いよいよ危ないなって、思ったころに不思議なことは起こる。
なんでだろう、久しぶりにザンジバル島の記事をみた。
ザンジバルって聞いて、なにかが思い浮かぶ人すごいと思う。
現在はタンザニアの一部となっている赤道に近いアフリカの島。
わたしも行くまでその島の存在を知らなかった。
その島で生まれた少年が、その島で革命を体験して、イギリスにわたる。
その後、ミュージシャンとなって世界に広く知られるようになる。
ボヘミアンラプソディも、フレディ・マーキュリーも知らなかった。
クイーン、ってバンドくらいは聞いたことあったけど。
ヨギの治療師が好きだっていうから、何度か聴いた。
意味のよくわかんない歌詞だし、好きと嫌いとか以前によくわからなかった。
久しぶりに聴いたら、なにかが流れ込んできてわたしは泣いた。
歌詞に感動したとか、そんなんじゃなくて、
ザンジバルという島の風や海や森と、
その時代を通り過ぎた人の思いと、
そこにたくされたなにか。
しろくまさんがイルカを追って海を巡っていたのに対して、わたしは移動が旅の目的で流れる景色を眺めるのが好きな陸の旅人だったから、海の体験は少ない。
その中で、ザンジバルは心のふるさとというか、とても懐かしくなじみのある数少ない場所のひとつである。
潮が大きく引いた時、ずっと先の沖まで歩いていって、ウニをとった。
日本人の女性がやっているバンガローで彼女と一緒に暮れていく空を眺めながらビールを飲んだ。
あの人はどうしているんだろうか。