お盆に聴く!中世教会音楽の世界! | Pokopen Photographic

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イベント名 お盆に聴く!中世教会音楽の世界!


日時 2015年08月14日(金)
時間 16:00-22:00(以降)
会場environment 0g [ zero-gauge ]
大阪市西区南堀江3-6-1 西大阪ビルB1F

料金:無料(但しワンドリンク要)


出演?
ご案内(DJと解説):尼崎死(浄土真宗)。



チャレステでのスパガをちょこっと見て桜川に向かいました。
environment 0g [ zero-gauge ]と言う所で行われる
「お盆に聴く!中世教会音楽の世界!」を聞きに行って来ました。

environment 0g [ zero-gauge ]と言う所は阿木譲さんが、立ち上げ
たイベントスペース。前衛的なロック等を紹介してきた場所なので
そちらの視点から中世教会音楽を語ってくれるのかな?
という興味があって行って来ました。


尼崎死さんの案内を一部省略して書いてみました。


現在に伝わる音楽の中で最も古い音楽であるグレゴリオ聖歌は、
複数の男性聖職者による典礼声楽の一種ですが、実は単音のユニ
ゾンによる唄法。9-10世紀ごろ、聖歌に和音が使われる事は忌避
され、時には法で禁じられてさえいたのです・・・。

ルネサンス、バロック以降に音楽が「芸術」になる以前は、 音楽
は世界を調律する天の世界を表現するためのものでした。
音楽的快感を排除し、宗教的な神秘の数理に基づき作られるコン
セプチュアルな作品群は18世紀のクラシック音楽より現代音楽に
近い響きがある(主観)。今、この古くも新しい音楽を聴くことで
現代の尖端音楽に対して、なんらかの「気づき」がきっと見つかる
ことでしょう。


こういう文章を読むと期待が高まってきたのですが。
まあ結論を先に言えば、全然違ってました。


ではその顛末を・・。


中に入ると何故がオルガン音楽が(後で聞いたらお客さんのリクエスト
だそうで)中央のテーブルにはお盆らしく御干菓子が置いてありました。

壁にはCDが沢山並べてあって、主にタリス・スコラーズやヒリヤード・
アンサンブルのCDがメインでした。でもその他も色々あってミサ曲以外
にもマドリガルとか、古代ギリシャの音楽(あの有名なパ二グアのCDです)
とか。


何処が宗教音楽やねんといった感じでした。


主催者の尼崎死さんは10年前から"Early Music"を聞き始めたそうで。
普段前衛ロックやフリージャズを聴いているみなさんにこのような
曲を聞いてもらいたいというのが趣旨だそうです。

そういう中、70年代真ん中からずっと"Early Music"を聴いていた
私が来てしまったので正直場違感半端なしでした。


結局

初期のperiod楽器の話とか、あるレーベル設立の由来とか、日本と
ヨーロッパ(特にドイツ)における"Early Music"の聴衆の違い
とかまあ色々説明させて頂きました。(苦笑)

特に70年代から80年代初期のCDはどういう経緯(意義)で録音され
たのか色々説明してしまいました。(苦笑)


リクエストしたら色々CD聴かせて貰えるので

ジェズアルドのマドリガル
(アンソニー・ルーリー指揮 ザ・コンソート・オブ・ミュージック)

レバノン地方のカトリック聖歌

パドヴァーノ : 24声のミサ
(Padovano : Mass for 24 voix / Huelgas-Ensemble , Paul Van Nevel)


なんかを聴かせてもらいました。


その他尼崎死さんがお好きなようで


トマス・タリスの「40声のモテット『我、汝の他に望みなし』」
「エレミアの哀歌」 なんかも。すべて演奏はヒリヤード・アン
サンブルですが。さすがにうまいですね。



とはいえ、よりによってルネ・クレマンシックの「ノートルダムミサ曲」
を聞かされるとは!ルネ・クレマンシック久々に聞きました。やはり
なんというかドンチャン騒ぎですなあ。14世紀のロックコンサート
みたいな演奏。


また三重からやって来たお客さんはアルヴォ・ペルトのCD
(演奏はヒリヤード・アンサンブル)を持ってこられたので
掛けました。これはなかなか良かったです。


お客は普通の音楽ファンの様な人もいましたけれど、この場所で
イベントを行う人が打ち合わせに来てそのままいついたり、
ここでDJする人も来て、"Early Music"のDJなんかしてもらました。


当初の期待とは異なりますが、お客さんはマニアックな人が多く
なかなか楽しい時間を過ごせました。家ではなかなか長時間
では聞けないですからね。


ところでこのスペース。正面からは行った所の椅子に座ると、正面
に2台EVのSX300があってまあ普通のステレオ効果のある音楽を
聴けるのですが、一寸奥に入った場所で聞くと、Lchは席から
左側にあるスピーカーから音が聞こえてくるのですがRchは壁に
多数のフルレンジユニットを吊り下げたオブジェみたいな所
から出てきてしかも席から見て正面を向いていない。

音は聞こえるけど、定位感はなくなんか不思議な感じ。

まあこんな所で・・・。



阿木 譲 a perfect day
https://agiyuzuru.wordpress.com/