束ねられて麗しい花もあるが
野原で咲くままがいい花もある
首を揃え同じ方を向く
白黒だけの彩りは寂しかろう
摘まれてしまうな言の花
吹き抜ける風に擽られていておくれ
手懐けられて従う鳥もいるが
野山を翔けるままがいい鳥もいる
七色の声を持ちながら
一辺倒の囀りは虚しかろう
罠にかかるな夢想の鳥
夜は月影で羽を洗っていておくれ。
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読んでくれて、ありがとう。
☆前々回の詩→『際(きわ)。』
☆前回の詩→『花になれない棘を抱いて。』