就寝。