前回の記事では、EF-11に関する情報をお伝えさせていただきました。

今回はほかのプロジェクターとの比較や選び方の解説をさせていただきます。

 

似たような製品で迷う(ていうか自分が迷ってた)のがあるとすれば…

エプソンEF-100系、EF-12

Nebula Cosmos

XGIMI Elfin、Horizon

 

って感じでしたかね。

 

まず、EF-11とEF-12に関して、誤った情報が流れていることが多かったので、解説します。

この2機種はなんとなく、上になんかでかい箱(スピーカー)がついてるかどうかだけが違いのように見えます。実際、解像度や明るさといった照射に関するスペックを中心に共通項は多いです。

ただ、見逃されやすい(けど結構重要な)違いもあります。

HDMIが2系統あることと、オートフォーカスと自動台形補正です。

まずHDMI、EF-11は1系統、EF-12は2系統(そのうち1つはARC対応)です。

もちろん2系統あったほうが、ケーブルを繋ぎなおす手間や、端子の劣化が少なくてよいことが想像できます。

そんでARC対応HDMIってのが、ホームシアターするときに結構使う端子です。

 

たとえばブルーレイディスクのプレイヤーとサラウンド対応サウンドバーがあったとして。

プレイヤーとプロジェクターはHDMIでつなぎますね。

じゃあサウンドバーはどうやって接続するかといえば、プロジェクターやプレイヤーについてる音声出力端子を使用することになりますが、これらではサラウンドの音声を引っ張り出すことができません(光デジタルや同軸ケーブルが備わっているプレイヤーならセーフ)。

じゃあどうするかといえば、ARCの出番です。ARCとは簡単にいうなれば、プロジェクターやテレビの音声をHDMI端子から出すやつのことです。HDMIケーブルでサウンドバーとプロジェクターを接続してやることで、プレイヤー→プロジェクター→サウンドバーの順に信号が流れて、サラウンド音声を生かしてサウンドバーを使うことができます。

 

ながなが書きましたが、音響にこだわったホームシアターを作りたいのであれば、EF-12のARC端子があったほうがいろいろ都合がいいですよ、ということです。

EF-11でも、HDMIの入出力があるサウンドバーや光デジタルつきのプレイヤーがあればどうにかならんことはないですが。

 

つぎ、オートフォーカスと自動台形補正に関して。

EF-11とEF-12は、照射レンズの左上の小窓の数が違います。ひとつはリモコンの受信部で、両方にあるものですが、EF-12にだけあるもう一つの窓は自動補正用カメラです。

EF-11は縦の台形補正だけ自動ですが、フォーカスと横の台形補正が手動です。EF-12はすべて自動です。

まぁ一度設置すればそんな頻繁に設定するものでもないですが、持ち運ぶことが多い方はチェックポイントかと思います。また、壁と天井の両方に投影するなら、この辺が自動のほうが切り替えの手間が少ないでしょう。

 

次にEF-12以外の機種との比較を…

 

  投影方式

 

ある程度調べた方はご存じだと思いますが、こんにちのプロジェクターの投影方式には
DLP
(3)LCD
LCOS
の3つがあり、このうちLCOSはハイエンド機にしか採用されないので、実質DLPかLCDかのどちらかから選択することになります。
 
それぞれの特徴をざっくり書くと以下のようになります。
 
3LCD
明るさを稼ぎやすい、色の再現性が高い。
黒がグレーっぽくなりやすい、大きく映したときにピクセルの隙間が見えるかも。
 
DLP
黒がキチンと黒くなる(LCD比)
明るさが稼ぎにくい、虹色のもやもやが見えるかも。
 
基本的には、どちらの形式だから後悔するみたいなことはないと考えています。とりわけ、DLPに関してはLED光源の登場によって状況が大きく変わったと思います。
 
現状,レーザーだから明確に画質がいいとかそういうことはないと考えており,純粋にルーメン数を求めたらレーザーになる事が多いって感じだと思います.レーザーの場合は省電力性と明るさを両立出来る面もあるので,(EF-11は約100w)キャンプのときにモバイル電源で運用したいという場合にも使えるでしょう.
 

 

  OSについて

 

また,内部OSにAndroidが採用されているか否か,というのもあります.Android搭載のプロジェクターであれば,Fire TVなどの外部機器なしで動画配信サービスが楽しめる(あと,リモコンが一つ減るのがデカイ)のが利点ですが,
起動時間がかかる可能性があること(スマホ立ち上げるのと同じぐらい時間がかかる,スリープモードの有無の確認を),
Netflixがめんどくさいこと
市販のFire TVとかよりも動作がもっさりしてるケースが有ることの3点を確認した上で選択すると良いと思います.
この点において不安がある場合には,なしのものを選択するのも良いでしょう.