■日銀は近頃どーなんだ
この記事を書く前週、日数でいうと土日を含め三日前、営業日で言えば前営業日、日本銀行(日銀)の政策決定会合があり、そこで発表された中身について、この週末は一部で喧しい議論が起こっていました。が、素人にはどうなのかわからない。大手メディアに記事を書くような人の間でも、意見が割れています。
こういう時は、少し前からの事の流れを振り返りましょう。一本である程度振り返る事のできる良記事が、NHKの「WEB特集」にありました。ちょっと古い記事ですが。
2016年4月6日 20時30分
影圭太・峯田知幸(NHK経済部)NHK NEWS WEB
ーー日銀が、デフレ脱却を目指して「異次元」と称する大規模な金融緩和に踏み切ってから4月4日で3年が経ちました。目標の2年がすぎ、さらに1年たった今になっても、デフレ脱却を宣言できていないことになります。
デフレとの戦いが長期化するなかで、日銀が重要視していた「人々の景気や物価の見方」に弱さが見え始め、むしろ日銀が思い描いた方向とは逆方向に進み出しているようにさえ見えます。
ーーデフレ脱却の障害は、今や中国経済の減速であり、原油価格の下落であり、そして、アメリカの金融政策であり、多くが海外にあるのも事実です。これら大きな世界経済の潮流に、日銀の力・金融緩和だけで立ち向かい続けるのか。立ち向かい続けていてよいのか。やはり、当初から言われているような迂遠でも、しっかり経済の構造改革を図る成長戦略を起動しなければならないのではないか。
■で、その後どーなったんだ
なお、記事が古いので、その後どうなったかが気になるところかと思うのですが、NHKの記事で「『人々の景気や物価の見方』に弱さが見え始め」たと判断する根拠として引用された「日銀短観」が、その後一回発表されています。かなり無味乾燥な数字の羅列ですが……リンクを貼ります。
2016年7月1日
日本銀行調査統計局
あまり良い状況ではないですね。業況判断は大企業製造業だけ前回維持の「6」で、NHKがグラフを示して「下がってますね!」と言った、その数字のまま。それ以外は全て悪化しています。
もっとも、悪化しているとはいえ「景気が悪い」と感じている人の方が多いという結果はほとんどなく、どちらかといえば「まだ景気に関する見通しはかろうじて保たれている」ように見えますが。まぁそれも最悪期と比べればマシってことなのか。
日銀が「異次元緩和」を継続しているだけあって、資金繰りは余裕だという意見が大勢を占めるようです。それでも景気がドーンと良くならないのが「日銀限界なんじゃないの?」という感覚につながります。
ちなみに、日銀は独自の統計で「景気は良くなってきてますよ」と主張したりもしています。別な意見もある、ということで……やっぱりどっちが正しいのかは、良くわかりません。
私自身は、全体的には、うっすら不景気な感じが続くのかなと思っていますが……
