フランスオルガン音楽の魅惑   Vol.1 ルネサンスから20世紀までの最初の旅  | Pokopen Photographic

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1)タイトル:

フランスオルガン音楽の魅惑
Vol.1 ルネサンスから20世紀までの最初の旅 

2)日時
2021年11月6日(土)15時30分開場 16時00分開演


3)出演者
ミシェル・ブヴァール(パイプオルガン)
宇山=ブヴァール康子(パイプオルガン)

4)場所:いずみホール


5)料金:4400円


6)演奏曲目
第1部:16~18世紀
M01.C.ジュルヴェーズ編纂:
  フランス・ルネサンスの『舞曲集(ダンスリー)』
M02.E.du コロワ/A.イゾワール編:
  「若い娘」にもとづく5つのファンタジー
M03.H.du モン:
  2つの三声プレリュード 

M04.L.クープラン:
  ファンタジー 第26番、第59番
M05.M.A.シャルパンティエ:
  『テ・デウム』へのプレリュード
M06.F.クープラン:
  《教区のためのミサ曲》よりベネディクトゥス
  《修道院のためのミサ曲》よりグラン・ジュによる奉献唱

M07.N.deグリニー:
  オルガン・ミサ曲のグローリア(抜粋) 
    ティエルスのレシを中音部に
  トランペット管またはクロモルヌ管を低音部に
  5声のフーガ
M08.L.C.ダカン:
  ノエルの新しい曲集op.2より第6曲

第2部:19世紀と20世紀初頭

M09.C.フランク:
 3つのコラールより コラール 第1番 ホ長調
M10.L.ヴィエルヌ:
 ウエストミンスターの鐘
M11.J.ブヴァール:
 バスク地方のノエルによる変奏曲
M12.M.デュプレ:
 行列と連祷
M13.J.アラン:
 連祷
M14.M.デュリュフレ:
 アランの名による前奏曲とフーガ"

EN01.シャルル・トゥルヌミール:
「復活のいけにえに」によるコラール即興曲
(M.デュリュフレの復元した即興演奏)

備考
M03.M05.連弾


前日の特別レクチャー
1)日時
2021年11月5日(金)
2)出演者
ミシェル・ブヴァール(お話、パイプオルガン)
宇山=ブヴァール康子(お話、通訳)

3)演奏曲目

 

M01.J.ブヴァール:

      ノエル変奏曲


「ルネサンスと17世紀の音楽」

M02.C.ジェルヴェ―ズ:

   2つの舞曲

M03.C.ジャヌカン

   Martin menoit son pourceau au marche


M04.J.ティトルーズ:
   讃美歌〈めでたし、海の星よ〉 

「古典派」
M05.N.de.グリニー:
  〈来たり給え、創造主なる聖霊よ〉
M06.F.クープラン:
  《修道院のためのミサ曲》より聖体奉挙

「ロマン派とシンフォニー」
M07C.フランク:
  プレリュード ロ短調
M08.L.ヴィエルヌ:
   ウエストミンスターの鐘

「印象派と近代」
M09.M.デュプレ:
 行列と連祷
M10.J.アラン:
 連祷
M11.M.デュリュフレ:
 アランの名による前奏曲とフーガ"


感想
今年よりいずみホールで3回にわたって開催される
「フランス・オルガン音楽の魅惑」シリーズ
その第一回目のコンサートに行って来ました。
今回はこの企画のプロデューサーでもある、
ミシェル・ブヴァール氏の演奏。前日のレクチャー
と並んで、2日連続で600年に渡るフランス・
オルガン音楽体験することが出来ました。

日本でオルガン音楽=J.S バッハといっても
過言でないです。あのM.シャピュイ氏も
バッハの名解釈者と言われていて、確かに
そうではあるけれど、同時にグリニーや
クープラン等の名演も残しているのに・・。
そんな中、果たしてどうなるかと
思いましたが・・。

さすがに満員にはなりませんでしたが、
結構お客さんは入ってました。良かった。

内容的には先ほど言った通りですが、
前日のレクチャーと当日の内容が補完
されている様に見えて。例えばコンサート
では抜けていたティトルーズが演奏されたり
と、ルネサンスと17世紀の音楽の

補足が多かったです。

後半は翌日の演目のアナリーゼ

がメインで、その他各地のオルガンの

紹介もありました。


ところでラストの3曲が
M.デュプレ、J.アラン、M.デュリュフレ
と3人で、前日のレクチャーにも、
トゥルヌミールの名前がない。え~~
何故?と思っていたら、アンコールで
トゥルヌミールの名前が出て心の中で
ガッツポーズ!曲は本当に色彩感豊
な曲でしかも、宇山=ブヴァール康子
さんがあれやこれやとストップを
演奏中に変えていて、こればびっくり。
2Fの席にいた人はまじかでこれ見れて
良かったでしょうねえ。

特にJ.アランのリタニ―は好きな
曲だけに、深く心に沁みましたねえ。
J.アランの作品もっと色々聞けるように
なって欲しいです。


全体的には大満足のコンサートですが、
個人的には、残り2回の演目が割と
ロマン派以降の曲に重心があるので、
ピエール・デュ・マージュ、
ダンドリュー、アンドレ・レゾン
なんかも入れて欲しかったです。
(そういえば残り2回の中に
ボエリの曲もあった。)
今回のコンサートでは演奏されなかった
メシアンの曲も楽しみです。

一寸面白かった事

当日ブヴァールさんのCDも販売されて

いて、

1枚はバッハ/イゾワール編曲(Diapason D'or等受賞)

  La Dolce Volta    LDV-26

もう1枚はヴィドール等シンフォニックオルガン。

  FY    SOCD-233

 

バッハが売れると思いきや、なんとヴィドールのCDが

続々と売れ完売!こういう演目に来るお客って皆マニア

なのかな?びっくりしました。


雑感

どうでもいい話と言ってしまばそれま
でですが、
実は気になっているオルガンがあり
ます。岐阜県岐阜市のサラマンカホール
にあるオルガン。
これ基本は北ドイツ式なのですが、
なんとそれにトランペットがついた、
スペイン式のオルガンでもあるのですよ。
しかし岐阜だからな~~。こけら落とし
はともかく、今どうなっているのかな?
カベソンとか演奏しているのかな?
一度生でスペインのオルガン曲聞いて
みたい。