国境を越えてゆく ~魂のふるさとを探す旅 その2  | かんながら

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旅の記録です

 

 

 

 

 

からのつづき。

 

 

ボスポラス海峡の夕日と朝日が見える部屋があるって尾鷲の大先生から聞いていたホテルにようやくきた。

もらった絵葉書はまだある。

わたしもその絵葉書で「きました」ってお返事するつもりだったけど、それはかなわなくなったので無理して泊まらずにすんだ。

たくさんの船が行き交うボスポラス海峡はやっぱり素敵だった。

わたし、東京湾もすごく好きで、夜の船舶研修させてもらったときにあの明るさだから乗れるんだよ、って先生に言われてはっとしたけど、わたし人は苦手で人の中に居場所はないけど、人の営みを感じられるところがやっぱり好きなんだなって思う。

 

 

イスタンブールは本当に不思議な魅力があると思う。

 

 

深夜便でジョージアへ。

ジョージアは、駐日大使自らTwitterでアピールして人気になったんだっけね。

わたしもそれまで知らなかったもん。

「グルジア」って聞いて、それなら知ってるって思ったけど。

気さくなつぶやきが人気で、フォロワーもすごく多くて、インフルエンサーをたくさんジョージアに招いて記事も書かせていた。

 

今どきのなかなかの戦略である。

そしてミシマもついうっかり、行ってみようかなって思うわけで。

 

 

深夜便だったから、キョフテ?ハンバーグの機内食食べて寝ていたら、ドンッって衝撃で目覚めた。

ついたのかと思ったら、どうももう一回飛んだ?それともなにかにぶつかった?

駐機場まで走ってると思ってたら、ふと窓をみたらもう一回飛んでいた。

なんなの?

 

で、アナウンスがあって着陸。

2度目の着陸は正常のようで機内は拍手喝采。

 

 

ジョージアでは移動があるのでとりあえずeSIMをインストールしてきていた。

でもこっちの方が(当たり前だけどやすいじゃーーん)。

3ギガ7日間、万一迷ったりした時の保険と思って5ドルほど払ったけど。

電話もついてるし。次回のために貼っておこう。

 

ちなみにトビリシ空港はネット環境がよくて、認証なしで入れる(2024年7月現在)。

これも観光の戦略なんだろうから、次回もそれが継続しているかはわからない。

 

到着は3時だったけど、バスがなさそうなのと暗かったのでカフェで時間をつぶしてバスで市内へ。カフェでマキアート(試飲の紙コップみたいなのに入れて1000円もした!!)を飲みながらネットで調べた、出発ターミナル前の、337番のバスに。こちらはお安く1回50円ほど。

 

ここで水とコーヒーだけに1500円近くかかってしまったジョージアの物価に怯んでとっととアルメニアに行こうと決意したミシマ。

 

車窓からの眺めはすばらしい。

テーブルマウンテンのようなそのまま隆起した感じの平らな山。

もしかしてここも地溝帯とかそういうの?

 

それをサルタヒコになげたら、グッドマークみたいなやつがきた。

帰ったら解説してもらおう。

 

 

今のミシマには、旧みずほ銀行青山支店に見えてしまう。

やっぱりヨーロッパの建物は美しい。

そもそも表参道はヨーロッパをイメージして作ったらしいからね。

GHQの街だけど。

 

そういえば、ご近所さんが高校生だったころはここ(表参道)は閑散としてたって言ってたな。

青山の方が人が行き交っていたってことみたい。

やっぱり、東京オリンピック(昔の)までは、あそこは日本じゃなかったのかもしれないね。

GHQの将校さんの街だったんだから。

 

 

そこから日本に返還されて今の表参道があるわけで。

 

結局国境を越えていくバスターミナルがどこかわからず(Central Bus Stationだった)、何度も何度も運転手さんに聞いて、それでも間違えて引き返したりを繰り返してようやくチケットを入手。

 

朝9時について、10時のバス。

それでも11人のりの6番目くらいだったかな。

2500円くらい。

ジョージアの何が便利って、ほぼ現金いらない(っていうか使わなかった)。

50円のローカルバスも、クレジットカードで乗れる。

タッチ決済できれば、だけど。

 

結局両替しなかったのでジョージアの通貨はみていない。

この後移動するアルメニアのエレバンは、バスターミナルからのローカルバスは、現金必須。

ちなみに100AMD。

 

 

 

 

 

 

 

バイバイ、ジョージア。

今度はもうちょっと円高のときにくるよ。

そのときには、もう少しだけ残ってるこの素朴さもなくなってるかもしれないんだけど。

 

 

ジョージア アルメニア国境は、アルメニアとVSな関係のイスタンブールで、数時間だけ入国って怪しい行動をしていたのでハラハラしたけど、菊のパスポートをみたらなぜかボーダーの役人が笑って隣の係員とこっちをみながら談笑しはじめ、なにも聞かれることなくハンコをポン。

 

その前の人たちはずっとあれこれ聞かれてたのになんでよ?

これもすでに連絡きてました?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

緑の石だ!

緑の石があるところは、熱が加わってるんだってさ。

緑色片岩。

 

 

アルメニアに入ってからは丘の上に十字架が置かれていたりとかもよくみた。

 

何度目かの休憩でカフェにいったらおいしそうなピザが。

この焼きたてピザ1ピースが450AMDですよ、みなさん!

183円。

 

表参道だったらこれだけで600円行っちゃうからね。

 

エチオピア含めてようやくこのところの海外旅行で東京より物価の安い場所をはじめてみつけた。

 

ちなみに、フランスパン一本160AMD (65円)。

 

しかも塩が少々強いけどおいしい。もう天国。

よかった、アルメニアに来て。

 

 

 

おいしすぎた。

ほかに平たいサモサみたいなのも食べた。

 

 

 

アルメニアの景色はやさしい、と感じる。

やわらかいというか。

そんなところも、生月島やギリシャを思い出すのかも。

隠れキリシタン。

結局彼らもその純粋なやさしさを滅ぼされるまで利用されたって感じる。

 

どうもこの国でもこのあいだのルワンダ同様、ジェノサイドがあったらしい。

キリシタンも最終的には、死を選ぶ。

 

なんていうんだろう、決して彼らは宗教にすがった弱い人じゃないんだよね。

彼らは、神父だけじゃなくて、いろんなお札を祀ってたっていうのは、生月島の展示で知った。

結局お札を買って彼らを養ってあげていたのだ。

 

彼らが困るだろうって思って。

 

わたし、今までも、今も「墓じまい」とか「宗教との関わり」の相談を受けることが多いけど、

そこで伝えることは、お寺や教会を養う義務はないのよ、ってことよ。

 

たいてい、「罰が当たる」とか言ってその関係を切ることを恐れているからね。

それはフェアじゃないと思うから。

 

わたしは僧侶や神父の存在を否定しないし、教会も否定しない。

必要な人には必要だろうって思うから。

 

でもね、対等であることは大事だと思うの。

 

 

「なんもしてくれてないあの坊さんを養う気はない」って思うなら、関係解消でいいんじゃない?

それくらいの努力は、お坊さんの方もした方がいいと思うんだよね。具体的に。

わたしも「生きててほしい」って思ってくれる人がいなくなったら死ぬ覚悟はできている。

 

だってわたしも神さまやお坊さんと同じで何の生産性もないからね。今。

 

 

バスターミナルはずいぶん町中から遠いところにあった。

あるいて50分。

炎天下熱いなって思ったら、バスに乗ってた英語ができるフランス人の女の子が、オーストラリア人のおじさんにタクシーシェアしない?って聞かれてたので、便乗させてってたのんだ。

 

でもおじさん、地元の人にケータイ借りて、タクシーの値段を聞いたりまどろっこしい。

 

その間に彼女は他の人に「街に行くバスありますか」ってきいて、バスターミナルを出て、通りの向こうだよって教えてもらってたので、わたしはそちらについていくことに。

おじさんには「バスありましたよ」って告げてささっとバックパッカーの彼女は歩いていく。

わたしもそれを追って、そこにすぐバスがきて乗った。

バスの運転席のとなりに支払いの助手がのってて、おりるときに100AMD払う仕組みだった。

 

 

 

バスを降りたところで彼女とは別れて自分も宿へ。

ジョージアからのバスの中で彼女は地元の人と仲良く話していたが、その中に、「アルメニアは水もタダ!街中に水飲み場があるよ」って話があったんだけど、ほんとにあった。

 

なんかこの感じ、昔リチウムがたくさん入ってるらしきアッシュランドの泉を思い出したのは気のせいか。

 

アッシュランドは、神との対話で有名になったニールドナルドウォルシュがホームレスをしていた公園があるところ。

 

 

なんとなく街が表参道にみえる。

わたしこうして自分の世界を歩いているんだから東京でも「妖精」っていわれるんだろうな。

たしかにいつもひとりでいるから、みえる景色と自分しかいなくてそれは、どこも変わらないから外国にいるって緊張感はゼロである。

しかもこのやさしい空気感。

 

「ミシマさんはコーカサス」って教えてくれたのはroroさんだったけど、わたしはその理由は聞いてないから知らないけど、たしかにここはわたし落ち着く気がする。

 

 

 

 

 

 

しかし、わたしあと4日何をしようかな。

ノープランを楽しんでいる。