KG+巡礼 その2
1)キセキミチコ/The place
ギャラリーメイン
2017年、2019年、2022年の3回、香港を
訪れ撮影。民主化デモの前後を含めた
貴重なドキュメント。ウクライナと違って
西側からの支援なく潰えてしまった
民主化デモですが、その後その様子を
見て一寸微妙な印象。
17年撮影の写真を持ち帰えられる
おまけ付き。
作者コメント
幼少期に育った場所、香港。2017年、自分の生きる道
に思い悩んだ時から始まった香港の撮影。2019年自身
の作品制作の為に半年間の長期滞在ロケを敢行。しかし
そこで目の当たりにしたのは香港民主化デモだった。
その背景にあったのは歴史、文化、彼らの日常生活も深く
関係している。民主化デモの最前線とそこに生きる人々
を捉えた作品である。そして2021年コロナ禍の中14日
のホテル強制隔離を経て今の香港へ。
2)堀内 恵/There is the hole
元Lumen gallery 空き店舗
元Lumen galleryの壁の落書き。
映像系のイベントでお世話になった、Lumen gallery
ですが、とうとう閉廊に。(涙)
その後を引き継いだ堀内 恵さん。今後は
ダンス・スタジオ中心として生まれ変わるとか。
一方展示スペースとしても映像作品の上映
とかも考えておられるそうで今後が楽しみ。
現在オフィススペースの場所を撤去中
という事で、オフィスの壁に穴をあけ、
その穴の内側にレンズを漬けてオフィス
のPCの画像を覗く作品を展示していました。
コメント
土に帰るという言葉があるように、人が死ぬと
地面に穴を掘り埋葬する土葬がある。土葬以外の
埋葬方法はあるがいずれにせよ、この体は地球の
重力によっていつかは地表の下に埋まるのだ。
言い換えれば地表より下にある体は、この世に存
在しなくなった体ということになる。何かをほんとう
に無いことにするには地面を掘り、隠すしかない。
ダンサーである作者堀内恵は、実際に穴を掘り、
身体の動きから生まれる思考の動きに注目している。
地面を突き刺し、砂を掻き出す繰り返しの動き、
疲労していく体と何も考えれなくなっていく頭。
体がすっぽりと隠れた時、見上げると青い空しか
見えなくなっていた。空は宇宙にも見えて、まるで1人、
宇宙に投げ出されたかのようだ。もしかしたら、隠したい
のは自分なのかもしれない。穴を通して、わたしの
さまざまな記憶が体と頭に巡る…この穴は「あの穴」
かもしれない。そして、また、誰かが地面を掘り返す。
3)酒井一貴/name is kyoto
ヴォイスギャラリー
京都のスナップ写真。一寸変わった
視点での撮影が面白い。
街を撮る。そこにある路地や建築物、樹々など、
何でもいい、目に入った対象を、見えたと思った
その時に撮る。街の表層を撮る。巷では「京都」
という街は、確固たるイメージが先行する土地柄
である。作者はその河の流れには乗らず、個人的
な写真の意思を優先する。写真とは言い換えれば、
撮影者のモノの見方とも言える。同時に、カメラ
という道具が見た視野だとも言える。 路上を歩き、
対象を見つけ、それをどう撮るかを判断し、結果
どんな感じに写るのか、後はカメラに任せる。
すると写った写真と自分の間に微かな驚きが生まれる。
そしてその行為を繰り返す。そこから浮かび上がって
来た街の姿に、それら写真の集積に、作者はあらためて
「kyoto」と名付けるのである。
4)中村 ハルコ/光の音
GOOD NATURE STATION 4F GALLERY
KG+からのコメント
中村ハルコは、魅力的で心惹かれる対象をつねに
追い求め、ついに出会ったのは、イタリア、
トスカーナ地方に住むイヴォとイルダ夫妻だった。
目の前に広がる美しい風景と、素朴でのんびりした
彼らの生活。彼女はそこに、永遠の光を見、「光の音」
を聞いたのかもしれない。ヴィヴィッドなカラー作品の
配列のなかに時折現れるモノトーンのイメージが、
フラッシュバックするように、意識を現実と夢の世界に
行き来させる。2000年には、自らの出産を撮った
「海からの贈り物」で写真新世紀の年間グランプリを
受賞。43歳で夭逝するが、近年、注目を集め、遺された
作品の公開が待たれる。 今回、KG+では、完売となった
『光の音』写真集をドリームラボ(高解像度プリンター)
で再現し、展示作品と併せてご紹介します。 自然の営み
の尊厳、家族との大切な時間を再確認するような生きる
瞬間の美しさがいっぱい詰まった写真たち。シンプルで
ピュアな作品をお楽しみください。
5)ベーカリーワルダー
ここで翌日の朝食用のパンを購入。
小腹が空いたので、クリームパンも
追加で買って、近くの公園でムシャムシャ。(笑)
軽めで一寸ザクザクとしたパン生地だったな。
6)西野壮平/同じ波は二度と来ない
THE NORTH FACE STANDARD KYOTO
多数の写真を組み合わせた写真ですが何故か
昔(例えば江戸時代とか)の海を描いた絵の
様に見える。
おしまい