大野一雄映像展 | Pokopen Photographic

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去年の事ですが、京都芸術センターで「大野一雄映像展」が開催されました。
会期は2期に分かれていて、


第1期:11月27日ー12月1日 フリースペース
第2期:12月2日ー12月20日 ギャラリー北

で行われました。残念ながら第1期はいけませんでしたが、行った人の話だと
第1期は映像の数は多いものの、第2期の方が見やすかったとか・・。
こちらも最近流行の回顧系イベント・・・。



場所はギャラリー北ですが、中央では大きく以下の3作品が上映され

1)O氏の肖像(1969年)
2)O氏の死者の書(1971年)
3)ラ・アルヘンチーナ頌 初演(1977年)

入口にTV(CRT)が置いてあってそこでは

1) 「KAZUO OHNO」(ダニエル・シュミット・監督)
2)「舞台リハーサル(ドレスリハーサル)」(ヴェルナー・シュレーター・監督)



そして奥には3台TV(CRT)が置いてあってそこでは
各2つのビデオが上映されていました。

1)大野一雄ロングインタビュー(NHK)
2)列島リレードキュメント 86歳生命を舞う(NHK)
3)大野一雄 花(2010年)
4)イエス花生死(2006年) 監督:丹下紘希
5)「親切な神様」 O, Kind God!(2003年) 監督 ジャンニ・ディ・カプア 
6)Venezia, settembre 1999(1999年)監督: ジャンニ・ディ・カプア

奥のTVはヘッドフォンが付いていたのですが、入口のTVは音を出したまま。
そんなに音量は大きくないものの、中央で写されている映像は殆ど
無音が多いので、結構聞こえました。なんかのオペラのアリアの音楽
やマーラーやベルリオーズの音楽なんかも流れていて、それが
中央で上映している映像に被ってました。(笑)

と言っても、「O氏の死者の書」なんかは突然ラコッツィ行進曲や
歌謡曲?(なんとかブルースみたいな曲)のメロディが流れたり
と、何流れてもシュールですけどね。


さて今回は3回ほど行って、中央で大きく上映されてた、3作品
と入口のTVを見ました。


正直どの画像を見てもシュールな事この上なにのですが・・。

「O氏の肖像」はモノクロながら諧調がしっかりしている感じ。
内容はなんかO氏の王国と言ったイメージを感じました。

一方「O氏の死者の書」はオーバー露光の世界。なんか
賽の河原で餓鬼がうごめいているような感じですね。
顔に白い紙を貼ってて、それでオーバー露光なのでまるで
首のない人が歩いている感じ。
それとかまるで葬式の隊列の様なものがあって、遺影の
代わりが鏡だったり・・。


すると今度は豚小屋が登場。豚が横たわっていたなかを
泥(白黒だから実際は何か判らない)中をうごめく感じ。
途中リヤカー見たいなのに、大野一雄が乗って、それを
何人かで押して行進があったりとか・・。
まあよく判らないけど、なんていうか面白いですね。(苦笑)

一方「ラ・アルヘンチーナ頌 初演」はかなり判り易い。
抒情的!枯れた薔薇の花を挿して踊る姿はなかなか
美しい!「


でも個人的には何が何だかわからない(苦笑)
「O氏の死者の書」が一番惹かれます。



また機会あれば見たいけど。果たしてそんな機会があるのか。