前回ダグザとの会話である程度の踏ん切りはついたバナージがユニコーンガンダムに乗って旧首相官邸ラプラスの残骸へと向かうところからスタート。
そもそもラプラスの残骸へと向かった理由は、ユニコーンガンダムが先の戦闘でNT-Dを発動した際に示した座標がそこだったから。
そしてユニコーンガンダムの示す座標に行かなくちゃいけない理由は、その座標に『ラプラスの箱』があるかもしれなから。
でもラプラスにラプラスの箱があるかもしれないとはわざわざ座標を示してもらわなくても誰しもが考えることで、誰もそこに箱があるとは思っていなかった。
しかしユニコーンガンダムがそこに行けば何か新しい情報開示があるかもしれないということでラプラスへと向かう。
そしてそこで起きたことは宇宙世紀1年のラプラスで行われた首相リカルド・マーセナスの演説の音声データの再生。発信源はユニコーンガンダム。
この、「ラプラスに行くと演説が流れる」プログラムはビスト家(サイアムとカーディアス)が仕組んだものなので、何でこんな状況でこれを聞かされるんだ?とみな疑問を感じる。
そんなことを思ってたらミノフスキー粒子が散布され(レーダーの攪乱をもたらす粒子。ミサイルが誘導できなくなるのでMSがデカい的にならず戦術兵器として機能するための重要な要素)ジオン残党『袖付き』がやってくる。
袖付きの中でも、髭のおじさんが艦長のガランシェール隊は捕虜となったマリーダ・クルスの奪還が目的。赤い彗星の再来フル・フロンタルとその一行はユニコーンガンダムに再びNT-Dを発動してもらうのが目的、と作戦内容が二分している。
バナージにこの作戦はマリーダの奪還だから引きなさいと教えてくれたギルボアさんはバナージが捕虜となっていた時に住まわせてもらっていた家の人。
その肝心のマリーダはアルベルトと共にネェル・アーガマを出る予定だったけど、移動中にその通路部分が被弾、貫通。危うくノーマルスーツ(宇宙服のこと)だけで宇宙に投げ出される所だったけどマリーダはとってみたいな棒を片手で掴み、もう片方の手でアルベルトをキャッチ。
これがアルベルトにとって大きな影響を与えちゃうけど、それは次週からのお話。まぁモテない男はチョロいってことっすね。
で、戦闘はユニコーンガンダム対シナンジュとフロンタル親衛隊という構図になり、バナージはまだ殺人を犯すという捉え方に怯えを感じてまともに対抗できない。
そこでダグザは補助席に俺が座ってるからユニコーンを動かしにくいんだなとそれらしい理由(事実でもあるけど)を言ってバナージをコクピットに残し単身、それも生身で対MS戦を展開しようとする。
生身の人間が戦おうとしているという状況にしたらバナージの性格上戦わざるを得ないだろう、そして今は戦うことが皆の命を守ることに繋がる、と、まぁそんなことをダグザは自分の背中で語った。
結果としてダグザはフロンタルのシナンジュをバズーカの有効圏内に誘い出しメインカメラを破壊するという普通に凄いことをやり遂げる。この時点ですでに死を覚悟していたダグザを睨んだのはシナンジュのサブカメラ。
ダグザの死をきっかけにNT-Dが発動。しかしこれは敵のニュータイプの力を感じ取って発動したのではなく、バナージの感情と連動しての発動。この回の最初の方で暗示(と言っても直喩に近い)されていたようにバナージ自身がニュータイプに覚醒しつつある。
この早さでニュータイプに近づくというのは歴代ガンダム主人公の中でも最速なのではないだろうか。まぁ過去にカーディアスに色々とやられたことも関係してるのかな。
そんで怒りにまかせてまずはフロンタル親衛隊をフルボッコ。パイロットの腕に差があってもNT-D発動状態のユニコーンガンダムでは機体の性能差が激しすぎるし、まずバナージが恐怖を捨てている精神状態にある。芋スナがハンドガンで捨て身の突撃してくる奴に対して急に狙いが合わなくなるような状況と同じ。
フロンタルのシナンジュも攻撃こそしているものの逃げながら攻撃しているような程にまで追い詰められている。その間に戦場が地球の重力に引っ張られていき、もう双方作戦続行は不可能なほどにまでなる。が、バナージはそれを無視して(気づいていない?)攻撃し続ける。これにはフロンタルも困って「このままだと重力に引っ張られて焼け死ぬぞ」と通信を入れる。でもやっぱり攻撃しようとするバナージ。そしてバナージが撃ったビームマグナムが貫いたのはギルボアのギラズール。バナージはニュータイプの力でギルボアの「ティクバ(ギルボアの息子)、後は頼んだ」と聞き、自分が誰を殺したかに気づく。
マリーダ「落ち込むバナージ、とっても悲しい」(公式)
エンディングは元々のやつでしたな。
ということはエンディングでロニさんが死ななかった訳だけど、次回予告でロニと彼女の乗るシャンブロが出てきましたな。
つまりリディ少尉闇落ちの開始です。