こんにちは、FoEスタッフの舞木です。
8月4日から6日に開催された夏のぽかぽかに参加してきました。
ボランティアとして行ったつもりが4歳の息子と0歳の娘も連れていったので、逆にお世話をしていただくばかりでしたが…母も子もとっても楽しい時間を過ごすことができました。
このブログでは、参加者目線でぽかぽかの魅力をお伝えしたいと思います。

 

<ぽかぽかハウスの前で>

今回は富岡町に暮らす4家族がぽかぽかに初参加。

0歳児から小学3年生まで8名の子どもたちが集まりました。

2泊3日のスケジュールでは、夏を満喫するアクティビティーが盛りだくさん。
自然あふれる近所の散策や猪苗代湖での湖水浴など思いっきり外遊びを楽しみ、ぽかぽかハウスでは、ダチョウのたまごを観察したり、アイスクリームをつくったり、花火をしたり。
子どもたちは初めての経験に夢中で取り組み、大興奮していました。

 

 

 

 

<湖水浴>

 

<ダチョウのたまご>

 

<シャカシャカアイス作り>

ぽかぽかでは、たくさんの大人が子どもを見てくれます。
息子もここに来ると、私はそっちのけで優しい大人たちにべったり甘えています。

そして、私も四六時中繰り返されるお母さんコールからの解放!!身も心も余裕ができ、リラックスしながら子どもの楽しそうな姿を遠目に見ていると、改めて我が子の成長ぶりが感じられジーンと幸せな気分になります。

ぽかぽかには「本当に危ない時以外は叱らない」というルールがあります。
例えば、初めの自己紹介の時間に他のことが気になって動き回っても「静かに座りなさい」と叱らない。

ご飯の時に嫌いな野菜を食べられなくても「残さず食べなさい」と叱らない。

集団行動ができなくても大丈夫なのです。

やのっちをはじめ、ぽかぽかスタッフは笑顔でありのままの子どもたちを受け入れてくれます。

もちろん子ども同士で喧嘩やトラブルが発生することもありますが、その時はみんなが我が子のように注意したりお話を聞いてくれます。

社会で子どもを育てるってこういうことなんだなと感じました。

親は人様に迷惑をかけないように、我が子に厳しくしがちです。

ちゃんと集団生活ができるようになってほしい、人の気持ちがわかる子になってほしいなど、子どものことを思うがあまり悩んだり、焦ったり、苛立ったりして口うるさくなってしまいます。

特に集団生活になると、周囲の人に気を遣ってやむをえず子どもを注意するケースも多いのではないでしょうか。

そんな時にぽかぽかは、「大丈夫だよ、お母さんもお父さんも十分頑張っているよ、みんな素敵な子たちだよ」と優しく包み込んでくれます。

子どもも親もありのままを受け入れてもらえる。

それが、ぽかぽかの最大の魅力だと思います。

 

 

 

 

 

 

夜、お酒を囲んだ大人たちの交流の場では、子育ての悩みや日々の愚痴を語り合う楽しいひと時を過ごしました。

子育ては意外と孤独です。

一日中、家で育児をしていると社会から取り残された気持ちになることがあります。

育児と仕事を両立していたとしても、自分のことに使える時間はごく僅か。

子どもを寝かしつけながら、毎晩気絶するように寝てしまいます。

母だってたまには誰かに話を聞いてもらって、そうだね、えらいね、頑張ってるねと褒めてもらいたい!笑 

そして自分の子育てが間違っていないか、子供にとって良い環境とはなんなのか、話せる場が欲しい。

家族が孤立した現代の社会では、そういう支援がもっと必要とされているのではないでしょうか。

特に今回参加してくださった富岡町の皆さんのように、新しいコミュニティの中での子育ては、不安やストレスを感じることもあると思います。

最近のニュースでは福島の原発被害が他人事のように語られています。

私たちは福島に暮らす皆さんの気持ちを少しでも分かち合いたいと思っています。

参加者の方から、「ぽかぽかに入った瞬間にやのっちに満面の笑顔で迎えてもらって、ここは大丈夫だって安心しました〜」という言葉がありました。

リピート開催の嬉しいリクエストも届いたそうです。

ぽかぽかはお母さんやお父さんが抱える思いに寄り添い、共に悩み、考える場所だと思います。

是非、子育てをしていて何かモヤモヤすることや寂しさを感じた時は、参加していただけたらと思います。

<執筆:舞木みずき>

 

矢野追記

はじめての参加者、そして小さい子がとても多いぽかぽか、とても久しぶりでした。

おとなも子どももみんな緊張していました。

良い親でありたい、人に迷惑をかけない子であってほしい。

いい子でいよう、ママやパパに迷惑がかからないように。

そんな思いがとっても強くなってしまうのは、仕方がないことです。

でも、そんな小さなことで、叱らなくてもいいんだよ!と思わず口にします。

子どもはいたずらしたり、はしゃいだり、かんしゃく起こしたり、反抗したりして成長していきます。

それを迷惑と考えるのはおとなのエゴだったりすることがあります。

 

私が子育てしているとき、素敵な先輩のママたちに言われたことを、今私は若いお父さんお母さんたちに伝えます。

そして、またそれが次の世代に伝わるといいなと思います。

 

今回ドキドキしながらの富岡からの初ぽかぽか、とても温かくてやさしい気持ちにさせてくれました。

すっかり若い家族に癒されました。

長い道のりなのに、小さい子を連れて参加してくださった富岡のみなさん、ありがとうございました。

 

福島市からマイクロバスで富岡経由猪苗代、また帰りに富岡まで送ってくれた菅野さん、ありがとうございました。

そして、それに同行してくれたしゅうとくんとこうきくん、ありがとう。

佳菜枝さん、いるかさん、なる、はなちゃん、とても心強かったです。

そして、子どもを連れての東京から参加のあきこ氏、みずきさん本当にありがとうございました。

 

双葉郡近郊には、同じように小さい子を連れて頑張っているママやパパがいるのかと思います。

慣れない地で懸命に子育てをしている人たちの存在を知り、ぽかぽかを定期的にやりたいなぁと思いました。

そして、他の保養団体の方も是非、積極的に受け入れを検討して欲しいと思います。