高千穂・真名井の水を豊受大神のご神前に(その7・上色見熊野座神社) | かんながら

かんながら

旅の記録です

天の真名井神社でのお水取りを無事に終え、帰路につく。
 
普段なら八大龍王神社と幣立神宮に寄って帰るのだが、なぜかこの日は幣立神社のある熊本方面からではなく、阿蘇方面から帰ろうと思った。
 
 
阿蘇はまだ先だっての地震の影響で、道路封鎖があったりで、時間が読めないよと熊本在住の友人からは言われていて、なんとなく避けていたのだが、夜の飛行機まで時間が十分あったのと、なんだか阿蘇に惹かれたからだ。
 
行きの飛行機から見下ろした阿蘇は、緑のエネルギーがもりもりしていてとてもきれいだったのだ。
 
 
 
阿蘇熊本空港に向かってドライブしていると、通りかかったのがここ。
 
 
 

 

 

なんだか、雰囲気のある神社。

ということで、車を止めてお詣りすることに。

 

 

上色見熊野座神社(かみしきみくまのいますじんじゃ)。

 

熊野だからなのか、熊野古道の雰囲気そっくりの参道。

(こちらの熊野、和歌山の熊野、どちらが先なのかはわからない)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

拝殿に到着したところ雨が強くなり、拝殿の写真はあいにくなし。

 

この先に大きな磐座があるらしいということは地図に記されていたのだが、お詣りしたあと、この先に上がるかどうか迷う。

 

  1. 雨が止むのをまつ
  2. 諦めて帰る
  3. 雨の中をすすむ
1.は時間的に不安。となると、選択肢は3.。
ご近所ならともかく、たまたま通りかかった遠くの神社にもう一度来れるかどうかはわからないわけだから。
 
この辺、無難な選択肢は取らない私なのだ。
 
ツレは不本意そうだったが、そこがツレのすごいところで、雨に文句をいいながらも同行。
 
我々、相当浄化が必要なんだな。
大事なご神事で、ものすごい雨で場が清まるところは何度も目撃してきたが、自分自身をこんなに清めていただけることはなかなかない。
 
 

 

 

 

磐座が見えてきたとき、雷が落ちた。

ピカ、ドーンという近さ。

 

凄い地響き。

雷は、神成りというそうなのだけれど、まるで磐座に神様が降りたようだった。

 

 

 

 

 

 

雷のあと、雨はあがり、清らかな光と風が流れ込んできた。

 

 

帰り道は再び大雨で、全身びしょ濡れに。

どこまで我々は浄化が必要なのであろうか。

 

 

ずぶ濡れのまま飛行機に乗るわけにも行かないしな・・・

 

せっかく阿蘇にきたけど、時間があまりないから諦めようかと思っていた温泉。

またまた通りがかりに月廻り温泉館という日帰り温泉を発見。

 

 

着替えるだけでも、ということでこちらに立ち寄ることに。

 

 

それが、なんとも素晴らしいお湯だったのだ。

露天風呂からは雨あがりの阿蘇の眺めが、美しく、お湯もやわらかで、ここのためだけにまた来たいと思えるような、人生ベスト3に入る温泉であった。

 

 

きっと、時間がないからとこの素晴らしい体験をすっ飛ばそうとしていた私たちに、神様からのおみやげなんだな、とほっこりしながら、至福の時間を満喫した。

 


帰りの阿蘇の風景。美しかった。

(次は外宮に天の真名井の水をお届けに上がる編につづく)