I love you 〜くくりの日によせて | かんながら

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旅の記録です

Photo by Hiro Ichikawa
 
 
 
何度も書いている
I love you.
 
 

わたしは、直前に胆嚢炎で救急搬送されて、身体から外れる体験をした。

連休明けに神事があるから、薬をもらっておこうと這っていった近所のクリニックの先生が真っ青になって救急車を呼んだ。

わたしが運ばれている救急車の外で、前を走る車が道を譲ってくれているのがみえた。

 

 

 

救急病院に搬送されたけど、「帰ったら死にますよ」という言葉を背に「神事があるから」と無理やり退院して出かけた先は出雲。

 

佐太神社の神去祭の日、わたしが一番伝えたくて、そして聞きたいことばは、I love youだと思った(神おくりの祭で)。

そしてそれは今もかわらない。


 

 

わたしの、I love you の youは、たったひとりしか、いない。

 

 

それは、目の前にいる、あなた。

 

 

でも、わたしは、知っている。

あなた、は、わたし、であり、

わたし、は、すべてとひとつ、である、と。

 

 

だからあなたは、たったひとりで、この地球上の、すべて、である。

 

 

 

わたしには、木々も、鳥も、風も、空も、星も、人も、同じ重みでそこにある。

 

 

 

意識を向ける先が、大きくみえる。

でも、それは「みえる」だけ。

 

そう思いながら、目の前の人と交流している。

 

 

 

わたしはどうも相手の人とは同じ価値観を共有していないみたいだな、って気づいていて

皆の信じる世界の調和を壊しちゃいけないって、静かにしていたけど、もういいかな。

 

 

だって、皆が信じて作り上げてきた世界は、ちっとも素敵じゃないじゃない。

そして、生み出した人たち自身が、「うんざり」してる。

 

 

 

 

自分に関わりのある人だけを大事にする裏側にある、他者への無関心。

政治も、経済も、社会も、家庭も。

 

 

自分と、それ以外、という分離意識。

 

 

山本七平は、日本人特有のそれを、「差別の道徳」って呼んだ。

 

 

 

I love youを伝えるために、仕事をして、旅をしている。

 

89年にドイツにいったとき、ホストファミリーに生まれて初めてありのままを認めてもらう体験をした。

人はどんな自分であってもそのままを認めて欲しいって思ってる。

 

生きててよかった、と思ってもらえるような瞬間を共有したい。

 

今までも、これからも。

 

 

くくりの日。

わたしがあなたに、伝えたいのは、I love you.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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