スタッフ矢野です。

5月3日~6日(3泊4日)GW後半のぽかぽかプロジェクトを実施しました。

7家族21名とボランティア6名(内高校生1名岡山から1名)の27名でした。

 

 

 

当初4日~6日のつもりでしたが、3日の前入り希望者が多かったため、3日からぽかぽかが始まりました。

一日目

お昼にぶっかけうどんを食べた後、土津(はにつ)神社と椅磐(いわはし)神社を回る近隣散策に出かけました。桜はすっかり終わっていたのですが、八重桜が満開で、緑も様々な色で芽吹き、お天気に恵まれて楽しい散策になりました。

 

 

 

 

二日目

朝食後、お弁当を持って、磐梯熱海スポーツパークに行きました。GWで体育館とグランドが無料開放なのです。体育館でバトミントン、卓球をやったり、グランドではないちもんめやサッカーに興じたり、一日中たくさん遊びました。

 

 

 

 

 

  

 

最後にみんなでリレーをしました。3チームに分かれ、大人はけがをしないように準備運動もして、久しぶりに思いっきり走りました。バトンは綿棒で、ゴールはなわとびを使いました。

お天気にも恵まれ、外でいっぱい遊んんで、笑いの絶えない楽しい一日でした。

 

  

 

磐梯熱海ユラックスで温泉に入り、ぽかぽかハウスに戻って、夕食、そして子供の日の特製<チョコバナナ兜春まき>を作りました。

 

  

 

ぽかぽかハウスでは、プレイルームで遊んだり、本を読んだり、トランプやかるたで遊んだり、異年齢の子どもたちが仲良く遊びます。今回も、ぽかぽかハウスでは、大きな子どもたちが、小さな子たちを一生懸命みてくれます。小学生のお兄ちゃんが4才の子の歯磨きをしれくれたり、肩車をしてくれたり、とっても素敵です。

 

  

 

3日目

お弁当を持って、石筵ふれあい牧場に出かけました。

牧場では木の下に拠点のブルーシートを敷いて、後は自由に遊びます。おもしろ自転車、マウンテンバイク、幼児自転車、ターゲット・バードゴルフ、サッカーやバレーボール、動物を観に行ったり小川で遊んだり、途中おむすびやポカチキ(チキンハンバーグと言われましたが、イメージはチキンナゲットです)を食べて、楽しく過ごしました。

 

 

 

  

 

  

 

  

 

帰りにユラックスで温泉を楽しみ、ぽかぽかハウスへ戻りました。

今回春休みに「水俣・長崎学習旅行」に行った2家族とスタッフ3人がいました。

熊本の交流会で覚えてきた♪サンバおてもやん♪をみんなで踊りました。(すぐ覚えられて、ノリが良く、でもちょったハードです)

また、長崎で小学生が体験してきた「佐世保ごま」を回して見せてくれたり、みんなに教えてくれました。(とっても難しいんです)

 

 

 

  

 

一日中思いっきり遊んで疲れているはずの子どもたちは、そんなことはなかったかのように、ぽかぽかハウスでもたくさん遊びます。トランプやかるた大会、プレールームで滑り台やぬいぐるみ、おままごとやボール遊び、スタッフさんに肩車してもらったり、ぬいぐるみに埋めてみたり、子どもたちは遊びのプロフェッショナルです。

 

  

 

夜、小学生が寝た後、中高生の勉強タイムです。今回は中高生が5人いました。交流会でにぎやかなお隣で、一生懸命勉強する子どもたち、スタッフやお父さんも手伝って、頑張りました。(騒いでごめんね!)

 

  

 

そして子どもたちが遊んでいる間、お父さんお母さんはキッチンで大忙し、今回はお父さんも積極的に参加してくださり(無理に引きずり込んだかも・・・。)手際よく美味しいごちそうが出来ました。

今回、お父さんが3名も参加してくださいました。夜の宴会も日本酒やごちそうが並び、豊かな時間と空間でした。

最終日キッチンの締めのお手伝いにかなみさんが、GW前半に続いてお手伝いに来てくれました。おかげで東京組も午前中に猪苗代を出発でき、渋滞にさほどはまることなく帰宅することができました。

 

   

 

子育て中のお母さんは外呑みが出来ません。子どもたちが寝た後、楽しく飲める場はとても大切です。学校の事、子どもの事、家族の事、仕事の事、健康の事、放射能の事交流会では、いろいろな話が出ます。

今回、無いことにされる原発被害に政府や県を信じられなくなっているお母さんの話を聞きました。胸が押しつぶされそうでした。

まだまだぽかぽかを続けていかなくてはと、強く思いました。

参加してくださったみなさん、そして支援してくださるみなさまに、本当に感謝いたします。

 

今回も共生地域創造財団のご支援の安全安心な食材で、お母さんお父さん協力のもと、美味しいお料理を作りました。本当にありがとうございます。

メニュー

3日昼     いっぱいのせたぶっかけうどん
3日夕     たけのこごはん・かきたま汁・小松菜と厚揚げと鶏のとろとろ煮・漬け物
4日朝     オープンサンドイッチ・スープ・ウインナーとキャベツ炒め
4日昼     おにぎり・スープ・味たまご・きゅうりの漬け物
4日夕   ご飯・スープ・豆腐ハンバーグ・温野菜
5日朝    お父さんが味噌汁・納豆・魚・和え物・漬け物
5日昼   おにぎり3種・スープ・チキンナゲット・ミニトマト
5日夕   ご飯・味噌汁・豚肉の漬けしょうが焼き・キャベツ・トマト
6日朝     ごはん・カレー・お漬物

 

   

 

   

 

   

 

 

お母さんの感想

〇3泊4日天気にも恵まれ、ユラックス熱海で卓球やバドミントンやリレー等子供から大人まで身体を動かし楽しめたと思います。牧場でも自転車やゴルフとそれぞれが好きなところで遊べるのが良かったと思いました。
パパさん参加者もいて一緒に料理したりして疲れちゃったと思いますが、沢山話せて笑ってとてもいい時間を過ごす事が出来ました。
スタッフのみなさん参加者のみなさんお世話になりました。

 

〇息子も中学3年と大きくなり友だちが優先で親とは出掛けなくなりました。今回ポカポカに誘ってもらった時、行かない! と言われると思ったのですが、参加してもいいよ!と思いがけない返事でビックリ。
毎回馴染むまで時間がかかる子なので、今回もどうなるか不安での参加ではありましたが、皆さんのさり気ない声掛け気遣いのお陰で、いつもより早く馴染んだうえ下の子の面倒や同年代の女の子たちとも仲良く楽しむ姿が見れて成長を感じました。
夜の勉強もボランティアの方に教えて頂きながら取り組む姿勢に感激し、感謝感謝です。
次回はボランティアで参加を誘われてその気になってます!宜しくお願いします!!
親子共楽しい3日間でした。ありがとうございました😊

 

スタッフ感想(今回岡山から参加してくれたいのけん)

○楽しく充実した素敵な時間を過ごすことができました!
みなさんが家族のように温かく迎え入れてくださり、心からホッとできる場所だなと感じました!
子どもたちと一緒に遊んで、笑って、話をして、元気や笑顔、パワーをもらいました(愛してる)
岡山と福島は遠いですが、みなさんとの心の距離は近いと感じています。

 

スタッフ感想(スーパーボランティアなる)

○ぽかぽかには何度も参加させていただいていますが、今回は様々なスポーツ、リレーやだるまさんが転んだなど、みんなでまとまって外で行うアクティビティが多く、よりぽかぽかファミリーの絆が深まった気がしました。また、今まで低学年でみんなから可愛がられていた子が、今度は自分よりも下の子の面倒を見てあげている様子を見て、みんなの成長を見届けることができてとても嬉しく思いますし、様々な年齢が混ざった環境での経験は本当に重要だと感じました。
お母さん、お父さんとの夜の懇親会では、今でも続く原発事故、また伝えていくという大切さについてお話を聞き、胸が締め付けられるような気持ちになると同時に、引き続きこのプロジェクトに関わり、お手伝いさせていただきたいと強く思いました。この4泊5日(スタッフ前入り)、普段の仕事では得られない、とても充実した時間を過ごすことができました。ありがとうございました。

 

スタッフ感想(家族で参加したFoE Japanスタッフ)

○家族とともに初参加させていただきましたが、猪苗代の自然豊かな環境が心地よく、参加者の皆さんも温かくて、とても素敵な時間を過ごさせていただきました。
スタッフとしてお手伝いするつもりが、逆に参加者の皆さんにもてなしていただいたくらいで恐縮でした。
子ども達も年上のお兄さん、お姉さんたちに遊んでもらって喜んでいました。
夜、お酒を飲みながらお聞きしたお母さん、お父さん方のお話は、同じく子育てをする1人として胸が痛むことが多くありました。
自分がその状況になっていたら、どうしていただろうと想像せずにはいられません。
テレビやネットで見聞きするのでは感じられなかった実感があり、直接お話をお聞きすることができたことは本当に大切な経験となりました。

 

○今回はお父さんがたくさん参加してくれて、子どもたちもとても嬉しそうでした。
キッチンでも大活躍!ダイナミックな巨大ハンバーグを黙々と焼いてくれたり、皿洗いをしてくれたりと率先して協力してくれる姿に惚れ惚れしました。
5歳の息子は中学生と小学生のお兄さんに遊んでもらったことがとっても嬉しかったようで、お兄さんの名前を忘れないように一生懸命唱えながら眠りについていました。
1歳半の娘は「サンバおてもやん」が大のお気に入り!いまだに毎日踊っています(これを踊ると泣き止みます!!)
夜の席では、水俣・長崎学習旅行に参加されたお母さんたちのお話を聞きました。
「私たちも伝えていかなきゃいけない」という言葉に胸を揺さぶられました。私たちFoE Japanも、その声を多くの人に届けるために尽力していきたい、そう思いました。

 

 

※今回のぽかぽかは、「独立行政法人国立青少年教育振興機構」『子どもゆめ基金』の助成をいただいて、開催されました。

スタッフ矢野です。

4月27日~29日、今年度初めての春のぽかぽかプロジェクトを実施しました。

4家族20名とボランティア7名(内高校生3名)の27名でした。

 

小さい子は、3才、4才、4才の幼児が3人、大きい子どもは中学1年生4人、子どもが15名と賑やかなぽかぽかでした。

 

 

 

1日目

昼前に来たメンバーで、土津(はにつ)神社と椅磐(いわはし)神社を回る近隣散策に出かけました。土津神社は子どもの神様とあって、GWにはこいのぼりや手水桶に花があり、大勢の人でにぎわっていました。

 

  

 

帰って来てからぽかぽかハウスの庭でブランコをしたり、シャボン玉で遊びました。

 

  

 

日帰り温泉の後、みんなで

観音寺川桜並木公園に桜を見に行きました。残念ながら桜は散ってしまっていましたが、子どもたちは観音寺川で楽しく遊びました。

 

  

 

二日目お弁当をもって、石筵(いしむしろ)ふれあい牧場に出かけました。お天気にも恵まれ、強い日差しの中、おもしろ自転車やマウンテンバイク、ターゲット・バードゴルフを興じたり、動物たちを観に行ったり、シャボン玉や小川で水遊び、フリスビーやサッカーなど、一日中たっぷり遊びました。

 

   

 

   

 

   

 

    

 

   

 

日帰り温泉の後、ぽかぽかハウスに戻って、夕食を食べ、みんなで子どもの日特製〈チョコバナナ兜春まき〉を作って食べました。

 

  

 

ぽかぽかハウスの中では、世界の気候変動かるたやトランプ、神領ゲームや廊下でドッチボールなど、15人の子どもたちが一緒になって様々な遊びに興じます。

 

   

 

中学生は、小学生が寝た後、学習タイムがあります。お母さんとスタッフが交流会をしている横で、少しおこぼれをもらいながら、遅くまで起きていられます。今回中学1年生4名が、学習タイムデビューをしました。

 

3日目

朝食の後、みんなでお掃除タイム!

頑張った後はおにぎりとチキンナゲットを持って、グロンボロンの森(プレパーク)に遊びに行きました。

ロープあそびや木登り、たっぷり遊んで帰路につきました。

 

 

 

 

 

今回初参加の高校一年生のボランティアKちゃんは、デザートを3つも作ってくれました。

・2層のゼリー(サイダーゼリーとパンナコッタ)

・ガトーショコラ

・いちごムース

その他にもご支援のいちご・柑橘類・バナナもたっぷり、そしてチョコバナナ兜、いつもこんなに豊かじゃないけどね!でも幸せでした!

(あんまり写真が無くてごめんなさい)

 

 

 

  

 

そして、前入りで大洗濯と大掃除を手伝ってくださったツッチーとかなみさん、本当にありがとうございました。かなみさんはキッチンボランティアとして、ぽかぽかの前後キッチンを仕切ってくれました。とっても助かりました。ありがとう!

 

今回、とっても印象的だったのは、ボランティアさんの活躍と小さい子を見る大きな子たちの温かさです。兄弟姉妹以外の小さい子と、一生懸命遊んであげる姿に、ほんわか気分になります。

よく食べました!よく遊びました!とっても素敵なぽかぽかライフでした。

 

お母さんたちの感想

・長男は今回、中1メンバー4人と一緒に夜デビューしたり、次男も小さい子のお世話をしたりと、ちょっと成長が感じられたぽかぽかでした🌱親子共々、いろんな方と交流できて感謝です!今回も素敵な時間をありがとうございました😊✨

 

・「おかあさん、ぽかぽかハウスに連れて行ってくれてありがとう」とあきに言われました☺️ 小6の男子は、最後にお友だちとケンカしてしまいましたが、スタッフさんに止めてもらい謝ることが出来て、「最高にいいぽかぽかだった」とつぶやきました。

 

・ポカポカ楽しい三日間をどうもありがとうございました。スタッフ、ボランティアの皆さん、参加者の皆さんに毎度ながらお世話になり、一緒に過ごせ私も子ども達もまた一つ素敵なポカポカ思い出が増えました😊 また元気でお会いできることを楽しみにしています🍀

 

ボランティアスタッフから一言

ゴールデンウィーク前半の保養にボランティアで参加しました。
今回の参加者は以前から知ってるご家族ばかりでしたので、子どもさん達の成長を感じされてくれるのが行く前から楽しみとなっていました。
ボランティアは地元の大学生、高校生とおじさんを入れても子どもの数に比べてちょっと少なめの感じをしていましたが、今回は中学1年生になったばかりの4人が頑張ってくれました。
今回も参加者としてのカウントですが、将来のボランティア候補として大きな期待を抱かさせてくれました。
小学生の時は歯磨きタイムで早めに寝かさせられていましたが、中学生になると夜の勉強タイムでは傍の大人の集まりに少し交じりながらもお互いに教え合いながら過ごす事が出来ます。
ちょっと大人に近づいた感じを得られたのではないかな。
お互い、名前で呼ぶのか呼び捨てでも良いのか確認し合ったり、日頃別々の学校での生活、良い刺激を受けている様でした。
キッチンの洗い場を中学1年生にお願いしようかなと軽い感じで伝えていたら、食事後いつのまにか4人がキッチンに入って連携良く、食器洗いをしてくれました。
今までは面倒を見てもらう側から見る側に変わって行く、幼い子供達への気配りも大したものです。
上級者から命令も無いけど一緒に考える同学年4人の組み合わせは絶妙でした。
最終日の後片付け、高校生のお姉さん達は小学生の雑巾隊の統率に苦労していましたが、中学生の責任範囲は完璧でした。
同学年の組み合わせ、地元ボランティアの育成のモデルケースになるのではないかと私自身、満足度の高い充実した保養となりました。(ツッチー)

 

 

 

今回も共生地域創造財団のご支援で、安心安全でとっても美味しい食材をいただきました。おかげでとっても健康で笑顔でみんな帰っていきました。

 

27日昼     いっぱいのせたぶっかけそば
27日夕     たけのこごはん・かきたま汁・小松菜と厚揚げと鶏のとろとろ煮
28日朝     オープンサンドイッチ・スープ・ウインナーとキャベツ炒め
28日昼      おにぎり・スープ・味たまご・きゅうりの漬け物
28日夕      ご飯・味噌汁・豚肉の漬けしょうが焼き・キャベツ・トマト
29日朝      ごはん・味噌汁・納豆・魚・和え物
29日昼      おにぎり3種・チキンナゲット・ミニトマト

 

   

 

  

 

今回のぽかぽかは、「独立行政法人国立青少年教育振興機構」『子どもゆめ基金』の助成をいただいて、開催されました。

3月30日~4月2日(3泊4日)で水俣・長崎学習旅行を実施しました。

昨年に続いて2回目、メンバーは4家族11名とスタッフ3名(+長崎現地スタッフ1名)の16名です。

羽田空港集合で熊本空港へ、帰りは長崎空港から羽田で解散。

九州での移動はハイエースを2台レンタルしての移動でした。

 

一日目

羽田空港集合 展望台へ行ったり、お昼を買ったり、ドキドキの旅のはじまりです。

 

  

 

熊本空港からレンタカー2台に分乗して、熊本城に向かいました。

熊本城ではグリーンコープくまもとのみなさんが、歓迎してくださり、一緒にガイドの方に案内していただき、熊本城とその周りを見学しました。

熊本地震の爪痕の残る熊本城の雄大さに心奪われ、遠い江戸の時代に思いを馳せました。

 

 

  

 

熊本城の桜の馬場で、買い物や見学をした後、その中の「すずらん」でグリーンコープのみなさんと同じテーブルで楽しいビュッフェスタイルの夕食をいただきました。

その後の交流会では、熊本弁講座に大いに沸き、ブリンバンバンやサンバおてもやんで盛り上がりました。

 

  

 

その夜、八代のホテルに泊まり、翌日は水俣に出発しました。

新水俣駅でまち案内していただく相思社の葛西さんに同乗していただき、水俣の風景や町を見ながら、水俣病の歴史を解説いただきました。

<ツアー内容 湯の児半島大崎洟より不知火海・八幡残渣プールを眺望⇒排水浄化装置堀後氏に見学⇒水俣駅~チッソ正門⇒百間排水溝⇒水銀ヘドロ埋立地親水護岸⇒坪谷漁村>

 

  

 

  

 

 

昼食は貝汁とわっぱめしをいただき、午後には相思社へ行きました。水俣病歴史考証館を見学し、水俣病患者の方のお話を聞きました。

お話してくださった水俣病患者のきみこさん(仮名)は、子どもたちの学令を聞いては、その時のことを思い出しながら、涙ながらに自分の歩んできた道を話されました。それはそれは辛いお話で、涙が溢れました。

相思社のみなさんと二日間お世話になったグリーンコープくまもとの方々にお別れを告げ、大雨の高速の中、熊本駅近くのホテルにたどり着きました。

 

熊本駅に隣接するショッピングコートのレストランで、魚介丼や肉丼を堪能しました。

翌朝、ホテルで朝食を済ませ、有明フェリーに乗るため長洲港に向かい、多比良港まで40分の船旅を楽しみました。

 

  

 

多比良港では、私たちのレンタカーを運転してくださるために、グリーンコープ(長崎)の方が待っていてくださり、坂が多く、道が狭く、一方通行や袋小路が多い上、路面電車が走る長崎市内を慣れぬ私たちが運転しなくて良かったことは、とてもありがたかったです。

 

長崎ではグリーンコープ(長崎)のみなさまの歓迎を受け、一緒に原爆資料館を見学をし、昼食の麵づくしコースをいただきながら、交流会を開催してくださいました。

 

  

 

その後被爆者の城臺(じょうだい)美彌子さんのお話を聞きました。

当時の壮絶な体験、母を思う気持ち、子や孫を思う気持ち、被爆者として教育者として、被爆後30年間は話せなかった気持ちや今伝え続けていること、ひとつひとつが心にドスンと衝撃を与えます。

その後、高校生平和大使と100万人署名活動をしている高校生たちと参加者の子どもたち交流、大人たちはグリーンコープの方々や城臺さん平和大使の活動を支えている先生と交流をしました。

 

  

 

原爆投下から79年が経つその地の高校生が平和運動に取り組んで、世界に伝え続けていること、とても勇気をいただきました。

そして、長崎に暮らすひとりひとりの人が、戦争、原爆、被ばくに関して歴史を持っていること、それを話す機会もなく過ごしていることを知りました。

大きな課題を地元の方々と一緒に考えたことの大きさと深さに感謝します。

 

交流会の間、小学生は、佐世保ごまの体験をしました。

 

  

 

城山小学校を見学し、一度ホテルに寄った後、めがね橋に行き、トルコライスという不思議でとっても美味しい夕食をいただき、稲佐山の夜景を見に連れて行っていただきました。

 

  

 

 

 

最後の長崎の夜を過ごし、翌朝オランダ坂や中華街をお散歩したり、前日のコマ回しをみんなで体験したりした後、ホテルで朝食を食べました。

 

  

 

そして2グループに分かれ、ボランティアの平和案内人の方に長崎の町の遺構巡りを案内していただきました。

  

 

前の日に観た原爆資料館や城山小学校、被ばく者のお話など思い出しながらの遺構巡りでしたので、感慨深かったです。

被ばくくすのきには勇気づけられます。たくさんの遺構を町に残して、大切にしている長崎の人たちのメッセージをしっかり受け取りました。

私たちは、原爆の直後はかなり放射線量が高かっただろうと心配してしまいます。

 

残ったわずかな時間に出島に行きました。そして空港で大勢のグリーンコープ(長崎)のみなさまの見送りを受け、長崎を後にしました。

 

  

 

帰りの飛行機では長崎空港で買った、巨大な佐世保バーガーを楽しみ、羽田空港で4日間家族のように過ごしたメンバーと別れました。

 

長くなりますが、子どもたち、お母さん、スタッフの感想を載せます。

あまりの衝撃に、言葉にできないことも多いのですが、心の引き出しに入れた体験やお話は、これから生きていく中で何かしらの力になっていくと信じています。

 

子どもたち

・チッソ社長が「この水は安全です」と言って水を飲んだこと➡福島でも「この水は安全です」と処理汚染水を飲んだパフォーマンスがあったと聞いた。今も全然変わってないなぁと思った。

・水俣患者の体験談。生きるために必死だった行いが、自分を苦しめる、ということに考えさせられた。被爆者の話を聞いて、こんなに苦しい思いをして亡くなった方がいたこと、もっと他の人に知ってもらいたいと思った。

・水俣・長崎、いろんなつらいことを経験して、何度も裁判を起こして、自分の権利を認めてもらおうとしていること。たくましい。リスペクトしたい人たち。

・外国に、今戦争やめるなら原爆を落とさなない、と言われたのに戦争をやめなかった。水俣は、水銀の流出をやめるのではなくて、排出場所を変えた。国はどうしてそんなことをするんだろう??と思った。

 

お母さん

・水俣と長崎を巡り、直接当事者の方のお話を伺う貴重な機会をいただきました。

福島に住む自分たちの立場に置き換えて感じることもあり、苦しいこともありましが、とても良い経験・学びになりました。

 語り継いでゆく、忘れないでいることの大切さと難しさを感じ、また高校生の姿に勇気をもらいました。

今回の学びをこれからの日々に活かしていきたいです。 

 

・水俣では、葛西先生が街巡りをしながら案内してくださったのでとてもわかりやすかったです。水俣のきれいな海が水銀に汚染されていたこと、今でも工場が稼働している事に現実を見たような気がしました。水俣病歴史考証館では患者さんのお話を聞く事ができました。辛く厳しい日々の事を涙を流されながら話して下さったことは、生涯忘れる事はできないと思いました

 

・ とても内容の濃い4日間でした。水俣病は前もって勉強して行きましたが、当事者からのお話はとても辛く、また許されない人災だと思いました。熊本城見学出来た事は良かったです。水俣病患者の方も、被ばく者の方も、つらいはずなのに、一生懸命伝えてくれてありがたかった。子どもたちも子どもなりに考えてくれた。
 

 

スタッフ

・初めて知ることが多すぎた。現地に来ないとわからないことが多いと思った。
水俣は被害があることを知りつつ隠した。原爆は、威力が大きいことを知っていながら落とした。しかも広島長崎の惨状を見て、それを利用しようと、さらに実験を繰り返している。国、政府は何考えているのだろう、という怒りが湧いた。
今でも毎日苦しんでいる人がいて、立ち向かっている人たちがいる。原爆も水俣病も福島の原発事故もまったく過去のことではなくて、現在進行形だと改めて認識した。毎日考え続けることはできなくても、せめて年一回の節目の日にそこに向き合う、というのはとても大事なことなのだと思った。もっと知りたい、もっと知ろう、と思った。

 

・実際に現地で話を聞くって全然違う、と思った。一生懸命に伝えようとしてくれていることに、学ぶことが多かった。昔と今とが同じ構造になっている。強いものが強い、弱いものが虐げられている。こんな社会を後世に残したくない。自分も個人でできることをしていきたい、と思った。高校生の活動も刺激を受けた。福島の人たちと一緒に何かできたら。。次の世代に伝えていくことの大切さを改めて感じた。

 

・今回も多くのみなさんの助けがあって、成り立っていることに本当にありがたく思い、水俣や長崎では、グリーンコープのみなさんが一緒に体験してくださることで、より深く心に残る体験が出来、慣れない地での体験なのに、身近に感じることが出来た。
水俣の街歩き、考証館見学と水俣病患者の方のお話、長崎の原爆資料館見学、被爆者の方のお話と遺構巡り、子どもたちだけでなく、お母さん方やスタッフも辛いこともたくさんあり、すぐには言葉にできないことも多い。でも、一緒に体験したことでこれからも事あるごとに話していくことが出来ることは、大切だと思う。
どうしても福島に重ねて考えてしまうお母さん方とスタッフ、伝えるということ、話すということ、すぐに解決する問題ではなく、長く長くかかる道のりだということ、いろいろな課題を投げられたようで、苦しいけれど、一緒に考えていく仲間がいることが、とても心強い。
中高生を中心に、親子で体験するこの学習旅行を、これからも続けていきたいと、心から思った。