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いつも感謝で

アトランタ在住のうぃどう、ぽーの日記





我が夫は祝い事が嫌い。
夫と結婚して以来、
我が家では祝い事御法度。
もう20年もそうしてきちまったもんだから、
我が家では誰も何もしない。
祝おうと思っても、
プレゼントを欲しがらないし、
食べたいものを食べに行こうと聞いても、
家でラーメン食べると言う。
貧乏生活も長いせいか、
それでも全く満足だったりする。

ぽーおばちゃんは、
半世紀の誕生日を迎えた。
だからと言って、
いつものように過ごした。
ちょうど息子の試合の日。
途中で雨に降られて、
車の中で数時間過ごした。

半世紀って長いようで短い。
年取ったようで、
年取ってない。
そう言えば後少しで、
アメリカ生活の方が長くなるな。

誕生日が来るまでは、
半世紀を越えるのが嫌だった。
でも越えてしまうとだね、
これが何だかカッコイイと思う。
すごくきりがいいしね。
いばりたくなってきたよ。

どんな半世紀だったか、
さっと振り返ってみたんだな。
ただ歩いてきただけだと思ったよ。
寄り道しながらね。
でもその道は最初からあって、
ただそこを歩いてきただけ。

周りから見ると、
苦労してきたように見えるらしい。
よく頑張っているねとも言われる。
ところがぽーおばちゃんは、
実は頑張っていないんだな。
ただ歩いているだけなんだよ。

そして誕生日を迎え、
まだこれからもただ歩くだけ。





そういえば、
誕生日の日にミキサーを買った。
20年以上使っていたものが、
この前煙を噴いたから。
息子がスムージーを飲みたいから。
そして私が毎日、
それを飲む息子の笑顔を見れるから。

これが私の本当の誕生日プレゼント。
その笑顔で全てが癒やされる。
私の一生分の誕生日プレゼントなんだよね。


今日も感謝だね。












とうとう!
末っ子と私の身長が、
並んだ!

ああ、
後は離れる一方なのね。
後は見下ろされる一方なのね。
そんでもって彼は、
いっそう生意気になるだろうな。

他の兄弟と比べると、
伸び率がスローな末っ子。
同い年の平均より小さいが、
たくさん食べて、
大きくなってくれ。

その後、
私をヨロシク頼むよ。^^




大きくなってほしくないのが、
我が家の芝生。
芝生と言うと聞こえは良いが、
ただの葉っぱ、雑草。

長男が大学へ戻って、
草刈りをする人がいなくなった。
末っ子に教え込んだが、
彼はやる気全くなし。

ほっとくわけにいかないから、
ある日私が重い腰をあげた。
人生初草刈り。

これが始めてみると、
なかなか嵌っちゃうんだよね。
全部草刈り終えると、
ものすごい達成感がある。
汗だくでしたからだろうか。
すっきりしたからだろうか。

その時は、
またやってもいいなと思ったが、
いざ二週間経つと、
面倒でたまらない。

どうしよ・・・、
お金払って誰かに頼むか。
それともエクササイズのため、
自分でたっぷり汗かくか。




ってか同じ身長になった、
末っ子がやればいいのよ。
そうよ!
そうしよ!




独り言のように、
ぶつぶつ・・・。
すっごく眠くなってきた。
明日は草刈りしなきゃな~。






おやすみなさい。







$いつも感謝で-grass















今日は長男の誕生日。
もう19歳になってしまった。
顔はおっさん顔なのに、
性格も超落ち着いていておっさん風なのに、
すっごいかわいいヤツなのだ。

5月末に帰省してきて、
昨日まで我が家にいた。
この夏は一緒に日本へ行き、
毎週のようにある末っ子のテニストーナメントへ、
一緒に行ったり連れて行ってくれたり。
なんだかいつもよりも、
ずっと一緒にいた気がする。

そんなに忙しい中でも、
友達や彼女と一緒に過ごし、
離れていてもいつも仲良し。
彼は本当に周りの人に恵まれている。

そしてもっと頼りがいが出てきた。
末っ子と一緒に長距離遠征へ、
5日間二人だけで行ってきたことも、
すごいことだと思った。
夏休みが終わるまでに、
頼んでおいた事も全て前日まで終わらせた。

だから今は家の中はピカピカ。
床は雑巾がけをしたらしくツルツル。
普段はだらしないところがあるけど、
やり始めると徹底するから、
頼みがいがあるんだな。
私がいつまでこの綺麗な部屋を保てるか。
「汚くしたらごめんね。」と言うと、
「帰った時にまた綺麗にするからいいよ。」と言った。
良い息子に育ってくれたもんだ。

大学のあるNYへ帰って行く前日、
私が末っ子のトーナメントのため、
次の日空港へ送っていけない。
だから車で45分の距離の所に住んでいる
長男のガールフレンドが泊りにきて、
我が家から10分の空港へ送ってくれることになった。

長男のリクエストのポークカレーライスを作りながら、
私は彼らの会話を聞いていた。
なぜか彼女は公文の問題をやらされている。
「俺は賢い女が好きなんだ。」
と勝手な事をいいながら。
言い争いをしていながらも、
始終優しい口調で話す長男を見て、
良い夫になりそうな気がした。

それでも末っ子には厳しい。
大きな声で叱る事もある。
一緒に遊ぶ事も多いが、
厳しいことを言う兄を嫌っている末っ子。
だけどいつの日か、
そんな兄にとても感謝する事を、
母は知っているんだな。

昨日は無事NYへ着き、
その後バスで大学のある町まで行く途中、
バスが壊れてしまい連絡が途絶えた。
今朝まで連絡がなかったから、
私はとても心配したが、
何があっても対処できる彼の事だから、
無事であるだろうと思っていた。
そして午前10時過ぎ、
寝ぼけた声で電話がかかってきた。

まだまだ頭の中は19歳だけど、
確実に成長してくれている息子に、
私は本当に感謝している。





こんな事を書きながら、
もう既に会いたくなってきた母なのだ。
;_;















残念ながら、
ぽーおばちゃんの浮いた話は、
あれ以来無い。
だからと言って、
何とも思っていないんだけど。

それよりも最近、
末っ子のことが気になる。



先日末っ子が、
同じテニスアカデミーに通う、
二つ年下の女の子の誕生日に、
皆がいろいろ持ってくるという話をしだした。
自分は何も持って行く物がないという。

そこで私は、
職場を辞めた同僚に渡しそびれた、
日本からのお土産があることを伝える。
そしてそれをそそくさと
テニスバッグに詰める末っ子。

でもその誕生日の日は雨。
現在大改造中のテニスアカデミーの、
インドアコートも改装中。
だから殆どの子ども達は来なかった。




一昨日の14歳以下のテニストーナメントに、
11歳の末っ子は参加していたが、
10歳になったばかりのその子もいた。
末っ子は自分の試合を終えた後、
その子の試合を見に行くと言った。

彼女は大きな選手に見事勝ち、
対戦相手や親達が集まっているところを、
いきなりプレゼントを渡す末っ子。

その後その子の母親が私に近寄ってきて、
「He is so sweet.」
そうかなぁと私が言いうと、
「He is always sweet,」と、
私に強い口調で言ってきた。

今日も今日で、
自分の試合が無いときは、
必ずその子の試合を見に行った。
そして帰る間際も、
挨拶をするから車を止めろと、
彼はわざわざ窓を開けて、
大きく手を振ってさよならと言っていた。




その子は長身で頭の良さそうな
フィリピン人の父親と、
優しい青い目を持つ白人の母親がいる。
彼女はどちらに似ているわけでもなく、
何処の国籍かわからない、
とてもエキゾチックな可愛い子だ。
テニスもマサキのスタイルと良く似ていて、
アカデミーでもよく二人は比べられる。
それだからか、
末っ子から毎日のように、
その子の話を聞かされていた。




今月から末っ子はアメリカでは中学生。
(日本では小学6年生)
身長も少し私を越えた気がする。
こんな奥手な末っ子も、
そろそろ恋する年齢なんだね。




なんだか、
ちょっと寂しいな・・・・。
長男もガールフレンドと、
暇無くメールのやり取りしているし。




いいんだ。
韓ドラで疑似恋愛するんだもん。

明日からまた一週間が始まる。
皆が健康であればそれでいい。
今日も感謝だね。














私は夏の雲が好き。


神様は、
大きな空のキャンバスに、
風と温度という筆を使って、
大胆に形を置いていく。
上へ上へと上がっていく形は、
壮大な空間を感じさせる。
その形は刻々と姿を変え、
過ぎていく時間さえ忘れさせる。
嵐を抱えているその形は、
その内で光を放ちながら、
これから起ころうとする合戦に向けて、
力を蓄え込む。
みなぎる力を持つ形は、
大きな空にそびえ立ち、
太陽の光は空間を際立たせ、
沈む頃には自分の色を形へ写し、
これでもかと言うほどに、
世界をドラマチックにしてしまう。






こんな事を思いながら、
私は毎日長時間運転している。
片道一時間の道のりも、
こういう楽しみ方があるんだな。

昨日は曇り空にぽっかり個体で浮く、
変な雲を見た。
こんなことに感動することで、
仕事の疲れが癒やされる気がする。
今日も感謝だね。





いつも感謝で-雲















今日はインディペンデント・デー(July 4th)で、
どこもお休みの祝日。
いつもはこの日に大花火大会が、
あちらこちらで行われる事になっているけど、
あいにくの雨で今晩は無理な気がする。

それでも昨晩11時頃、
いきなり何処かで花火を上げていた。
今晩出来ないからだろう。
客は集まったのだろうか。

一発数千円から数十万する花火。
保存しておくわけにはいかないのか。
それともセットアップするだけで、
時間とお金が掛かるから、
予定日前日に打ち上げてしまうのか。

そんなことに興味のなくなってしまった、
私にはなんの意味もないのではあるが。




今日はせっかくの休みだから、
いつもテニスの試合で遊べない息子を、
遊園地にでも連れて行ってやろうと思っていた。
しかしこの雨・・・。
明日からある試合も、
雨で流れてしまいそうな・・・。




現在私の生活は、
仕事と息子のテニスの試合だけで構成され、
残り少しの自分の時間はネットか韓ドラ。
一ヶ月に一度試合がない週末も、
行くところは朝から決まっていて、
わざわざ友達に会うなど全くない。

こんなことをしていると、
だんだん一般世間から離れてしまい、
気付いた時には独りぼっちになっていそう。
だからと言って、
疲れている体で無理をして、
誰かに会いに行く事は、
今の余裕のない私にとって、
なかなか大変なことなのだ。




私の頭の中は、
息子のテニスの事でいっぱい。
どうしたらランクが上がるか。
それよりも先の事を考えるか。
時間があれば試合のサイトを見て、
どれに参加させるか計画を練る。

フルタイムで働き始めてからは、
以前の収入より安定しているから、
金銭的な事は気にせず試合に入れているが、
月末の支払日にチェックをすると、
恐ろしい事になっている時もある。



時たま、
自分一人でよく生活できているなと、
不思議に思う事さえある。
テニスアカデミーへ毎日行く度、
息子のテニスの試合に行く度、
我が家とは生活感の違う人達を見るから。

でもそれが羨ましいと思わなくなったのは、
いつの頃だろうか。
ここアメリカは貧困の差が激しく、
家ではないような所に住んでいる人や、
恐ろしいほどの大豪邸に住んでいる人と、
間近で見れるし知り合う事もできる。
だから感覚的にマヒ状態なのかも。

大金がほしいわけでもなく、
大きな家がほしいとか、
自分の持ち物を買う事など、
全く興味がなくなってしまった。
今より大変な時の方が長かったから、
今はすれすれの安定感だけども、
私にとっては心地良い。




私の希望は、
息子達の夢を叶える事。
上の息子の夢は現実的だが、
末っ子の夢は非現実的。
だけどそれらを想像するだけで、
自分自身にエネルギーが湧き出てくる。
それだけでも、
私はすごく幸せなんだと思う。















里帰りした時のことを、
書こう書こうと思いつつ、
早くも一ヶ月経ってしまった。
こうやって、
人生ってあっという間に過ぎて行くのか。

今の職場に就職して、
後少しで八ヶ月経とうとしている。
この八ヶ月の間、
社内も激動の時を送った。

私を傷つけまくった同僚Bとは、
その後とても仲良くなったが、
私が里帰りする四日前に、
いきなり会社を辞めると言い出し、
その二日後にさっさと辞めて行った。

そして、
社内の中で一番の物知り、
自己中の固まりだけど、
他人には危害を与えない同僚Cは、
私が里帰りから戻ったその日に、
いきなり会社を辞めるとメールを送ってきた。

里帰りの休み明け、
まだ時差ぼけも治らないのに、
久々に出社した日から、
この三週間というもの、
まともな時間に退社できた日はない。

この前の木曜日からは、
随分前から休暇を取っていた上司が休み、
更に仕事は大変になった、

仕事が増えると、
時間に間に合わせようと急いでやり、
そして間違いを起こし、
それを修正するため、
更に忙しくなってしまう。

元々ベテラン三人、
新人二人がやっていた仕事量を、
現在は入社してまだ二ヶ月の同僚と私の、
たった二人の内勤営業。
いくら支店長が手伝おうと、
私達の仕事量が減るわけではない。

朝7時半に仕事へ行き、
夜7時半まで仕事をする。
息子は私が迎えに行くまで待っている。
これはいつまで続くのだろう。

やっと正社員になれたものの、
私の体がいつまでもつか・・・。

日本での事も更新したいし・・・。
もう一つのブログも、
結果を書かなきゃ。



でも、
とりあえず寝なきゃね。

おやすみなさい。

















にほんっていい・・・。
ただ単にじ~っとしているだけで、
にほんっていい~と感じる。
それは私がにほんじんだから?
たぶんそうだろうけど。
にほんの外に長い間いたから、
懐かしく思うのかもしれないし、
にほんに少ししかいれないから、
そう思えるのかもしれない。


これを読んでる皆さん、
にほんって本当にいいとこなんですよ~。
皆さんも同じように感じていますか~。


ほんと、にほんってすきだわ~・・・。













5月の半ばだと言うのに、
朝は肌寒い。
でもこれってアレルギー体質の私にとって、
すごくありがたいことである。
このまま冷夏だと、
すごく嬉しいんだけど。

こんなことで嬉しいなんて、
私ってほんと歳を感じるわ・・・。






去年の3月5日に、
中古で買った私の相棒、
ぎんいろのフィット君。
テニスアカデミーに通い始めた
約半年後から今まで、
ほんと、
よく働いてくれている。

2008年車だから5歳だね。
76,255マイルで我が家に来て、
一年と2ヶ月でとうとう、
100,000マイル達成!
(ちなみに160,900キロ)

簡単に割り算をすると、
一ヶ月に約1,698マイル(2,733キロ)
走っていることになる。
アトランタからダラスまででも790マイル。
それの倍以上に走ってしまったんだね。

月々約300ドルのガソリン代。
日本だったら、
とんでもないことになっていた。

これからまだまだ、
遠征はもっと多くなるけど、
200,000マイル達成まで、
そんなに遠くはないだろう。

後ろから追突された以外は、
今のところ外傷なし。
とにかく大切に乗らせて頂きます。
これからもヨロシク~だね。





いつも感謝で-c











(注:長文です。)




私の人生って、
元々波瀾万丈なんだけど、
日常的にいろいろな事が起きるって、
やっぱり持ち前のぼ~~~っとしているところに、
問題があるのではないかと、
つくづく思うんだな。





それは先々週の金曜日だった。

息子を学校へ迎えに行き、
家に帰る途中にテニスショップに寄った。
そこに着くまでは30分以上の道のりだから、
息子は車の中で寝てしまう。
寝起きはいつも不機嫌な息子は、
テニスショップでも悪態をついた。
母は車の中で息子を叱ったが、
自分自身も嫌な気持ちになり、
近くのパグリクス(食料品店)へ寄り、
息子の好物のドーナツを買った。

土曜の朝起きると、
息子の部屋から低い乾いた咳が聞こえる。
久々に息子が風邪を引いてしまったのだ。
前日金曜日の最低気温は、
四月だと言うのに摂氏四度。
一日中雨が降り寒い日だった。

テニストーナメントがない週末は、
いつも土日とも午前中に出かける。
でもこの週末は、
息子の体調を回復させるため、
家から一歩も外に出なかった。

月曜日はいつものように
朝早く家を出て、
息子を学校へ降ろし職場へ。
忙しい日だったから、
帰りも遅くなり、
二人でレストランへ行った。

マサキが随分前に学校で賞を取り、
そのレストランのギフトカードを貰っていた。
夕方はキッズミール無料の時間帯でもあり、
私が夕食の準備をしていない時など、
最近はそこによく行くようになる。

料理を半分ほど食べた時、
ふとギフトカードを持っているか確認のため、
バッグの中の財布を捜した。


・・・財布がない!


頭の中が真っ白になった。
どこに置いたっけ?
土日は家から出ていないし。
最後に財布を手にしたのは、
三日前の金曜日のはず。
でもとりあえず何とかしなくては。

私達の席の担当のウェイトレスを呼び、
事情を話して息子を置き去りにし、
そこから車で5分の家へ帰った。

週末に家で
財布を手にした記憶はなかったが、
とりあえず自分の部屋や車の中、
至る所を捜してみた。
でもやはり見つける事はできなかった。
普段家には現金を置いていないが、
娘が毎月払っている携帯電話料を、
引き出しに入れていたのでそれを掴み、
大急ぎでレストランに戻った。

息子は何事もなかったかのように、
食事を済ませて待っていた。
支払いを済ませ家へ帰る。
財布を置き忘れたとか落とすとか、
いつもの行動を思い出しても、
どうしてもそれは考えれない。
それでもとりあえず、
パブリクスのカスタマーサービスに電話し、
落とし物があるか聞いてみたが、
残念な返事しか返ってこなかった。
もしかして職場にあるのかもしれないと、
寝付けない苦しい夜を過ごした。

火曜日の朝、
職場に着くなり机やキッチンなど、
置いていそうな所を捜すが見つからない。
上司や同僚に、
クレジットカードなどをキャンセルした方が良いと言われ、
諦めたくはなかったが、
渋々カード会社へ電話をしたのだった。
その他は息子があちこちで貰ったギフトカードや、
知り合いの小切手やメンバーズカード、
それに一番大切な運転免許証も入っていた。

既に四日前の事になったけど、
もう一度最後に財布を手にした場所に行ってみるべきだと、
上司と同僚に言われた。
昼食の時間を利用して、
職場から車で20分ほどのその場所へ行く。
車を止めておいた場所やその周りを、
何分捜し回っただろうか。

パブリクスのカスタマーサービスへは、
既に電話して確認済みだったが、
念のため直接言って尋ねてみた。
男性従業員が確認してくるからと、
奥の部屋へ入って行き、
一分も経たないうちに出てきた?


「これですか?」

私の財布だった!


もう嬉しくて嬉しくて、
その人に抱きつきたい思いだった。
同僚に電話して見つかった事を伝え、
何でも欲しいものを買ってくるからと言うと、
ダイエット中だから何もいらないと言われた。

その時の気分は、
口では言い表せないほど最高だった。
まるで地獄と天国。
財布の中身は全くそのまま。
アメリカで財布を落とすと、
絶対返ってこないと皆は言う。
でも私の手元に返ってきたのだ。
自分の周り全ての人と、
そして神様とに心から感謝した。
それにしても、
月曜の夜に電話した時にはなかったのに、
その後誰かが届けたのだろうか・・・。
・・・不思議だ・・・。






だが事件はこれで終わりではなかった。






先週末は息子のテニストーナメントがあった。
いつものように朝5時に起き、
おにぎりを作り6時半過ぎに家を出る。
試合は午前8時から始まった。
上手な選手と良い試合内容で勝ち、
私はとても嬉しかった。

午前10時前、
息子と車に戻り、
車中でおにぎりを食べくつろぐ。
他の選手の試合を観に行こうと、
テニスセンターへ戻った。
途中息子が寒いから上着を取りに行くと言う。
車の鍵を渡して私の物も持って来させた。

試合を観終えて、
テニスコートの横にある森林の中の散歩道を、
二人で(無理矢理^^;)手を繋いで、
駐車場まで歩いた。
次の試合が始まる前に、
息子がマックのチキンナゲットが食べたいというので、
近くだから歩いて買いに行こうと、
車においていたバッグを取りに行った。


バッグがない!


車の中をしらみつぶしに捜した。
二人でテニスセンターの隅々を捜した。
でもバッグを持って
車から出た覚えがなかった。
クラブハウスの落とし物を調べてもらったが、
やはり届けられてはいなかった。
午前11時過ぎだった。

私は捜す事を諦めて、
クレジットカード会社に電話した。
そうするとその一件目で、
既にそのカードが使われている事実を知る。

ショックだった。

目の前に座っていた息子も、
ショックを受けていた。
彼は自分が車の鍵を掛け忘れたことで、
半泣きになって落ち込んでいた。
でもそれは彼のせいではなく、
バッグを置いてきてしまった私のせいだと、
息子を慰めた。
試合前に彼の気持ちをかき乱したくはなかった。

それからその他のすべてのカード会社へ電話し、
警察へも電話した。
どれくらい経っただろう。
警官がそこに来るのに、
思ったより時間がかかった。

「今日はこの事件で四件目だよ。」
と警官は言った。
もう既にあちこちで、
車から物が盗まれていた。
同じ犯人かは定かではないが。

私は警官に、
どこでカードが使われたかを伝えた。
一軒目はクロガーというスーパーマーケットで、
90ドル近くの食料を買っていた。
二件目はガソリンスタンド。
三件目はレッドボックスという、
DVDの自動貸し借り機で使われていた。
たった一時間以内だったのに、
たくさん使ったものだ。

警官にDVDを返す時に、
犯人を捕まえる事ができるか聞いたら、
そう言う人達は返却しないと言った。
そりゃそうだろうね。
悲しいけどそれが事実。

コンピューターに記録している警官と、
私はいろいろな話をしていた最中に、
いきなり知らない電話番号から
私の携帯に電話がかかった。


「あなたはぽーさんですか?
私はあなたのバッグを持っているんですけれど。」
「え?どういうことですか?
どうして私のバッグを持っているのですか?」
「教会の駐車場にありました。
すぐに取りに来られますか?」
「今すぐにそちらへ伺います!」


驚いた!
私のバッグが見つかったのだ。
それも教会に?!

警官の調書が終わり、
「今日学んだ事はなんだね。」と言われ、
「バッグを車に残さない事。」と言った。
平穏な地域でも、
全く安全であるとは言えない。
私はもう二度とバッグを置いて
車を離れることはないだろう。

警官に挨拶をした後、
トーナメントオフィサーに息子を預けた。
どこに教会があるかわからなかったし、
息子の次の試合開始時間までに、
戻って来れるか定かではなかったから。
そしてそれからすぐに教会へ向かった。

なんとそこから約13kmも離れた所に、
その大きなカトリック教会はあった。
この日は朝から庭師が入り、
駐車場にある木々や芝などを整えていた時に、
私のバッグが車の下にあるのを見つけたらしい。
そこは公道から入り込んだ駐車場だから、
わざわざ中まで入ってこない限り、
そこにバッグを置く事は出来ない。
犯人は何を考えてそこへ置いたのか。

電話をかけてくれた女性に礼を言い、
私はテニスセンターへ戻っていった。
運転している最中に、
その盗んだ人のことを考えた。

もしかしたら、
すごくお腹が空いていたのかも。
ただ間がさしてしまっただけかも。
どちらにしても悪い事だから、
私の持っていたギフトカードを使う時に、
その人が罪の意識を感じる事ができるよう、
もう二度と間違いを起こさないよう祈った。
そしてそのようなことをしなければならなくなった、
その人の環境を思うと悲しくなった。
運転しながら涙が出た。
そして私達には必要なものがすべて揃っている事を、
本当に感謝した。




息子のその日の試合は終わり、
家路に着いた。
よくよく考えてみると、
先々週に財布を失くしたから、
今回はそこまで心が傷ついていない事に気付く。
初めてのことだから、
いきなりだったら本当にショックだったろう。
こんなに落ち着いて考えることは
できなかったかもしれない。
数枚のカードは失くしたけれど、
それは元々は貰い物。
使われたお金は保証金で支払われ、
私は支払わなくてもよい。
何も失っているものはないのだ。

でも盗んだ人の事について、
考える事が出来た。
最近起きたボストンの爆発事故にしても、
何故そのような事をできる人がいるのだろうと、
思う事がある。
私達一人一人が、
周りの人に優しく接すれば、
もしかしたらこのような事件が減っていくのではないか。




最後はちょっとしんみりした、
ぽーおばちゃんの事件簿になったね。