花になれない棘を抱いて。 | poetissimo

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思いを。
言葉を。
もっと、強く強く。

それが『ポエティッシモ』。



花になれない棘を抱いて傷ついても

あなたは一度誓った愛を止めない


はなればなれの夢の中までどれだけ

あなたの心を痛ませたでしょう


軽く目線を外して

はにかんでばかりだけれど


明日世界が終わるとしても

その傍にいたいわ


街が模様を変えて

愛の言葉も

時代の屑になるかもしれないなら


伝えたいんだ

包み隠さず




生まれた時から出逢えていれば良かった

あなたの口癖が和らぎを与える


初々しい若葉の思いを幾つも

あなたからは摘み取ってしまったのに


花を超えて宝と

愛でられて生かされている


明日命が終わるとしたら

その胸で死にたいわ


風が灯火消して

やわ紙より軽く

時代に踊らされるかもしれないなら


棘のままでも

抱かれていたい。


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(詩との繋がりは特にないですが、ずっと載せそびれていた写真を。)



読んでくれて、ありがとう。



☆前々回の詩→『つぐみ鳥。』

☆前回の詩→『際(きわ)。』